コンテンツへスキップ

自社のホームページのサーバーがどこか分からない時の調べ方 制作会社に任せきりの会社向け

ホームページのサーバー契約を確かめるイメージ

自社のホームページがどこのサーバーで動いているか分からない時は、請求書・契約書・過去のメールから調べると、制作会社へ確認する内容を絞れます。公開情報の検索も手掛かりになりますが、そこに出た会社が実際の契約先とは限りません。

制作会社に運用を任せていても、契約先・契約名義・緊急時の連絡先が社内に残っていれば、担当者が変わった時や障害が起きた時に確認を始められます。そのために、手元の資料を探す順番と、回答をもらっておきたい項目を揃えていきましょう。

ホームページのサーバーは「資料→公開情報→制作会社」の順で調べる

ホームページのサーバーを調べる目的は、現在の契約と、対応を頼める相手を確かめることです。サーバー会社の名前らしきものが見つかっても、自社の契約なのか、制作会社がまとめて管理している契約なのかは、資料や担当者の回答と照らし合わせる必要があります。

請求書・契約・メール
→
登録情報と接続先の手掛かり
→
今の契約と管理の担当
候補の名前が見つかったら、現在の契約資料や回答と照合する

まずは経理や以前の担当者が持つ資料を探し、見つからない項目を公開情報で補います。そのうえで制作会社へ聞けば、「サーバーはどこですか」だけの質問より、必要な回答をまとめてもらいやすくなります。

要点調べる段階では、契約と設定を動かさない

今回は確認と記録を先に進めます。サーバーの解約、ドメインの移管、ネームサーバーの変更は、今の構成が分かってから別の作業として検討しましょう。

特に、分からないまま支払いを止めたり、接続先の設定を変更したりしないことが大切です。請求の更新期限が近い場合は、その期限と現在の支払い状況も確認メモに残します。

請求書・契約書・メールからホームページのサーバーを探す

ホームページのサーバーの調べ方で最初に頼れるのは、自社が実際に契約・支払いをしてきた記録です。経理と制作担当で持つ情報が分かれていることもあるので、対象のホームページのURLを添え、同じ契約を見ているか確かめながら探します。

請求元だけで決めず、対象ドメインと契約期間を照合する

請求書では、「サーバー利用料」「ホスティング」「ドメイン更新」「保守管理」などの名目を探します。ただし、保守費にサーバー利用料が含まれている契約なら、サーバー会社から自社へ直接届く請求書が見つからない場合もあります。

その場合は制作会社の請求書や見積書に戻り、何の費用が含まれ、どのドメインを管理しているかを確認します。請求元が制作会社でも、それだけで契約がおかしいと判断する必要はありません。

古い契約書が見つかった時も、過去に使っていたサーバーを現在の契約先と思い込まないようにしましょう。制作後に移転していることもあるため、契約期間、更新の記録、現在の管理担当者の回答を突き合わせます。

  • 対象のURL・ドメイン名が資料に書かれているか
  • サーバー・ドメイン・保守の費用が分かれているか
  • 契約期間・更新期限・請求元を確認できるか
  • 契約IDやサーバー番号が記載されているか

設定完了・契約更新のメールを探す

資料だけで分からなければ、社内で確認する権限のある受信箱から、ドメイン名と「設定完了」「契約更新」「サーバー」を組み合わせて探します。現在の担当者だけでなく、以前の担当者から引き継いだメールや共有の受信箱も候補です。

見つかった設定完了の案内には契約IDやサーバーに関する情報が含まれている場合があります。ただし、発見したメールは手掛かりとして扱い、送信時期と対象ドメインが現在の契約に合うかを照合してください。

補足メールが見つかったら、会社名と契約を照合する

メールに書かれたサービス名・契約ID・対象ドメインをメモし、契約書や制作会社の回答と合わせます。メール内のリンクから、そのままIDやパスワードを入力しないようにしてください。

Whoisやネームサーバーの情報は、契約先を確かめる手掛かりになる

社内資料が足りない時は、ドメインの登録情報や接続先の情報から候補となる事業者を調べられます。ここで役立つのがWhoisなどの登録情報検索ですが、調べた結果を読む前に、次の役割を分けておくと混同を防げます。

ドメインの管理

会社のURLに使う名前を登録・更新する契約。

DNSの管理

名前に対する接続先を案内する設定。

Webサーバーの管理

ホームページのデータや仕組みを動かす場所。

メールの管理

会社のメールを送受信するサービス。

登録情報に出た会社と、Webサーバーの会社は分けて読む

JPドメインならJPRS WHOISでドメインの登録情報やネームサーバーを調べられます。ほかのドメインではWhoisやRDAPなどの登録情報検索が手掛かりになりますが、表示される項目や公開される範囲はドメインによって異なります。

出典:JPRS「JPRS WHOISの使い方」

このネームサーバーは、ドメイン名に対する接続先を案内する仕組みを担っています。Webサーバーと別の会社が管理する構成もあるため、ネームサーバーの名前だけで、サーバーの契約先を確定しないようにしましょう。

ドメインの契約者や更新を誰が管理するかまで確認したい場合は、ドメイン管理と名義確認の考え方も役立ちます。ドメインの契約とホームページを置く契約を分けて記録しておくと、制作会社への質問も具体的になります。

IPアドレスの組織名やメール設定だけで判断しない

公開されたIPアドレスの情報を調べる手段としては、JPNIC WHOISなどがあります。ただし、そこで見つかるIPアドレスの割り当て先組織が、自社が毎月支払っている会社と一致するとは限りません。

たとえば、サイトの前段でデータを配信するCDNなどを利用していると、外から見える接続先と、元のWebサーバーが異なる場合があります。調査結果に知らない会社名が出ても、その名前を候補として制作会社へ照合する段階です。

同じように、ホームページと会社メールを別サービスで運用する構成もあります。エックスサーバーの公式マニュアルでも、メールだけ他社サーバーを利用する設定が案内されているため、メールの接続先が分かってもWebサーバーまで確定したことにはなりません。

出典:エックスサーバー「DNSレコードの編集」

公開情報で集めるもの

登録事業者・ネームサーバー
接続先の候補・IPの組織名

契約資料・回答で確かめるもの

今のサービス・プラン・契約名義
管理権限・更新期限・緊急連絡先

注意調査結果を見て、DNSの設定を変えない

DNSやネームサーバーの設定を変えると、ホームページの表示やメールの受信に影響する場合があります。候補が見つかった段階では記録だけにとどめ、変更は現在の構成を理解した管理者と進めてください。

制作会社にホームページのサーバーを確認する文例

制作会社へは、ホームページのサーバーの会社名に加え、サービス名・契約名義・管理できる範囲まで一緒に尋ねます。分からない項目を箇条書きにしておけば、回答が一部だけだった時にも、未確認の項目を追加で聞けます。

次の文面は契約の変更を依頼せず、現在の管理情報を確かめるための文例です。社内のURLと回答希望日を入れ、すでに分かっている項目は削って使ってください。

文例制作会社への管理情報の確認依頼

件名:弊社ホームページのサーバー・契約情報の確認

いつもお世話になっております。社内の管理情報を更新するため、弊社ホームページ(対象URLを記入)の現在の契約と運用について、下記をご教示いただけますでしょうか。
今回は情報の確認をお願いするもので、設定変更や解約の依頼ではありません。

・Webサーバーの契約先、サービス名・プラン、サーバー番号または識別情報
・契約者の名義、請求・更新の担当、次回の更新期限
・ドメインの登録・更新とDNSの管理先
・会社メールの利用先(Webサーバーと同じか、別か)
・弊社で確認できる管理画面と権限、ログイン・再設定の手続き
・PHPの使用有無、使用している場合のバージョンと修正の適用状況
・障害・メンテナンス情報の公式ページと、緊急時の連絡先

制作会社様の共用契約など、弊社へ管理権限を渡せない項目があれば、代わりに確認できる資料と対応窓口をお知らせください。
回答希望日:社内の希望日を記入

なお、パスワードや認証コードをこのメールへ記載する必要はありません。認証情報の受け渡しが必要な場合は、方法を別途ご相談させてください。

よろしくお願いいたします。

「管理しています」という回答は、何を管理するかまで聞く

「サーバーは弊社で管理しています」と返ってきた場合は、契約の管理と、障害・更新の対応範囲を分けて追加確認します。契約更新の代行、サーバー設定、サイトの修正、バックアップは、それぞれ担当や契約範囲が異なることがあるためです。

その際は、「障害時は最初にどこへ連絡し、誰がサーバー会社へ問い合わせますか」と聞くと、実際の連絡経路が見えてきます。対応時間や保守の範囲は、ホームページ保守会社へ頼める作業と契約範囲も照らし合わせると、回答の抜けを探しやすくなるでしょう。

管理情報を受け取る時も、パスワードや認証コードを、質問文や共有資料へまとめて貼らないようにします。誰にどの権限が必要かを決め、認証情報の共有方法は通常の回答メールと分けて相談してください。

ホームページのサーバーが分かった後に確かめる管理情報

ホームページのサーバー会社が判明したら、自社で確かめられることと、制作会社へ頼むことを運用メモにまとめます。会社名だけの記録では、次に更新や障害が起きた時に、また同じ質問から始めることになります。

契約者の名義と管理画面の権限をそろえる

まず、契約名義・登録メールアドレスの管理担当・更新期限を確かめます。担当者の交代後も連絡を受け取れるか、再設定が必要になった時に社内で手続きを進められるかまで確認しておきましょう。

ここでいう管理画面は、ホームページの文章を直す画面とは別です。WordPressを使っている場合も、WordPressにログインできることだけで、サーバーを管理できるとは判断しないでください。

制作会社が複数のサイトを一括管理する契約なら、自社専用のログイン権限を発行できない場合があります。その場合も、契約情報を確認できる資料と、必要な作業を依頼する窓口を決めておけば、社内に残せる情報はあります。

残す情報確かめる内容主な確認先
契約先サービスと識別情報契約書・管理者
契約名義登録・請求の担当契約書・経理
管理画面権限と再設定方法契約者・制作会社
更新期限支払いと更新の担当経理・契約者
PHP使用有無と修正状況制作会社・提供元
障害の窓口公式情報と連絡先提供元・保守会社
会社名に加え、契約・権限・対応窓口を残す確認表

PHPは使用の有無・版・修正状況をセットで聞く

PHPは、WordPressなどで使われるプログラムを動かす言語の一つです。自社サイトがPHPを使っている場合は、使用中のバージョンと、必要な修正が適用されているかを制作会社やサーバー会社へ確認します。

エックスサーバーの公式マニュアルでは、サーバーパネルでPHPのバージョンを確認できることが案内されています。ただし、番号を見ただけで安全性を断定したり、すぐ別の版へ変更したりしないようにしてください。

出典:エックスサーバー「PHPのバージョンについて」

修正の適用方法は提供元によって異なるため、「この契約では対応済みか」「自社で行う作業が残っているか」も合わせて聞くと、確認が具体的になります。PHPの脆弱性とWordPressの更新を分けて確認する方法では、版の確認後に問い合わせる項目を詳しく扱っています。

確認PHPを使っているか分からなくても、そのまま質問する

担当者が技術を把握していなくても、「PHPを使用していれば、版と今回必要な対応を教えてください」と聞けます。PHPを使っていないという回答なら、使っている仕組みと更新を担当する窓口を記録しましょう。

障害情報はサービス名とサーバー番号まで合わせる

障害が気になって調べ始めた時は、自社のサービス名・サーバー番号と、案内の対象を照合します。同じ会社のサービスでも、Web、メール、管理画面のどこに影響する案内なのかを分けて読む必要があります。

たとえば、管理画面を開けないという案内だけで、自社のホームページやメールも停止していると決めつけないようにしましょう。公式の障害情報ページと緊急連絡先を運用メモへ残し、対象が読み取れない時は契約先へ確認します。

PHPに関する各社の対応を確認する場合は、PHPの脆弱性による緊急メンテナンス一覧から、自社のサービスに関係する案内を探せます。契約先とプランが分かってから照合すると、対象外のサービスの情報で慌てずに済みます。

  • 公式の障害情報ページを社内で開ける場所へ記録する
  • 対象サービス・サーバー番号と案内を照合する
  • Web・メール・管理画面の影響範囲を分けて読む
  • 保守会社への連絡方法と対応時間を確かめる

制作会社から返事が来ない時は、契約の証拠と更新期限を先に残す

制作会社から回答が来ない場合も、まずは請求書・納品資料・過去のメール・現在のURLを揃え、どこまで分かっているかを記録します。その記録では、公開情報で見つかった候補名と、確定した契約先を区別して残してください。

注意返事がなくても、今の契約を先に止めない

更新期限と支払い状況を確認し、契約・データ・メールへの影響が分かるまで、解約や設定変更を進めないようにします。

サーバー会社が候補まで絞れたら、契約を確認するために必要な本人確認や資料を、その会社の公式窓口へ尋ねます。制作会社の契約で管理されている場合は、自社から全ての情報を取得できるとは限らないため、開示や引き継ぎの方法を確認する段階です。

引き継ぎ先へ相談する場合も、新しいサーバーを契約するだけで、今のサイトやメールが移るわけではありません。ホームページ管理会社を変更する時の引き継ぎ手順を確認し、持ち出せるデータと契約の範囲が分かってから移行を検討しましょう。

メモ分かった情報と、未回答の質問を分けて渡す

資料には確認日・確認した相手・回答の内容を添え、推測した項目には「未確認」と書きます。これなら、次に対応する人が、どこから調査を再開すればよいか判断できます。

ホームページのサーバーを調べる時のよくある質問

QホームページのURLだけで、サーバーの契約先は分かりますか?

AホームページのURLから公開情報を調べると、ネームサーバーや接続先の候補が分かる場合があります。ただし、代理契約やCDNなどを使う構成もあるため、現在の契約先は請求書・契約書・制作会社の回答と照合します。

Q請求書に制作会社の名前しかありません。サーバー会社の請求書は必要ですか?

Aサーバー利用料を制作会社へまとめて支払う契約では、自社にサーバー会社の請求書が届かない場合があります。制作会社へ、含まれるサービス名・契約名義・対象ドメインを確認してください。

QWhoisに出た会社と、請求元が違っていても問題ありませんか?

AWhoisなどに出るドメインの登録事業者やネームサーバーの管理先と、Webサーバーの契約・請求窓口は別の場合があります。名前の不一致だけで異常と判断せず、それぞれの役割を制作会社へ確認します。

QWordPressのログイン情報があれば、サーバーも管理できますか?

AWordPressのログイン情報は、通常はサイト内の管理権限に関するものです。サーバー契約の管理画面とは分けて、入れる画面・権限・再設定の窓口を確認する必要があります。

Qサーバーが制作会社名義だった場合は、自社名義へ変えるべきですか?

A制作会社名義の契約でも、共用管理や代理契約などの事情があるため、一律に名義変更を進めることはできません。契約内容と引き継げる範囲を確かめ、自社で確認できる資料と対応窓口を決めます。

Qサーバー会社が分かったら、PHPをすぐ更新すればよいですか?

APHPを使用している場合も、使用中の版、提供元の修正状況、サイトの互換性を確認してから作業を判断します。調査の段階で設定を変えず、必要な対応と実施する担当者を制作会社へ確認してください。

契約先と管理の窓口を、社内で引き継げる形に残す

ホームページのサーバーを調べる時は、請求書やメールで候補を探し、公開情報を手掛かりにして、制作会社の回答で現在の契約を確かめる順で進めます。回答を受け取ったら、会社名に加えて名義・管理権限・PHPの使用有無・障害情報の確認先を社内に残しましょう。

要点次の担当者が、同じ調査をやり直さずに済む記録を作る

何を、どこと契約し、困った時に誰へ連絡するかが分かる運用メモを残します。制作会社へ任せる範囲と社内で持つ情報を揃えておくと、担当交代後も確認を進められます。

弊社では、予算や整えたい範囲に合わせて、サイトの制作・保守の進め方を決めています。予算が決まる前でも、今回分かった管理情報と、まだ分からない項目をもとにお話しいただけます。