Shopifyのナレッジベースは管理画面に統合され、旧アプリの終了日は2027年1月15日です。
すでに旧アプリを使っているストアは、自分で追加・編集した情報が新しい画面に移っているか、公開状態と合わせて確かめておくと、引き継ぎ漏れに気づけます。
ただし、情報の件数や取得元によって扱いが異なり、移行後の情報がすべて未公開で始まるわけではありません。
旧アプリを使っていた場合と、これからナレッジベースを使う場合を分けて、確認する場所と順番を押さえましょう。
Shopifyナレッジベースの移行で変わったこと
旧アプリの終了日は2027年1月15日、新しい場所は管理画面
Shopifyは2026年10月26日、ナレッジベースを管理画面に組み込んだと発表しました。新しい場所は「販売チャネル」→「Agentic」→「ナレッジベース」で、これまでの独立したShopify Knowledge Baseアプリに代わります。
旧アプリは2027年1月15日を終了日としており、Shopify App Storeからの新規インストールもできなくなりました。
旧アプリを探して入れ直すより、まず管理画面側に情報があるかを確かめるのが先です。
出典:Shopify Changelog「Knowledge base is now built into your admin」(英語)
要点移ったのはAI向けの店舗情報を管理する場所
今回の変更は、配送・返品・連絡先などをAIへ伝える情報の管理に関するものです。ECサイト全体を別のカートへ移す作業とは分けて考えられます。
ナレッジベースが扱うのは、商品以外のストア情報
Shopify(ショッピファイ)のナレッジベースは、AIが買い物客の質問に答える際に使う店舗の案内情報をまとめる場所です。返品の受付条件、配送の案内、ギフト対応などが対象で、商品価格や在庫をここで更新する仕組みとは役割が違います。
商品そのものの情報も整えたい場合は、AIショッピングに向けた商品データの準備と分けて取り組むと、担当する作業を決めやすくなります。
弊社では、商品を正しく比べてもらう情報と、購入前の不安に答える情報を分けて点検する方法をお勧めしています。
Shopify Knowledge Baseから引き継がれる情報
自分で追加・上書きした情報が移行対象になる
Shopify公式ヘルプでは、旧アプリの情報が1,000件以下の場合、自分で追加した情報と、元の内容を上書きした情報が新しいナレッジベースへ自動で移行され、公開されると説明しています。この対象に当てはまる旧アプリ利用者は、まず追加・上書きした内容を新画面で照合しましょう。
この移行情報は公開済みになるため、以前に入力した配送条件や古い連絡先が残っていないかも見る必要があります。「移ったから内容も最新」とは判断せず、現在のお客様向け案内と比べるのが実務上の確認です。
1,000件を超えるストアは、必要な情報を手動で追加する
旧アプリの情報が1,000件を超える場合は、残したい追加情報や上書き情報を新しいナレッジベースへ手動で追加する必要があるというのが、Shopifyの案内です。
対象ストアには直接メールを送ったとされているため、ストア側の通知と旧アプリの内容も合わせて確認します。
この条件に当てはまる場合、上限を超えた分だけ入れ直せばよいと決めつけないことが大切です。移行されていない内容を新画面で調べ、返品や配送など、購入判断に関わる案内から優先して追加してください。
注意ちょうど1,000件なら、移行済みの内容で判断する
公式変更履歴は「1,000件未満」、公式ヘルプは「1,000件以下」と表現しています。件数が境界に当たる場合は、自動移行したと推測せず、新画面の内容を実際に照合してください。
出典:Shopifyヘルプ「Shopify Knowledge Baseアプリを使用してストアの『よくある質問』を管理する」
旧アプリを使っていなかったストアには、旧アプリから移す作業はありません。ただし、新画面に表示される案内を確認してから利用を始める点は同じで、アプリの利用歴だけで確認不要とは言い切れません。
Shopifyナレッジベースの公開状態は情報源で違う
Shopifyナレッジベースの公開を確認するときは、その情報がどこから来たかで分けると混乱しません。公開ページを読み取って作った新しい情報、管理画面の設定に結びついた情報、旧アプリから移った情報では、初めの状態が異なります。
新しいスキャン情報
ストアの公開ページから作成。内容を見てから公開する。
管理画面の情報
ポリシーや連絡先など。作成時点で公開されるものがある。
旧アプリの移行情報
条件に合う追加・上書き情報は、移行とともに公開される。
新しくスキャンされた情報は、内容を確認してから公開する
Shopifyがストアの公開ページをスキャンして新たに作成した情報は、担当者が公開するまで未公開です。
参照先のページと内容を比べ、現行の案内として使えるものを選んで公開します。
この未公開の扱いを、すべての情報に当てはめると見落としが生まれます。ポリシーや連絡先など管理画面由来の情報は、作成時点で公開されると公式ヘルプにあるため、すでに公開中の項目も確認対象です。
公開前の確認には、公開中の情報の見直しも含める
旧アプリから移った情報も公開されているため、「まだ公開ボタンを押していないから外へ出ていない」とは限りません。公開状態を項目ごとに見て、誤った案内は非公開にするか、内容を直してから改めて利用する流れです。
公開したナレッジベースはAIチャネルから参照できるので、個別のお客様の注文情報や社内だけのメモを入れる場所には向きません。入力前に誰に見られてもよい店舗案内かどうかを確かめると、公開する範囲を判断できます。
出典:Shopifyヘルプ「ナレッジベースを使用してお客様の質問に回答する」
移行後のShopifyナレッジベースを確認する手順
Shopifyのナレッジベースを移行後に点検するなら、画面を開く→内容を照合する→必要な情報を公開して保存するの順で進めるのが基本です。
先に旧アプリで自分が追加・上書きした案内を控えると、新画面で探す内容が具体的になります。
1.管理画面の販売チャネルから開く
Shopify管理画面の「販売チャネル」→「Agentic」へ進み、「ソース」欄の「Knowledge Base」を開きます。公式ヘルプではこの経路が案内されており、旧アプリの「アプリ」メニューから開く操作とは入口が違う点に注意しましょう。
メニューが見つからなければ、ストアオーナーか、Agenticを扱える権限があるスタッフかを確認しましょう。見つからないことだけで機能が提供されていないと決めず、オーナーに表示と権限の確認を依頼する順番です。
管理画面自体の配置で迷う場合は、Shopify管理画面の検索・通知・Sidekickの移動先も参考になります。ナレッジベースの情報を編集する前に、必要な画面へ入れる状態を整えてから、内容の編集を分担しましょう。
2.旧アプリの案内と参照先を比べる
新画面を開いたら、旧アプリで追加・上書きした案内を探し、本文・情報源・参照先・公開状態を一緒に比べます。
たとえばギフトの対応を追加していたなら、対応の有無だけでなく、現在の案内ページと条件が合っているかを見る方法です。
その際、自動生成された項目があることと、自分で書いた情報が引き継がれたことは分けて確認します。似た名前の項目を見つけただけで照合を終えず、旧アプリで補った条件まで残っているかを読み比べてください。
3.不足を追加し、必要な項目を公開して保存する
不足する案内は「追加のファクト」から補い、表示される入力形式に合わせて内容を入れます。
「ファクト」はストアについてAIに渡す情報を指す言葉です。公開する前に、お客様向けページと矛盾していないか確かめます。
内容が整ったら、必要な項目を公開に切り替えて「保存」し、画面上の状態を確認しましょう。内容を確認しないまま「すべて公開」を選ぶと、いま使わない案内まで公開対象に入ってしまいます。
全件・カテゴリー単位・項目単位の操作があるため、まずは確認を終えた項目だけを公開すると、未確認の情報と区別できます。すでに公開中の項目も、この機会に見直し対象へ含めてください。
配送・返品ページとナレッジベースを一緒に更新する
ストアの案内を変えたら、AIへ渡す情報も照合する
配送や返品の条件を変えたときは、ストアのお客様向け案内とナレッジベースの両方を点検します。たとえば配送の受付を一時的に変えたなら、古い条件がAI向けの情報に残っていないかも確認する、という運用です。
Shopifyは公開ストアを定期的にスキャンしますが、ページを直せば、すべての情報がすぐ自動更新されるわけではありません。変更を検出できない場合もあるため、必要な情報は直接編集し、提案された更新があるときは内容を確認して承認・保存します。
お客様が読む案内
AIが参照する情報
再スキャンを依頼する機能もありますが、完了まで最大48時間かかる場合があるとされています。
この時間は再スキャンの処理に関する案内なので、AIの回答がいつ切り替わるかを保証する数字としては使えません。
また、パスワードで保護したストアは公開側を読み取れず、カスタムストアフロントやAgenticプランには追加情報のみを扱える制約があります。表示される内容が違う場合は、自店の利用形態を確かめ、スキャンのためだけにストアの保護を解除しない進め方を取ってください。
担当者へ渡すナレッジベース確認表の例
| 確認する内容 | 照合する場所 | 担当者への依頼 |
|---|---|---|
| 返品の受付条件 | 返品ポリシー | 対象・条件を比較 |
| 配送の案内 | 配送ページ | 現行の案内と比較 |
| 問い合わせ先 | 連絡先の設定 | 受信先まで確認 |
| ギフトの対応 | 案内ページ | 対応範囲を比較 |
| 公開中の情報 | 新しい管理画面 | 内容と状態を確認 |
この表を使うなら、確認した日と担当者も社内の記録に添えると、条件が変わった際に誰へ頼むかが分かります。
完了を判断するときは、入力した件数より、案内の内容を説明できる状態を基準にするとよいでしょう。
依頼例担当者へ確認を頼むときの文面
旧Knowledge Baseアプリで追加・上書きした案内を、新しいナレッジベースと照合してください。特に配送・返品・連絡先・ギフト対応について、内容と参照先が現行の案内に合うか、公開状態も含めて確認をお願いします。
問い合わせ対応の担当者とも内容を共有するなら、ECサイトの問い合わせ対応を振り分ける方法と合わせて見直すと、AI向けの情報と人が返す案内の食い違いを見つけやすくなります。
よくある質問
QShopify Knowledge Baseの旧アプリはいつまで使えますか?
AShopify Knowledge Baseの旧アプリは、2027年1月15日を終了日として案内されています。停止時刻は示されていないため、必要な情報の確認や手動追加は期限前に済ませておくと安心です。
QShopifyナレッジベースは管理画面のどこにありますか?
AShopifyナレッジベースは、管理画面の「販売チャネル」→「Agentic」にあります。公式ヘルプでは「ソース」欄の「Knowledge Base」を開く経路が案内されています。
Q旧アプリの情報はすべて自動で引き継がれますか?
A旧アプリの情報がすべて自動で引き継がれるとは限りません。公式ヘルプは、1,000件以下なら追加・上書きした情報を移行して公開すると案内していますが、件数が境界に当たる場合は新画面の内容を実際に照合してください。
Q旧アプリで1,000件を超えていたストアは何をしますか?
A旧アプリで1,000件を超えていたストアは、残したい追加情報や上書き情報を新しいナレッジベースへ手動で追加する必要があります。超過分だけが対象と考えず、新画面で不足する情報を調べてから作業します。
Qナレッジベースに保存した情報は、そのまま公開されますか?
Aナレッジベースの公開状態は情報源によって異なります。新しくスキャンされた情報は公開操作まで未公開ですが、管理画面由来の情報や旧アプリからの移行情報には公開済みのものがあるため、項目の状態を確認してください。
QShopifyナレッジベースが見つからない場合はどうしますか?
AShopifyナレッジベースが見つからない場合は、ストアオーナーか、Agenticを扱える権限を持つスタッフかを確認します。自分で確認できない場合は、ストアオーナーへメニューの表示と権限の確認を依頼してください。
Qナレッジベースを登録すれば、AI検索で表示される回数は増えますか?
Aナレッジベースへの登録によるAI検索の表示回数や順位の上昇は保証されていません。店舗について質問された際に、配送や返品などを正しく答えられるよう、情報の内容と鮮度を整えるために使います。
移行済みの情報と公開状態から確認を始める
Shopifyナレッジベースの移行確認とは、旧アプリで補った案内が新画面にあり、現在の店舗情報と公開状態が合っているかを確かめる作業です。2027年1月15日の終了前に、まず配送・返品・連絡先から照合し、不足する情報を補っておきましょう。
その後は、お客様向けの案内を変えるタイミングに合わせて見直すと、確認を続けやすい方法です。
ストアのFAQ自体も整えるなら、よくある質問の書き方を参考に、購入前に迷う条件をひとつずつ言葉にするところから始められます。

