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ホームページのリニューアルでサーバーはそのまま使える?継続できる条件と移転が必要な場合

サーバーを残すリニューアルの確認

ホームページをリニューアルする際も、契約と動作環境に問題がなければ、今のサーバーをそのまま使う選択ができます。見た目やページ構成を作り直すことと、サーバーの契約を変えることは別の判断です。

ただし、継続できるかを決めるには、新しい制作会社が作業できる権限と、公開前の確認・復元の方法までそろえる必要があります。会社のドメインやメールを残したい場合も、何を変えるかを分けておくと、依頼する範囲がはっきりします。

ホームページのリニューアルはサーバーをそのまま使える

ホームページのリニューアルは、今のサーバー上で、新しいサイトへ切り替える形でも進められます。たとえば会社案内の原稿や写真、ページの並びを変えるだけなら、その変更自体がサーバー移転を必要とする理由にはなりません。

要点継続できる条件を先に確かめる

現契約を続けられ、制作に必要な権限があり、新しいサイトが動作し、公開前後に戻せる状態を用意できるなら、サーバーを残す案から検討できます。

ここで区別したいのが、サーバー、ドメイン、メールの役割です。同じ会社へまとめて支払っていても、それぞれの契約先や設定先が一致しているとは限りません。

Webサーバー

ホームページのデータを置き、ページを表示する場所。作り直したデータを公開できるか確かめます。

ドメイン

会社のサイトやメールに使う名前。登録と更新、接続先の設定を引き継ぎます。

メール

会社のメールを送受信する仕組み。Webサイトと別のサービスで動いている場合もあります。

そのため、制作会社への最初の依頼も「全部そのまま」で済ませず、サーバー契約、ドメイン名、メールアドレスのうち、何を残したいかを分けて伝えましょう。
契約先から分からない場合は、先にホームページのサーバー契約を調べる方法で、請求書と管理会社の連絡先を確認できます。

サーバーをそのまま使う前に確かめたい条件

サーバーをそのまま使えるかは、契約・権限・動作環境・復元の4項目から確認できます。今のサイトが表示できていても、新しいサイトを作って公開する条件まで整っているかは、別に調べる必要があります。

現状を確認するための一覧

確認項目確かめる内容主な確認先
契約継続と引継ぎの可否契約者・現管理会社
権限新制作会社の作業範囲現管理会社
動作環境新サイトの必要条件制作会社・提供元
復元保存範囲と戻す担当保守担当

契約を続けられるか、誰が作業できるか

契約と権限では、契約者の名義、契約プラン、更新期限、現管理会社との契約範囲を確かめます。自社の契約であっても、作業を依頼するための管理画面やデータへのアクセス方法が分からなければ、そのまま制作には進めません。

制作会社が用意した共用環境を使っている場合は、別の会社が作業できるか、現在の制作契約を終了してもサーバーを利用できるかを現管理会社へ尋ねます。
引き継げない契約なら、移せるデータと利用終了の条件を確認したうえで、次の環境を用意する順番です。

権限を渡す際も、他のサイトや会社メールまで操作できる親アカウントを、そのまま共有するのは避けます。作業に必要な範囲のアカウントを用意できるか、用意できない場合は誰が設定変更を実行するかまで決めておきましょう。

新しいサイトが動く仕様を満たせるか

動作環境は、作りたいサイトの機能と、契約中のサーバーの仕様を照合して判断します。CMS(管理画面からページを更新する仕組み)を変える場合や、フォーム・予約機能を追加する場合は、それぞれの必要条件を制作会社に調べてもらいます。

たとえばWordPressで作るなら、PHPというプログラムの実行環境、記事や設定を保存するデータベース、HTTPSへの対応を確認します。
WordPress公式にも推奨環境が示されているため、2026年11月時点の現行要件と、実際の契約プランを比べる形にすると判断できます。

出典:WordPress.org「必須要件」

ただし、サーバー側で新しいPHPを選べても、今のテーマや追加機能が対応していなければ、切り替え後に表示や処理が止まる場合があります。新サイトの確認と旧サイトへの影響確認を分け、本番の設定だけを先に変えないようにします。

公開前の状態へ戻せるか

復元については、何を、いつの状態へ、誰が戻すかを決めます。WordPressならファイルとデータベースの両方が必要で、画像だけ、または記事データだけの保存ではサイト全体を戻せません。

この保存範囲は、会社メールや別のサイトと区別しておきます。エックスサーバーの復元機能にも対象を指定する仕組みがあるため、契約中のサービスでWeb領域とデータベースをどう戻せるかを先に確かめ、必要な権限を持つ担当者を決めてください。

出典:エックスサーバー「自動バックアップからのデータ復元」

メモバックアップの有無と、戻せる状態は別に確認

保存された日時、対象データ、復元方法が分からない場合は、公開日の決定前に保守担当へ確認します。保存した後に増えた記事や受付情報の扱いも、一緒に決めておきます。

ホームページのリニューアルでサーバー移転を検討する場合

ホームページのリニューアルでサーバー移転を検討するのは、新しいサイトを運用するための不足を、現在の契約では解消できない場合です。契約年数が長いという理由だけで決めず、どの条件を満たせないかを具体的に確かめます。

  • 仕様の不足:必要なプログラムやデータベースに、現契約のままでは対応できない
  • 容量・処理の不足:画像の整理や設定の改善、プラン変更を含めても、必要な運用に足りない
  • 契約・権限の制限:現在の制作契約を終えると利用できない、または新制作会社が作業できない
  • 制作基盤の変更:新たに選ぶ制作サービスが専用の公開環境を使うため、今のサーバーへ設置できない

こうした条件が見つかっても、同じ契約の設定変更、同じ会社の別プラン、別会社への移転のどこまで必要かは分けて検討できます。新制作会社から「弊社のサーバーへ移してください」と言われた時も、その理由を聞けば比較しやすくなります。

確認技術的な必要性か、保守を受ける条件か

「現サーバーのどの仕様が不足していますか」「継続する場合は、保守の担当と保証範囲をどう分けますか」と尋ねます。保守を引き受ける条件として環境を指定する場合もあるため、移転理由と依頼範囲をセットで比べましょう。

移転を選ぶ場合も、新しいホームページが見えたことだけを理由に、旧サーバーを解約しないようにします。メールや転送設定が残っていないかを含め、サーバー移転を代行へ頼む前の確認事項へ進むと、引き継ぐ範囲をそろえられます。

ドメインとメールはサーバーとは別に引き継ぐ

ホームページのドメイン名を残すことと、Webサーバーを残すことは、別々に選べます。サーバーを移しても同じURLを使う移行はできるため、名刺やメールの表記まで一緒に変える前提で話を進める必要はありません。

残したい名前・情報

会社のドメイン名
会社のメールアドレス
利用者が開くページURL

別に確かめる設定・契約

ドメインの登録更新とDNS
メールの配送先と送信設定
Webの公開先と転送

メールはMXレコードの参照先まで見る

メールを残す場合は、メールの契約先、送受信に使うサーバー、DNSの設定を一組で確認します。DNSはドメインの接続先を案内する仕組みで、Webの接続先とメールの配送先を設定できます。

そのうち、Aレコードは名前に対応する接続先IPアドレス、MXレコードはメールを届けるサーバーを示します。ただし、MXレコードの内容を残しても、メールへの影響を防げるとは限りません。

たとえばMXの配送先がWebと同じドメイン名を参照していれば、その名前のAレコードを変えたことで、メールの行き先にも影響します。
設定を変える担当者には、MXの文字列だけでなく、参照する名前がどのサーバーを指すかまで調べてもらいましょう。

出典:エックスサーバー「DNSレコードの編集」

同じWebサーバーを使い、DNSやメール設定も変更しない計画なら、メールを移す作業を追加しない進め方を相談できます。その場合も、新しい問い合わせフォームの送信方法や通知先が変わるかは、別に確認しておきます。

同じドメインでもページURLの変更は確認する

検索からの訪問を引き継ぐには、ドメイン名に加え、個々のページURLがどう変わるかも確認します。同じサーバーでも、リニューアルによってページの末尾や階層が変われば、古いリンクを開いた人が目的の情報にたどり着けなくなるためです。

URLを変える場合は旧URLと新URLの対応表を作り、該当ページへ自動で案内するリダイレクト(転送)を設定します。古いページをすべてトップページへ送る方法は避け、対応する内容がどこにあるかを制作会社と決めておきましょう。

出典:Google検索セントラル「サイトを移転する方法」

注意サーバーを残すだけで検索順位は保証されない

ページ内容、URL、検索エンジンへの公開設定も変わるため、サーバーの継続だけをSEO対策の完了条件にしないようにします。残したいページと変更するページを先に一覧化しましょう。

サーバーをそのまま使ってリニューアルする進め方

サーバーをそのまま使うリニューアルでも、本番サイトと作業中のサイトを分け、確認してから公開する順番で進めます。今のサイトを動かしながら準備するには、作る場所だけでなく、最後にどう切り替えるかまで設計しておく必要があります。

契約・データを確認
→
表示と機能を検証
→
直前更新も引き継ぐ
公開前に、戻す対象・判断する人・緊急連絡先を決めておく

本番と分けた場所で作り、必要な機能を試す

制作を始める前に、現サイトのファイル、データベース、設定の控えを保存し、新サイトの作業場所を決めます。同じサーバー内に検証場所を作る場合も、公開中のファイルを直接上書きせず、どこが本番かを作業者同士で共有します。

WordPressなどでデータベースを使う場合は、検証サイトの変更が本番データへ書き込まれないよう、接続先と保存先を分けます。
同じサーバーの中にあるというだけでは分離したことにならないため、公開先のディレクトリとデータベース名は制作会社に記録してもらいましょう。

検証場所が決まったら、スマホとパソコンの表示、ページ間の移動、PDFの閲覧、管理画面からの更新を試します。予約や会員機能があるサイトは、それぞれの利用者が行う操作も、公開前の確認項目へ追加します。

フォームについても、送信完了の表示と、通知メール・自動返信の到着までを一続きで確かめます。制作中の送信が顧客への案内や外部システムの処理につながらないよう、テストの宛先と連携先を先に決めておくと確認を進めやすくなります。

検証サイトは制作関係者だけが見られるようにし、公開時に解除する設定も記録しておきます。もし通知が届かなければ、WordPressのフォームメールが届かない時の確認順序を使い、表示の問題とメール配送の問題を分けて調べられます。

切り替える直前の更新分と、元へ戻す条件を決める

公開作業は、最終バックアップ、直前の更新反映、切り替え、動作確認を担当者と順に実施します。新サイトを作っている間にも旧サイトへお知らせや受付データが増えるため、どこまで反映したかを日時と対象で記録します。

その更新を取りこぼさないよう、受付機能がある場合は、更新を一時的に止める範囲と時間帯、切り替え中に届いた受付情報を確かめる人も決めます。
同じサーバー内でも切り替え方によって影響が変わるため、停止の有無を事前に確認する必要があります。

回避「同じサーバーだから」と初期化しない

リニューアルのためにサーバーやドメインの設定全体を初期化すると、メールや別のデータにまで影響する場合があります。変更するWebの領域とデータベースを限定し、保存と復元方法を確認してから作業します。

切り替え後は、新しい表示、フォーム、メール、旧URLからの移動先を確かめます。検証中に付けたアクセス制限や、検索結果に出さない「noindex」の設定も、公開するページに残っていないか確認します。

出典:Google検索セントラル「ホスティングの変更」

もし主要ページが開かない、フォームが正常に処理されないなどの問題が出たら、事前に決めた条件に従って公開担当者が切り戻しを判断します。
その時も、メールや切り替え後に増えたデータまで、一括で古い状態へ戻さないように、復元対象を照合します。

制作会社へサーバー継続を依頼する時の伝え方

ホームページのリニューアルを依頼する時は、「今のサーバーで作れるかの調査」から見積範囲へ入れてもらうと、前提が食い違いにくくなります。
自社で技術的な可否を判断し切ってから連絡する必要はなく、現状で分かっていることと残したいものを渡す形で進められます。

最初に渡す情報

分かる範囲で用意伝える内容不明な時の頼み方
サイトURL残すページと機能構成調査を依頼
契約先とプラン契約者・更新期限現管理会社へ照会
ドメインとメール継続したい名前管理先の確認を依頼
公開の希望時期止められない業務公開手順の提案依頼

この段階で、パスワードを初回の問い合わせ文へまとめて書く必要はありません。契約情報を確認した後に、担当者と作業範囲、安全に権限を渡す方法を決めましょう。

依頼文サーバーを残す案から検討したい時

ホームページのリニューアルを検討しています。可能であれば現在のサーバー契約とドメイン名、会社のメールアドレスを継続したいと考えています。

現在分かっている契約先は〇〇、プランは〇〇です。不明な項目は現管理会社へ確認しますので、調査に必要な情報をご案内ください。

現サーバーでの制作可否、必要な権限、テスト環境、公開時の作業範囲と元へ戻す方法をご提案ください。移転が必要な場合は、その理由と、ドメイン・メールへの影響も分けて教えていただけますでしょうか。

依頼文に添えて、残す機能と公開後の確認方法も書いておくと、制作会社は作業範囲を整理できます。ページやフォームの希望をリニューアルの仕様書へ書く項目と記入例に合わせれば、サーバーの調査とサイト制作を同じ条件で頼みやすくなります。

見積もりでは、継続案と移転案のどちらにも、調査、バックアップ、テスト、公開作業、公開後の保守が含まれるかを確かめます。
サーバーを残す場合も作業はあるため、古いホームページのリニューアル費用が変わる作業と照らし合わせて、総額に含まれる範囲を比較してください。

ホームページのリニューアルとサーバーに関する質問

Q制作会社を変えても、サーバーはそのまま使えますか?

A制作会社を変えても、現契約の継続と作業権限、新サイトの動作条件が整えば、同じサーバーを使う案を検討できます。現在の契約で別会社の作業が認められるか、新制作会社がその環境で保守を受けられるかを確かめましょう。

Qサーバーを変えても、今のドメインはそのまま使えますか?

Aサーバーを変更しても、ドメインの登録を維持し、必要な接続先の設定を行えば同じドメイン名を使えます。ドメインの管理先を変えるかどうかは別の手続きとして確認し、メールの配送先も一緒に引き継ぎます。

Q同じサーバーなら、メールは何も変えなくてよいですか?

A同じサーバーでDNSやメール設定も維持する計画なら、メールの移転を伴わない進め方を相談できます。ただしフォームの送信設定や通知先は別に変わる場合があるため、公開前後に通知と自動返信を確認します。

Q古いサーバーは、何年使ったら変更するべきですか?

Aサーバーを変える判断は契約年数だけで決めず、必要な機能、対応するプログラム、容量、復元と運用の条件で行います。現契約の設定やプラン変更で不足を解消できるか、先に契約先へ確認してください。

Qサーバーをそのまま使えば、公開時にホームページは止まりませんか?

A同じサーバーを使うリニューアルでも、ファイルやデータベースの切り替え方によって公開中のサイトへ影響する場合があります。公開手順と停止の有無、元へ戻す条件を制作会社へ確認し、フォーム受付や更新分の扱いも決めておきます。

QWordPressの管理画面の情報だけでリニューアルを依頼できますか?

AWordPressの管理画面の情報だけでは、サーバー設定やデータベースの保存・復元に必要な権限まで確認できません。最初はサイトURLと分かる範囲の契約情報を渡し、作業範囲が決まってから必要な権限を引き継ぎます。

Q同じサーバーを使えば、SEOの順位は維持できますか?

A同じサーバーを使うことだけで、リニューアル後の検索順位は保証できません。ページ内容、URL、検索エンジンへの公開設定も影響するため、残すURLと転送先、公開時に解除する設定を確認しましょう。

サーバーを残すか決める前に契約と動作条件をそろえる

ホームページのサーバー継続の判断とは、契約・作業権限・動作環境・復元方法を確かめ、今の環境で作り直せるか決めることです。見た目の変更に合わせて契約を変える前に、まず自社で残したいものと、未確認の項目をそろえましょう。

次の一歩契約先と残したいものを一枚にする

サーバー・ドメイン・メールの管理先を書き、分からない欄を現管理会社へ確認します。その一覧を新制作会社へ渡せば、継続案と移転案を同じ前提で検討できます。

弊社では、今の環境をどこまで引き継ぎ、どこを作り直すかも含め、予算と希望する範囲に合わせて進め方を調整できます。予算がまだ決まっていない段階でも、残したいものが分かるところからご相談いただけます。