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Shopifyの未回収残高を免除できる新機能【対象ストアと処理後の表示】

ショッピファイの未回収残高免除の記録

Shopify(ショッピファイ)に、回収しないと決めた注文の未払い残高を「免除」として残す機能が加わりました。注文編集などで差額が残った時に、受け取っていない代金を入金として記録せず、回収しない金額を注文上で区別できる仕組みです。

ただし、2026年11月5日時点の公式ヘルプでは一部ストア向けの先行提供とされています。使える注文や権限を確かめたうえで、処理後の残高と購入者に見える表示をそろえると、受注担当と経理で認識がずれにくくなります。

Shopifyの未回収残高免除は一部ストアで先行提供

Shopifyは2026年10月29日、注文ページの決済欄から残高を免除し、後からその免除を取り消せる機能を発表しました。
この発表には購入者への表示、スタッフ権限、帳消しレポートも含まれます。

出典:Shopify Changelog「Waive outstanding order balances」(2026年10月29日)(英語)

発表だけを見ると全ストアで使えるようにも読めますが、現行ヘルプには先行提供の条件があります。「全ストアで利用可能」と発表されたのは標準レポートであり、免除操作の提供範囲とは分けて捉えましょう。

使える注文とスタッフ権限を確かめる

免除の対象は、未回収の残高が残っている注文です。支払いが完了した注文やキャンセル済みの注文では使えず、一部のマーケットプレイス経由の注文、商品発送後のManaged Markets注文も対象外になります。

ストアの提供状況

先行提供の対象かを確認し、項目がない場合は権限や注文条件も切り分けます。

注文の条件

未回収残高がある注文が対象で、支払い完了やキャンセル済みの注文は対象外です。

操作する人

ストアオーナー、または注文残高を免除する権限を持つスタッフが操作します。

スタッフの権限は「注文残高を免除する」で、免除と免除額の削除の両方に関わります。項目が見つからない時は、担当者へ管理者権限を丸ごと渡す前に、ストアの提供状況とこの権限を管理者に確認してもらうのが順序です。

出典:Shopifyヘルプ「ストアの許可」

新機能を使う前には、誰が回収しないと決めるかも決めておきたいところです。私たちは、操作できる権限と判断を任せる範囲を一緒に決める方が、担当者が迷わず対応できると考えています。

Shopifyで未回収残高を免除する手順と処理後の表示

決済欄で理由を残して保存する

Shopifyで未回収残高を免除するには、対象注文の「決済」欄を開きます。先に注文番号と残高を確かめ、回収しない判断が済んだ注文だけで操作を進めてください。

  1. 管理画面の「注文管理」から対象注文を開く。
  2. 「決済」欄の横三点メニューから「残高を免除する」を選ぶ。
  3. 必要に応じて「理由」に回収しない理由を入力する。
  4. 「保存」を押し、免除額と残高を確認する。

この操作では、注文の未回収残高全額が免除されます。
金額の一部だけを免除する操作として進めず、残っている額を全て回収しない判断でよいかを保存前に確かめましょう。

保存後は決済欄に「免除済み」の行が表示され、複数の免除があればその合計になります。
行にポインターを合わせると個々の日付・金額・理由を確認できるため、受注担当は合計だけでなく今回の記録も見ておくと引き継ぎに使えます。

支払い済みにならない注文もある

Shopifyは、免除後に回収する額が残らなければ通常は支払い済みとします。
ただし、決済履歴によっては「一部返金済み」や「期限切れ」が維持されるため、ステータスだけを見て処理の成否を決めないようにしてください。

また、オーソリ済みはカードの利用枠を確保した段階で、まだ確定していない金額は免除対象の残高に含まれません。その金額は引き続き回収できるので、残高免除を決済確定の代わりにしないことも押さえておきましょう。

出典:Shopifyヘルプ「未回収の注文残高の免除」

注意免除額と入金額を分けて見る

残高の免除は、受け取った代金の記録とは異なります。処理後は支払いステータスに加え、免除額、回収する残高、未確定の決済をそれぞれ確認してください。

この違いが分かると、受け取った代金を購入者へ返す返金とも区別しやすくなります。商品の返品や交換を伴う時は、Shopifyの返品・返金の処理順序も見ながら、どの金額を返し、どの残高を回収しないのかを分けて進めます。

Shopifyの未回収残高免除は購入者にも表示される

購入者には金額、店舗には理由が残る

Shopifyの免除額は、お客様アカウントの注文サマリー、該当するメール通知、POSレシートなどにも表示されます。同じ注文で新しい残高を支払う際のチェックアウトも表示先に含まれるため、店舗の管理画面だけで完結する処理ではありません。

一方、操作時に入力した理由は店舗内の記録用で、購入者には表示されません。
購入者へ経緯を伝える必要がある場合は、理由欄への入力と分けて案内文を用意します。

購入者が見る情報

免除された金額
同じ注文で支払う残高

店舗が残す記録

免除の日付・金額・理由
社内での判断と購入者への案内内容

購入者への案内は、今回免除した額と、今後支払う必要がある額を分けると伝わりやすくなります。私たちは「処理しました」で終えるより、相手に次の支払いが必要かまで答える方が、確認の往復を減らしやすいと考えています。

カスタマイズ済みメールは表示を確かめる

Shopifyの変更していないデフォルトメールテンプレートは、免除額を表示するための手動変更が不要です。ただし、カスタマイズ済みのテンプレートには免除の行が自動追加されないため、既存のメールを独自に変更しているストアは表示を確かめる必要があります。

この通知を確認するには「設定」→「通知」→「お客様通知」を開きます。注文の確認や請求書、返金など該当する通知を開き、既に正しい免除額が表示されているかを見てから編集の要否を決めます。

  • 変更前の件名とHTML本文、編集する翻訳版を保存する。
  • 免除額がある場合とない場合の両方をプレビューする。
  • 既存の合計額・支払額・返金額・残高の計算を維持する。

表示には「total_waived_amount」という免除額の変数を使いますが、表示行を追加する変更なので、既存の合計や残高から免除額をもう一度引かないようにします。日本語テンプレートでは挿入位置が異なる場合もあり、コードの場所を推測せず、公式の対象テンプレートに対応する手順へ合わせてください。

出典:Shopifyヘルプ「免除額に関するメール通知の更新」

なお、実際のお客様の残高を表示テストだけのために免除するのは避けましょう。メール自体が届かない場合は表示とは別の問題なので、注文確認メールの未着を切り分ける手順から確認を進められます。

Shopifyの免除を取り消す時と注文変更で調整される時

手動で免除額を削除すると残高が戻る

Shopifyの免除額を後から削除すると、その残高が注文に戻り、再び回収可能になります。購入者が後日支払いに同意した場合などに使えますが、残高の復元と実際の決済は分けて考えます。

操作は対象注文の「決済」欄の横三点メニューから「免除された金額を削除する」を選びます。免除が複数ある場合は削除する金額を選ぶため、過去の免除まで一緒に外さないよう、対象の日付と金額を先に照合してください。

注文合計が下がった時の自動調整とは分ける

一方、Shopifyで注文を編集したり商品を返金したりして、注文合計が免除額より小さくなると、超過する免除額だけが自動で減ります。この自動調整は、手動削除によって再請求する場合とは異なる動きです。

手動で免除額を削除
対象の残高が戻り、再び回収可能になります。
購入者との合意と再請求額を確認します。
/
注文変更による自動調整
注文合計を超えた免除額だけが減ります。
この減額で回収する残高は増えません。

この超過分について、公式発表では古い免除から順に取り消すと説明されています。注文合計がゼロになれば免除額も完全に削除されるため、返品や返金の後は変更後の注文合計と免除額を確認し、変更前の記録をそのまま使わないようにします。

私たちは、こうした例外処理ほど操作前後の注文番号と金額を残すことを勧めています。受注管理システムや外部アプリを使っている場合は、Shopify側の表示と連携先の残高が同じ状態かも確かめておきましょう。

免除後に確認するレポートと社内の担当

Shopify Analyticsでは免除額を「帳消し」として扱い、財務カテゴリーの「注文別の帳消し(Write-offs by order)」で注文ごとに確認できます。さらに、帳消し額、取り消し額、取り消しを差し引いた純帳消し額を分けて見ると、免除とその後の変更を追いやすくなります。

ただし、レポート名だけで日本の税務上の処理を決めないようにします。会計担当者へは注文番号・回収済み額・免除額・その後の調整を渡し、会計システムへの反映や処理方法を確認してもらってください。

対象注文と残高を確認
→
回収しない判断を記録
→
注文と会計側を照合
受注・責任者・経理の役割分担の例です。承認の方法は店舗で決めます。

この照合では、回収しなかった額と銀行口座へ入る額も混同しないようにします。実際の入金を追う必要がある時は、Shopifyペイメントの入金確認と分けて確認すると、どの金額の差を調べているのかが明確になります。

Shopifyの未回収残高免除でよくある質問

QShopifyの未回収残高免除は日本の全ストアで使えますか?

AShopifyの未回収残高免除は、2026年11月5日時点では一部ストア向けの先行提供です。管理画面の項目、対象注文、スタッフ権限を確認してください。

QShopifyで残高を免除すると返金されますか?

AShopifyの残高免除は、まだ回収していない額を回収しない処理です。受け取った代金を購入者へ返す返金とは区別します。

QShopifyでは未回収残高の一部だけを免除できますか?

AShopifyの公式ヘルプは、免除によって注文の未回収残高全額が消去されると説明しています。一部の金額だけを免除する前提で操作しないでください。

QShopifyで免除しても支払い済みにならないのはなぜですか?

AShopifyの支払いステータスは、決済履歴によって一部返金済みや期限切れが維持される場合があります。未確定のオーソリ額も免除対象に含まれないため、残高と決済履歴を併せて確認します。

QShopifyの免除理由は購入者にも表示されますか?

AShopifyの免除理由は店舗内の記録用で、購入者には表示されません。購入者には免除された金額がアカウントや該当する通知などに表示されます。

QShopifyの免除を取り消すと自動で課金されますか?

AShopifyの公式ヘルプが説明するのは、免除額を削除すると残高が復元され、再び回収可能になることです。自動で課金されるとは扱わず、購入者との合意と決済方法を確認して回収を進めます。

自社で使える条件と残高の表示をそろえる

Shopifyの未回収残高免除とは、回収しない注文残高を入金と区別し、免除額として記録する処理です。まず自社ストアと注文が対象かを確かめ、使える場合は権限・購入者への表示・社内の記録をそろえてから運用へ取り入れましょう。

要点最初は対象注文を確認するところから

管理画面で免除できる条件と処理後の残高を確認し、メールを独自に変更している場合はその表示まで確かめます。免除する理由、購入者への説明、経理へ渡す記録を決めると、担当者が変わっても判断を引き継げます。

決済以外にも使える新機能を整理したい場合は、Shopifyの2026年秋アップデートから、自社の運用に関係する変更を確認できます。新機能の多さより、現在の受注の流れにどう組み込むかを基準に選ぶと、対応する範囲を絞りやすくなります。