Shopifyの店舗受け取りは、管理画面の「設定」→「配送と配達」から、受取店舗ごとに有効にできます。
設定後は、商品を用意してお客様へ知らせ、店頭で渡したあとに注文の記録を更新する流れです。
迷いやすいのは、注文を受け付けた時点と、来店してよい時点の違い。受取場所や案内文だけでなく、誰が商品を確保し、誰が引き渡すかまで先に決めておきましょう。
Shopifyの店舗受け取りは店舗・在庫・担当者から決める
Shopifyの店舗受け取りとは、オンラインで注文した商品を、購入者が指定の実店舗で受け取る方法です。
店舗から自宅へ届けるローカルデリバリーとは、商品を渡す場所が異なります。
最初に用意したいのは、受取店舗・在庫の置き場所・担当者の組み合わせ。
私は、設定を有効にする前に「その注文を誰が見つけるか」を決める順番を勧めます。
受取店舗
お客様が迷わず来られる店名と住所
在庫
その店舗で実際に渡せる商品
担当者
注文確認と準備・引き渡しの担当
管理画面の「ロケーション」は、商品を保管・発送する店舗や倉庫などの拠点を指します。
店舗受取には、オンライン注文に対応する拠点が少なくとも1つ必要で、チェックアウト(購入手続き画面)も最新の状態が前提です。
- 受取場所の店名・住所を、お客様向けの表記でそろえた
- 受取対象の色・サイズを含め、店舗別の在庫を確かめた
- 準備担当と、不在時に引き継ぐ担当を決めた
会社全体に在庫があることと、受取店舗ですぐ渡せることは別です。
倉庫と店頭の数が合わない場合は、在庫管理の標準機能と外部連携の使い分けから確認すると、追加アプリが必要かを切り分けられます。
Shopifyの店舗受け取りを設定する手順
Shopifyの店舗受け取りは、対象ロケーションの有効化、処理時間、受取案内の順に設定します。
以下は2026年9月4日に確認した公式ヘルプに基づく管理画面の操作です。
- 「設定」から「配送と配達」を開き、「追加の配達方法」にある「店舗受取」を選ぶ。
- 対象のロケーションを開き、お客様がその拠点で直接受け取れる設定を有効にする。
- 受取までの処理時間を選び、商品の準備にかかる時間と照らし合わせる。
- 必要な場合だけ店舗間移動を設定し、移動元と、移動がある場合の処理時間を決める。
- 受取準備完了通知の案内文を入力し、プレビューで見え方を確かめて保存する。
初期の条件では、受取店舗に注文全体の在庫があることが必要です。
在庫転送を設定すれば別拠点からの補充に対応できますが、実際に商品を運び、受取店舗でそろえる作業まで省けるわけではありません。
処理時間は、来店日時を予約するための枠ではありません。
入荷や店舗間移動がある商品を扱うなら、店頭在庫だけで渡せる商品と同じ速さを案内してよいか、現場とすり合わせましょう。
出典: Shopify公式ヘルプ:オンライン注文の店舗受取を設定する
注意「すぐ渡せる」と案内する前に
処理時間はお客様にも表示されるため、店頭で実現できる範囲を選びます。営業時間外や担当者不在時の注文も想定し、準備完了通知を待って来店してもらう案内にしておくと安心です。
配送注文と並行して日付の希望も受けたい場合は、配送日時指定で標準機能ができることも分けて確認できます。
店舗受取の処理時間と、お客様が希望日を入力する仕組みを同じ設定として扱わないことが出発点です。
受取通知はお客様向けとスタッフ向けを分ける
通知は、店舗が注文に気づくための連絡と、お客様へ来店を案内する連絡に分けます。
お客様向けのメール文面が整っていても、店側が受注を見落とす状態では準備が始まりません。
店舗スタッフへ
お客様へ
受取案内には来店場所と持参する情報を書く
受取案内で優先したいのは、どこへ行き、何を見せればよいか。
次の文例を使う場合は、店名や窓口、営業時間を自店の内容へ置き換えてから保存してください。
文例準備完了通知に添える受取案内
商品をご用意しました。
お知らせした店舗の受取窓口へ、営業時間内にお越しください。
窓口では注文番号とご注文者名をお伝えください。
ご来店が難しい場合は、店舗の連絡窓口へご相談ください。
メールの共通テンプレートだけを直して終わりにしないでください。
店舗固有の受取手順が共通メール本文のカスタマイズを置き換えるため、表示が変わらないときは店舗受取設定側の案内文も見直します。
スタッフ通知は受信先と操作権限を確認する
Shopifyの「設定」→「通知」→スタッフ通知で、注文を受ける担当者を追加してテスト通知を送れます。
受信者として登録できたことと、注文を処理できることは同じではありません。
交代勤務がある店では、受信メールだけでなく、担当者本人のアカウントで注文を開けるかも確かめましょう。
私は、店長だけが操作できる状態より、代わりに対応する人まで確認できた状態を開始の目安にします。
Shopifyの受取注文を店頭で引き渡す流れ
Shopifyの受取注文では、商品の取り置き、準備完了の通知、来店時の照合、受取済みの記録を順に進めます。
画面の状態だけ先に進めず、実物の動きに合わせる考え方です。
注文が入ったら現物を確保し、準備完了を通知する
まず注文の受取店舗・商品バリエーション・数量を見て、渡す商品をそろえます。
店舗間移動が必要なら、受取店舗への到着も確認してから準備完了の処理へ進みましょう。
現場の運用では、商品に注文番号を対応させ、販売棚と分けて保管する方法が考えられます。
名前を大きく掲示する必要はなく、担当者が注文と商品を照合できる範囲に情報を絞っておくのが私の勧めです。
管理画面で対象注文を開き、「受取準備完了」から準備完了としてマークすると、お客様へ通知メールが送られます。
すでに送った通知を確認・再送するときは、注文のタイムラインを開いてください。
要点来店の合図は商品がそろってから
注文確認と受取準備完了を同じ合図にしないこと。商品を探している途中に準備完了通知を送ると、到着したお客様へすぐ渡せないため、現物の確保を先に済ませます。
来店時は注文番号と名前を照合してから渡す
来店した方には注文番号と注文者名を確認し、注文内容と取り置き商品を照合します。
同じ名字の注文や似た包装の商品を見た目だけで判断せず、色・サイズ・数量まで合わせましょう。
商品を渡す前に「受取済み」にしないことも、引き継ぎのルールに含めます。
管理画面では引き渡し後に対象注文を受取済みとしてマークし、必要に応じて確認メールを送る流れです。
Shopify POSを使う店は担当者の権限も点検する
Shopify POSでオンラインの店舗受取注文を処理する場合も、準備完了から引き渡しへ進む順番は変わりません。
担当者には配送・受取注文の処理に対応した権限が必要です。
新しい店舗受取注文のプッシュ通知は、POS Proを利用するロケーションの機能として案内されています。
管理画面で店舗受取を設定する話と、POSの通知機能の利用条件は分けて読みましょう。
出典: Shopify公式ヘルプ:Shopify POSでの店舗受取注文の管理
POSまわりの設定場所から確認したい方は、POSエディターと管理画面の使い分けも参考になります。
店頭端末で行う注文処理と、管理画面で行う設定を区別すると、担当者へ渡す手順も書きやすくなります。
Shopifyの店舗受け取りが表示されないとき
Shopifyの店舗受け取りが見つからない場合は、商品ページの案内がないのか、購入手続きで受取を選べないのかを先に分けます。
表示場所が異なれば、見る設定も違うからです。
商品ページと購入手続きを別々に見る
商品ページの受取可否表示は、テーマが対応しているか、受取拠点に在庫があるか、商品の配送設定が適切かなどが確認対象。
商品ページに案内がないという理由だけで、購入時にも受取を使えないとは判断できません。
- 購入手続きで受取が出ない場合は、対象店舗の有効化を確認する
- 注文商品の在庫を、会社全体ではなく受取拠点で確認する
- 別拠点から用意する商品は、在庫転送の設定を確認する
- 選択している国と受取拠点の国が合っているかを見る
複数の商品を一度に買うときだけ選べないなら、単品で選べるかと、組み合わせた場合に選べるかを比べると原因を絞れます。
原因が分からないままテーマやアプリをまとめて変更しないで、変更箇所を一つずつ記録してください。
チェックアウトを独自に変更している場合は、チェックアウトカスタマイズの対応範囲も合わせて確認しましょう。
標準の受取設定と追加した処理のどちらに原因があるかを、制作担当へ説明しやすくなります。
開始前に購入者と担当者の両側から確認する
設定を保存したら、購入者が見る画面と、担当者が受け取る通知を一組にして確認します。
私は、購入画面で選択肢が出たことだけで完了にせず、交代担当者が注文と商品を結び付けられるかまで見ておきたいと考えます。
運用開始前の確認表
| 確認する場面 | 見るもの | 担当 |
|---|---|---|
| 購入手続き | 受取店と予定 | EC担当 |
| 注文受付 | 通知の受信先 | 店舗担当 |
| 商品準備 | 商品と保管場所 | 準備担当 |
| 来店案内 | 受取通知の文面 | EC担当 |
| 引き渡し | 照合と処理権限 | 受取担当 |
通常の受注を受け付けていない検証用ストアなど、通常の購入に影響しない環境を用意できるなら、テスト注文を使って購入から通知まで確かめられます。
テスト方法は利用している決済に合わせて選び、外部の自動出荷処理へ流れないようにしてください。
警告本番ストアを無計画にテストモードへ切り替えない
Shopifyペイメントのテストモードでは実際の決済が確定しません。公式も本番ストアで有効にしないよう案内しているため、通常の受注がある環境では、そのまま切り替えず検証方法を担当者と決めます。
出典: Shopify公式ヘルプ:Shopifyペイメントのテスト
メールの表示確認だけでなく、受取場所の案内を見て店内のどこへ行けばよいかも、別の担当者に読んでもらいましょう。
「店舗でお受け取りください」だけで窓口が分かるか、来店者の目線で確かめられます。
未受取の商品については、保管期限、連絡担当、期限後の判断方法を店舗の運用として決めておきます。
取りに来ない商品を受取済みにして帳尻を合わせないよう、準備中・受取待ち・引渡済みの区別を共有してください。
よくある質問
QShopifyの店舗受取には専用アプリが必要ですか?
AShopifyの標準機能で、店舗受取の設定と管理画面での注文処理ができます。受取日時の予約枠など追加要件がある場合は、その機能が必要かを別に検討してください。
Q複数の店舗で受け取れるようにできますか?
A複数店舗での受取は、受取を提供するロケーションごとに設定します。各店舗の在庫と準備体制を確認し、他拠点から用意する商品は在庫転送の条件も合わせましょう。
Q配送と店舗受取を同じ注文に混ぜられますか?
A同じ注文に配送と店舗受取を混在させる機能は、2026年9月4日確認時点ではShopify PlusとEnterprise向けの試験提供の機能(テストドライブ)です。全ストア共通の機能と考えず、対象条件と利用中のアプリへの影響を確認してください。
Q受取準備完了の通知はいつ送ればよいですか?
A受取準備完了の通知は、商品が受取店舗にそろい、来店したお客様へ渡せる状態になってから送ります。注文を受け付けただけの段階では、準備完了の合図を出さないでください。
Q受取通知の文章を変更しても反映されないのはなぜですか?
A受取通知の文章は、ロケーション固有の受取手順が共通テンプレートの本文カスタマイズを置き換えるため、設定場所の違いが原因になり得ます。対象店舗の受取案内を先に確かめましょう。
Qお客様が商品を取りに来ない場合はどうしますか?
A未受取の場合は、店舗で決めた保管期限と連絡手順に沿って対応します。自動キャンセルや自動返金を前提に放置せず、注文の状態を確認してから担当者が次の対応を判断してください。
出典: Shopify公式ヘルプ:Shopify Checkoutで1つの注文に配送と受取をまとめる
Shopifyの店舗受け取りは引き渡しの記録まで整える
Shopifyの店舗受け取りの運用とは、ネットの注文を、店舗での商品準備・来店案内・引き渡し記録へつなぐ手順です。
設定画面で選べるようにする作業と、現場で受け渡せるようにする準備をセットで進めましょう。
着手まず1店舗で担当と保管場所を決める
受取店舗を一つ選び、注文を見る人、商品を置く場所、来店時に操作する人を確認表へ書き込みます。そのうえで案内文と通知先をそろえると、設定後の役割が曖昧になりません。
配送・店舗受取・複数拠点の処理が重なり、転記や確認の往復が増えてきたら、受注管理を手作業から切り替える判断基準も次の検討材料になります。
件数だけでなく、どの工程で情報が途切れるかから見直すと、必要な連携を絞れるでしょう。

