Shopify(ショッピファイ)のサイドキックは、チェックアウトの編集画面で設定の質問やアプリ選びを支援するようになりました。
2026年10月13日の公式発表では、デスクトップの「チェックアウトとアカウントのエディタ」とCheckout Blocksアプリでの利用が案内されています。
この支援を使うなら、まず変更したいページと項目を決めてから質問すると、回答を実際の設定と照合しやすくなります。
一方で、AIへ相談できることと、その変更を自店で利用できることは別なので、プランやアプリの条件も一緒に確かめましょう。
Shopifyのサイドキックがチェックアウト編集で支援すること
Shopifyのサイドキック(Sidekick)は、管理画面内で質問や作業を支援するAIアシスタントで、今回の更新によってチェックアウトを編集している場所で相談できる範囲が広がりました。
別の画面でヘルプを探す前に、設定の意味や使えるアプリについて聞けるのが今回の変更です。
設定の案内・アプリ推薦・ヘルプ検索をその場で頼める
設定を聞く
チェックアウトやお客様アカウントの設定方法を質問する。
アプリを探す
実現したいことを伝え、用途に合う候補を聞く。
ヘルプを探す
変更する項目に関連するShopify公式ヘルプを調べる。
このうち設定の相談では、購入手続きとお客様アカウントの両方が対象として案内されています。
たとえば購入後の案内を変えたい場合は、決済中の画面か、購入直後のサンキューページかを先に区別しておくと、相談する設定箇所が明確になります。
今回の対応を「すべて自動変更できる」と受け取らない
サイドキックは作業を支援しますが、今回の発表が示しているのは設定の理解や変更の案内です。
任意のチェックアウトコードを自由に書き換えられるといった範囲まで約束されたものではありません。
要点相談の結果を設定に照らして判断する
Sidekickの一般的な仕組みでは、ストアへの変更は担当者の確認と承認を経て適用されます。回答を読んだ後に、対象ページ・変更内容・利用条件を確かめてから進めましょう。
出典: Shopify Changelog「Customize checkout and accounts configurations with Sidekick」(2026年10月13日)(英語)
Shopifyのサイドキックをチェックアウト編集画面で使い始める
Shopifyで今回の支援を試す入口は、デスクトップのチェックアウトとアカウントのエディタです。
オンラインストアのテーマ編集とは別の画面なので、テーマの色を変える操作を探している場合は、先に編集対象を切り分けておきましょう。
編集する構成とページを選ぶ
- 管理画面で「設定」→「チェックアウト」を開く。
- 構成の一覧で、対象の構成が公開中か下書きかを確かめ、「編集」を選ぶ。
- エディタのページ選択から、チェックアウト・サンキュー・注文状況などの対象ページを選ぶ。
- エディタでSidekickを開き、現在のプランと変更したい内容を質問として送る。
この順で開いた後は、選択した構成と対象ページが質問の内容に合っているかを見直します。
同じ「案内文を追加したい」という依頼でも、購入前に読んでほしいのか、購入後に表示したいのかで使う機能が変わるためです。
Sidekickが見当たらない場合
Sidekickのアイコンや入力欄は、管理画面の新しいデザインの展開によって位置が異なる場合があります。
画面の上下などの位置を決め打ちせず、表示されているSidekickの入口と、対象設定を扱えるスタッフ権限を確かめてください。
配置の違いだけで新機能が使えないと判断する前に、Shopify管理画面の検索・通知・Sidekickの変更も確認すると、入口を探す手がかりになります。
ただし、見当たらない機能を使うために公開中の設定を変更する必要はなく、判断できなければShopifyサポートへ対象画面を伝えて確認しましょう。
メモデスクトップでの統合とモバイル利用を区別する
今回のエディタ内対応はデスクトップとして発表されています。Sidekick一般のスマホ利用はShopifyアプリから行えますが、今回の統合も同じ形で使えるとは限りません。
出典: Shopifyヘルプ「チェックアウトとアカウントのエディタを使用する」
Shopifyのサイドキックへ伝えるチェックアウト設定の質問例
Shopifyのサイドキックへ質問するときは、対象ページ・目的・今の条件を一緒に伝えると、返ってきた案内を判断しやすくなります。
「チェックアウトを改善して」だけでは変更箇所が広いため、まずはロゴ、案内文、決済方法などのうち1つに絞るのがおすすめです。
設定の意味と変更箇所を聞く例
入力例ロゴの変更箇所を確認する
「チェックアウト画面のロゴを変更したいので、現在のプランで使える設定と、変更する場所を教えてください。
ほかの項目は変更せず、先に手順だけ説明してください。」
この入力例は、そのまま実行できるかを確認するための質問で、設定変更を保証する命令文ではありません。
回答に操作手順が出たら、案内された項目が自店の画面にあるかを確かめ、見つからない場合は表示されている名称を伝えて聞き直しましょう。
案内文を追加する場合も、「購入前」と「購入後」を伝え分けると、提案を絞れます。
たとえば「注文状況ページに発送後の案内を表示したい。現在のプランで使える方法を教えて」と聞き、表示先が購入手続きの途中へ変わっていないかを確認します。
アプリを推薦してもらう例
入力例アプリ選びに必要な条件を先に伝える
「購入後の注文状況ページに案内を追加できるアプリを探しているので、現在のプランへの対応、表示先、料金、必要な権限を比較したいです。
標準設定でできる方法もあれば教えてください。」
Sidekickはアプリの発見や比較を支援し、チャットからインストールを開始する機能も案内されています。
それでも、推薦されたことだけを理由に契約やインストールへ進むのは避け、候補の公式説明で自店のプラン・対象ページ・請求条件を確認しましょう。
その確認では、すでに入っているアプリとの役割の重複も見ておくと、不要な追加を判断しやすくなります。
担当者が返答を待つ間に「必須の機能」と「あれば便利な機能」を分けておけば、推薦候補が増えても選ぶ基準を保てます。
出典: Shopifyヘルプ「Sidekickによるヘルプとガイダンスの取得」
ShopifyのサイドキックでCheckout Blocksの設定を確認する
Shopifyのサイドキックは、Checkout Blocksアプリでもブロックやルールを理解する作業を支援します。
ブロックは画面に置く案内や入力欄、機能(Functions)は決済・配送・入力内容の検証などを扱う処理で、どちらを変えたいかによって相談の内容も変わります。
配置するブロックと動作するルールを分ける
表示するブロック
動作するルール
ブロックを相談するなら、どのページに何を表示したいかを伝え、ルールを相談するなら、どの条件で動いてほしいかを伝えます。
たとえば「この決済方法が非表示になる条件を説明して」と質問し、まず現在の設定の意味を把握してから変更の必要性を判断します。
決済方法が消える原因の報告範囲を知っておく
決済方法が想定どおりに表示されないときもSidekickへ質問できますが、公式ヘルプが示す報告対象はCheckout Blocksを通じて保存されたカスタマイズに限られます。
別アプリや決済サービス側の設定まで、原因をすべて特定する機能ではありません。
そのため、回答に挙がったルールと実際の症状が合わない場合は、表示されない決済方法・商品・配送先・利用アプリを記録し、原因の確認を続けます。
注文内容や住所などの条件を変えたときに症状が変わるかを担当者が調べれば、アプリ開発元やサポートへ伝える情報も具体的になります。
注意ルールの説明を、動作確認の代わりにしない
Sidekickが説明した設定は、お客様の注文条件に当てはめて確認する必要があります。説明が正しくても、ほかの設定と組み合わさった結果が意図どおりとは限りません。
出典: Shopifyヘルプ「Checkout Blocksでの決済方法のカスタマイズ」
Shopifyのチェックアウトはサイドキックがあってもプラン条件がある
Shopifyのサイドキックへ相談できても、チェックアウトのカスタマイズ条件は残ります。
まず変更したいことを標準設定で実現できるか確認し、アプリや高度なカスタマイズが必要になった段階で、プラン条件に照らして検討しましょう。
Basic以上とShopify Plusで確認する機能(2026年10月時点)
| 機能 | Basic以上 (Plus以外) | Shopify Plus |
|---|---|---|
| エディタ利用 | 対応 | 対応 |
| 購入後の対象アプリ | 対応 | 対応 |
| 購入前の対象アプリ | Plus以外は不可 | 対応 |
| Checkout Branding API | Plus以外は不可 | 対応 |
この表の「購入後」は、サンキューページと注文状況ページを指し、アプリごとの対応機能まで同じという意味ではありません。
ロゴ・色・フォントなどの標準的なデザイン変更と、情報・配送・決済ページに対象アプリを追加する変更も分けて考える必要があります。
Checkout Blocksでは配置先と機能を一緒に確かめる
Checkout Blocksの静的・動的コンテンツは、Basic以上でもサンキューページと注文状況ページへ配置できますが、チェックアウトページへの配置にはShopify Plusが必要です。
また、Checkout Blocksで決済方法のカスタマイズを作成する機能もPlusが対象なので、相談時は使う機能まで伝えましょう。
この制限は、すべての決済カスタマイズアプリがPlus専用という意味ではありません。
自店に必要な拡張の範囲を先に確かめるには、Shopifyのチェックアウトカスタマイズをプラン別に確認する解説も役立ちます。
補足プランの変更は、必要な機能を決めてから考える
「案内を追加したい」ときは、まずお客様が読むタイミングを決めましょう。購入後の案内で足りるのか、購入前に必要なのかを整理してから、プランとアプリを選ぶ順番です。
出典: Shopifyヘルプ「チェックアウトページとお客様アカウントページのカスタマイズと編集」
Shopifyのチェックアウト変更を反映する前の確認
Shopifyのチェックアウトを変更するときは、今の設定を記録してから、変更を1箇所ずつ確認する進め方がおすすめです。
ロゴと案内文と決済ルールを同時に変えるよりも、何が変わったかを追いやすく、問題が出たときに戻す場所も絞れます。
表示と注文の動作を別々に見る
エディタでは対象ページやスマホ表示を切り替えて、文字の欠け・表示位置・ボタンとの重なりを確認できます。
ただし、この画面はシミュレーションなので、プレビューで表示できたことだけでは、実際に注文できると確認したことになりません。
その確認は別途テスト注文の手順で行い、利用する決済方法や配送条件を変えながら、意図した注文だけが進めるかを見ます。
AIが回答した内容を読み直すだけで終わらず、購入前の確認内容まで確かめる場合は、Shopifyの最終確認画面の設定も合わせて点検しましょう。
- 変更前の構成名・設定値・使用アプリを記録した。
- エディタで対象ページとスマホ表示を確認した。
- 決済・配送・入力条件についてテストする内容を決めた。
- 問題が出た場合の戻す設定と担当者を決めた。
保存後に戻す方法も先に決める
エディタの「元に戻す」は未保存の変更に対する操作で、保存すると同じ操作では戻せません。
そのため、保存してから戻し方を考えるのは避け、変更前の値と必要な復元手順を記録してから反映します。
反映後の効果を比較したい場合も、何を変えて、何で良し悪しを判断するかを先に決めると、感想だけの評価を避けられます。
比較方法を検討する際は、Shopifyのテーマ・チェックアウトのABテストを参考にし、自店で利用できる条件を確認しましょう。
警告購入できることを確認してから反映する
見た目が整っていても、決済や配送の条件が想定と異なれば注文に影響します。表示確認と注文動作の確認を分け、元へ戻すための記録も残しておきましょう。
サイドキックを使ったチェックアウト編集のFAQ
Qサイドキックがチェックアウトを自動ですべて変更してくれますか?
Aサイドキックの今回の対応は、設定方法の案内・アプリ推薦・ヘルプ検索などの支援です。任意のチェックアウトコードを自由に変更できるとは案内されていないため、提案内容と利用条件を確かめてから進めます。
QBasicプランでもチェックアウトをカスタマイズできますか?
AShopifyのBasic以上では、エディタや標準的なデザイン変更を利用できます。ただし、情報・配送・決済ページをカスタマイズする対象アプリなど、高度な機能はShopify Plusが必要です。
Q今回のサイドキック対応はスマホでも同じように使えますか?
A今回のチェックアウト・アカウントエディタへのSidekick統合は、デスクトップ向けとして発表されています。Sidekick一般はShopifyアプリからスマホでも使えますが、今回の編集画面内の対応まで同じとは確認できません。
QSidekickが推薦したアプリは、そのまま入れてよいですか?
ASidekickが推薦したアプリでも、自店のプラン・対象ページ・料金・必要な権限を公式説明で確認してから選びます。標準設定や導入済みアプリで目的を満たせるかも比較しましょう。
Q非表示の決済方法は、Sidekickで原因をすべて確認できますか?
ASidekickの決済カスタマイズに関する報告は、Checkout Blocksを通じて保存された設定が対象です。別アプリや決済サービスの設定まで含めた全原因の診断とは異なるため、回答と症状が合わなければほかの設定も調べます。
QエディタにSidekickが見当たらないときはどうしますか?
ASidekickの入口は管理画面のデザインによって位置が異なる場合があるため、表示されている入口とスタッフ権限を確認します。それでも今回の対応を判断できない場合は、対象画面とプランをShopifyサポートへ伝えて確認しましょう。
Qエディタのプレビューから実際に注文できますか?
Aチェックアウトとアカウントのエディタはシミュレーション環境なので、プレビューから実際の注文はできません。表示を確認した後に、テスト注文の手順で決済や配送条件の動作を別途確かめます。
最初は変更したいチェックアウトの箇所を1つに絞る
サイドキックを使ったチェックアウト編集は、目的に合う設定やアプリを探し、回答を自店の条件と照合しながら進める方法です。
最初はロゴや購入後の案内など、変更したい箇所を1つ選び、プラン・対象ページ・変更しない条件を添えて質問してみましょう。
着手質問する前に、目的と対象を1行で書く
「どのページの、何を、どうしたいか」が決まれば、回答を評価する基準も作れます。質問→設定の照合→動作確認の順に進め、提案が自店で使えるかを確かめましょう。
複数のアプリや決済ルールが絡み、変更の影響を整理しきれない場合は、現在のプラン・対象画面・使用アプリ・起きている症状をまとめておくと相談しやすくなります。
ノーサイドではShopifyの構築・運用を支援しているので、自店に合う設定やアプリの使い分けでお困りなら、お問い合わせからご相談ください。

