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Shopify POSのローカル配送で店頭注文を自宅へ届ける【設定条件と注文作成の手順】

店頭から自宅へ商品を届けるイメージ

店頭で選んだ商品を持ち帰れないお客様にも、その場の会計で自宅への配達を受け付けられます。
Shopify POSのローカル配送なら、近隣への配達条件と注文情報をつなげて管理できるため、住所を別のメモへ書き直す運用を見直すきっかけになります。

利用にはPOS Pro・対応するアプリ・店舗ごとの配送設定がそろっていることが前提で、会計担当と配達担当の権限も別に確認します。設定する順番と店頭での操作を押さえたうえで、配達が終わるまで誰が何を更新するかを決めましょう。

Shopify POSのローカル配送で店頭注文を受け付けられる

Shopify POSのローカル配送は、店舗で受け付けた注文を、設定した近隣エリアの住所へ届ける方法です。
Shopify(ショッピファイ)の公式画面では「ローカルデリバリー」と表記され、オンラインストアで設定した配達エリアと料金をPOS側でも利用します。

Shopifyは2026年9月28日に、POSのチェックアウトでローカル配送注文を作成できる機能を発表しました。
これにより、店頭で商品を選んだ後にオンラインで注文し直してもらう手順を挟まず、配送先と連絡先を同じ会計の中で受け付けられます。

出典: Shopify公式:POSのローカル配送注文(英語)

通常の発送・店舗受取との違い

方法届け方向いている注文
ローカル配送近隣住所へ配達店頭購入を自宅へ
通常の発送配送業者で発送遠方へ送る注文
店舗受取店頭で引渡し後から取りに来る

この違いから、自店がどこまで配達できるかを先に決める必要があります。たとえば持ち運びにくい商品を近隣へ届けたい場面なら、配送先が店舗の配達エリア内かを確かめてから受付に進むと、会計後の手配し直しを防ぎやすくなります。

一方、商品を後日取りに来てもらう運用なら、Shopifyの店舗受け取りの設定と引き渡し手順が参考になります。届ける注文と取りに来る注文を分けておくと、スタッフが更新する状態も判断しやすいでしょう。

Shopify POSのローカル配送に必要な設定条件

Shopify POSからローカル配送注文を作るには、対象ロケーションのPOS Pro、アプリ11.16以降、管理画面でのローカル配送設定が必要です。
ロケーションとは在庫を持つ店舗や拠点のことで、別店舗だけが条件を満たしていても、今回注文を扱う店舗の確認は省けません。

店舗の契約

注文を扱う店舗でPOS Proを利用する。

使う端末

注文を作る端末のアプリ版を確認する。

配達の設定

対象店舗のエリアと料金を管理画面で用意する。

POS Proと端末のバージョンを店舗ごとに確認する

POS Proの契約は、今回の注文を受け付ける店舗を基準に確認してください。POS Liteのままで、この注文作成機能も使えると考えて進めないことが、設定前の最初の確認になります。

端末の版とロケーションは、管理画面の「販売チャネル」から「POS」→「デバイス」を開き、対象端末の詳細で確認できます。ここで実際にレジで使う端末を照合し、旧版の端末が残っていれば更新してから同じ手順を試しましょう。

物理商品はすべてローカル配送にそろえる

ローカル配送注文では、物理商品をすべて配達する必要があり、通常発送や店舗受取を同じ注文へ混ぜられません。ギフトカードやデジタル商品は追加できますが、物理商品の一部だけを持ち帰る販売と同じ扱いにはできません。

また、配達先はロケーションと同じ国の中に限られます。店頭で持ち帰る商品も一緒に買いたいお客様には、配達する分と持ち帰る分で注文を分ける形を案内し、異なる受け取り方を一つの注文へ押し込まないようにしましょう。

  • 対象店舗がPOS Proを利用している
  • 注文を作る端末が11.16以降になっている
  • その店舗のローカル配送が有効になっている
  • 注文に必要な在庫と配達エリアを確認した
  • 物理商品はすべて配達し、別の受け取り方を混ぜていない

Shopify POSのローカル配送を管理画面で設定する方法

ローカル配送の設定は、Shopify管理画面の「設定」→「配送と配達」から始めます。POSで配送方法を選ぶ前に、この画面で店舗のエリアと料金を保存しておくことで、店頭の受付に使う条件を用意できます。

店舗を選び、配達エリアを有効にする

  1. 「追加の配達方法」の「ローカルデリバリー」を開き、配達するロケーションを選びます。
  2. 「このロケーションからお客様に注文を直接配達する」を有効にします。
  3. 配達半径か郵便番号を選んで、配達できるエリアを追加します。
  4. 必要に応じて最低注文価格・配達料金・注文価格による料金条件を設定し、配達情報を入力して保存します。

配達半径は店舗からの距離で対象を決め、郵便番号は届けられる地域を指定する方法です。店舗の住所と実際に走れる配達範囲を見比べ、地図上では近くても対応できない場所を安易に含めないことが、受付後の無理な配達を避ける判断になります。

オンラインストアと共通の料金条件を確認する

Shopify POSのローカル配送は、オンラインストア用に設定したエリアと料金を使います。POSだけのつもりで条件を変えるとオンライン側にも関係するため、変更前に現在のエリア名・最低注文価格・料金を記録しておきましょう。

最低注文価格を設けるなら、住所が対象内でも注文価格によって利用できない場合があります。
さらに複数のエリアや料金条件に当てはまると、適用される中で最も安い配達料金が請求されるため、想定している地域と料金の組み合わせを照合してください。

出典: Shopifyヘルプ:ローカルデリバリーの設定

注意配達エリアと配達できる日は別に決める

エリアを有効にしただけで、店舗が受けられる配達日時や担当者まで決まるわけではありません。受付時に伝える日程と、受け付けられない日の案内をそろえておきましょう。

もし配達希望日を注文時に受け付けたいなら、Shopifyの配送日時指定で標準機能と追加設定を分ける考え方も確認してみてください。ローカル配送の有効化と日時指定の仕組みを分けて検討すると、必要以上に設定を増やさずに済みます。

Shopify POSでローカル配送注文を作成する手順

Shopify POSでは、商品とお客様をカートへ追加し、住所を選んでからローカル配送へ進みます。
先に電話番号だけ聞いてメモへ残すより、同じ注文の中で配送先・料金・連絡先を確認する流れをそろえる方が、引き継ぐ情報を見失いにくくなります。

カートに追加
→
配達方法を選択
→
内容を確認
会計後は配達担当へ引き継ぎ、準備と配達完了を別に管理する

顧客と今回の配送先住所をカートに追加する

  1. Shopify POSのカートへ商品を追加します。
  2. 既存顧客を検索して追加するか、配送先住所を登録した新しい顧客を作成します。
  3. 「発送を追加」タイルをタップして今回の配送先を選びます。住所を変える場合は「管理」から編集して保存し、新しい住所なら「配送先住所を追加」から入力・保存します。

既存顧客を選んでも、登録済み住所が今回の届け先とは限りません。自宅以外へ届ける注文や転居後の注文も考え、番地・建物名を含めた今回の配達先をお客様と照合してください。

ローカルデリバリーを選び、電話番号と指示を保存する

  1. カートの「発送」をタップし、「ローカルデリバリー」を選んで保存します。
  2. 「配達の詳細を確認」画面で配達に使う電話番号を入力します。プロフィールから自動入力された番号も、今回使える番号か確かめます。
  3. 必要があれば配達の指示を追加し、保存します。
  4. 住所・配送方法・配達料金を確認してから「チェックアウト」へ進み、画面に表示された決済方法を選んで取引を完了します。

この電話番号は、配達先を探したり到着時に連絡したりするための番号です。Shopifyで電話番号を必須にする範囲の考え方も参考にしながら、店頭では配送に必要な連絡先を今回の注文に残しましょう。

会計前には、配達の指示を書いただけで、配送方法の選択を済ませたつもりにならないようにしてください。ローカル配送では住所と料金がカート・レシート・お客様向け表示に反映されるため、注文の配送方法そのものと合わせて確認できます。

出典: Shopifyヘルプ:POSでのローカルデリバリー注文管理

Shopify POSのローカル配送で必要なスタッフ権限

Shopify POSのローカル配送には、注文を作る権限と、会計後に配達処理する権限が必要です。受付までできるスタッフでも配達の状態を更新できるとは限らないため、店長は担当者ごとの役割を点検しておきましょう。

最新の公式発表で示された権限名

担当する操作公式の英語名
配送注文の作成Create shipping
and delivery orders
発送・受取・配達の処理Fulfill shipping, pickup,
and delivery orders

作成側は旧「Ship to customer」、配達処理側は旧「Fulfill shipping and pickup orders」から名前が変わっています。
とくに配達処理側は、以前できていたローカル配送の処理にも権限が必要になった点を見落とせません。

日本語ヘルプや店舗の画面には旧表記が残る場合があるので、名前だけでなく、注文作成と配達処理のどちらを許可する項目かを確認します。
表の英語名は公式発表の名称で、日本語の意味を説明したものを画面の正式名称と取り違えないようにしましょう。

受付担当

配送注文を作成する
住所・電話・料金を確認する

配達処理担当

商品を準備する
準備完了・配達済みを更新する

この分担で運用するなら、受付担当と配達処理担当が、それぞれ自分のアカウントで操作できるかを確かめます。担当が兼務なら必要な両方の権限を持たせ、不足を解決するために全権限を一括付与する対応は避けましょう。

スタッフの入れ替えもある店舗では、Shopifyのスタッフ追加・利用停止・再開の手順と合わせて、担当と役割を更新する窓口を決めておくと、退職後のアカウントを残さず管理できます。

Shopify POSのローカル配送を配達済みまで管理する

Shopify POSのローカル配送は、会計を終えた後も、準備と配達完了の処理が残ります。フルフィルメントとは注文の商品を準備してお客様へ届ける処理であり、代金を受け取ったこととは分けて管理します。

配達状態会計後の注文を最後まで追う

未フルフィルメント → 配達準備完了 → 配達済み。配達準備完了は、商品が届いたことを示す状態ではありません。

注文を絞り込み、商品を準備する

  1. POSの「注文」画面を開き、「配達タイプ」で「ローカルデリバリー」に絞り込みます。
  2. 対象注文の住所・連絡先・配達の指示を確認し、「配達の準備をする」へ進みます。
  3. 商品をピッキングして梱包し、必要なら設定済みのレシートプリンターで配達票を印刷します。
  4. 準備がそろったら「配達準備完了としてマーク」を実行します。

商品を準備したら、注文番号を軸に、荷物と配達先と担当者を結び付ける運用にしておきます。複数の荷物をまとめる日でも、別の注文の住所や指示を取り違えないよう、配達票や注文詳細を確認して引き継いでください。

メモ注文後に別の拠点へ振り替える前提にしない

ローカル配送注文は、注文後にフルフィルメントロケーションを変更できません。在庫が別店舗にあると分かった時は、元の注文内容と配達体制を確認し、管理者が対応を判断する必要があります。

実際に届けてから配達済みへ更新する

配達が終わったら対象注文を開き、「配達済みとしてマーク」を実行します。出発時や梱包時に配達済みへ進めないようにし、どの担当者が配達結果を確認して更新するかを決めておきましょう。

配達済みへ更新すると、お客様に配達確認メールが自動送信されます。一方、配送業者の追跡イベントに連動する通常の「配達中」通知はローカル配送に適用されないため、到着予定を伝える連絡は店舗の運用として用意します。

出典: Shopifyヘルプ:ローカルデリバリー注文のフルフィルメント

不在などで届けられなければ、完了扱いにせず、次の連絡と再配達の判断を残す方が自然です。管理画面で「配達をキャンセル」すると準備完了から未フルフィルメントへ戻りますが、注文の取消しや返金とは別の操作として区別してください。

Shopify POSでローカル配送が表示されない時の確認順

Shopify POSにローカル配送が出ない時は、店舗・端末の条件から、住所と注文内容、権限の順で切り分けます。配送方法を無理に作り直す前に、どの画面で選べなくなっているかを確認すると、見直す場所を絞れます。

止まっている場所と確認する項目

状況確認する項目見直す場所
最初から使えないPro・端末の版POSの契約と端末
配送方法に出ない店舗と配達エリア配送と配達
住所により出ないエリア・価格条件住所と料金条件
商品変更後に出ない在庫・配送の混在店舗在庫とカート
受付後に処理できない配達処理の権限担当者の役割

住所を入れた後に表示されないなら、その住所が店舗の配達エリアに含まれるかと、最低注文価格の条件を見直します。配達できない住所を、通すためだけにエリアへ追加しないことも、店頭で守りたい判断です。

一方、同じ条件でも担当者によって操作が止まるなら、その担当者の役割とPOSロケーションを照合しましょう。
外部の配送アプリを併用している場合は標準の配達方法と競合することがあるため、既存設定の記録を残してから管理者が原因を確認します。

受付を始める前に、配達範囲内・範囲外、最低注文価格を満たす・満たさない組み合わせで表示条件を確かめておくと、スタッフへ案内する基準が明確になります。
検証だけのつもりで実決済や通知送信まで進めないよう、決済前の表示確認と実取引の確認を分けてください。

ローカル配送でよくある質問

QShopify POSのローカル配送注文はPOS Liteでも作れますか?

AShopify POSのローカル配送注文を作成する機能は、POS Proを利用するロケーションが対象です。注文を扱う店舗の契約と配送設定を確認してから進めます。

QShopify POSのローカル配送にはどのバージョンが必要ですか?

AShopify POSのローカル配送注文の作成には、アプリ11.16以降が必要です。管理画面のPOSチャネルでデバイスを開き、実際に使う端末の版を確認します。

Qローカル配送と持ち帰りを同じ注文にできますか?

AShopify POSのローカル配送注文では、物理商品をすべて配達する必要があります。持ち帰りや通常発送、店舗受取を混ぜる場合は注文を分けて受け付けます。

QShopify POSのローカル配送に電話番号は必要ですか?

AShopify POSのローカル配送注文では、配達の詳細を確認する画面で電話番号を入力します。既存顧客の番号が自動入力されても、今回の配達に使える番号かを確認します。

Q注文は作れるのに配達処理ができないのはなぜですか?

AShopify POSのローカル配送では、注文作成と配達処理で必要な権限が異なります。担当者の役割で、発送・受取・配達注文を処理する権限があるかを確認します。

Qローカル配送を選ぶと配送員も自動で手配されますか?

AShopifyのローカル配送は、配達エリアや料金、注文状態を管理する方法です。配達は自社やスタッフ、外部の配達サービスで行うため、店舗側で配達体制を用意します。

配達の運用をそろえてから店頭受付を始める

Shopify POSのローカル配送を始める時は、まず対象店舗の契約・端末・配達エリア・担当権限をそろえるところから着手します。
そのうえで、注文を受けた人から準備する人、配達結果を更新する人へ、同じ注文番号で情報を渡せるかを確認しましょう。

着手順最初の店舗で受付から配達後までを決める

配達できる住所と日程を決め、POSで注文を作る担当と、会計後の状態を更新する担当をそろえます。受付だけで終わらせず、配達済みになるまでの担当を決めてから、お客様への案内を始めてください。

配達に使える在庫が合っていないと注文を受けても準備できないため、店舗側の数量確認にはShopify POSの棚卸しと管理画面での承認手順も役立ちます。在庫の確認と配送条件の確認を続けて行うと、受付時の判断材料がそろいます。

店舗の配送設定とスタッフの引き継ぎを自社だけで整理しきれない場合は、ノーサイドへShopifyの構築・運用についてご相談ください。
現在の配達エリア、使う店舗、担当者の役割が分かる資料があると、必要な設定と運用の範囲を具体的に整理できます。