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Shopifyの在庫レポートは9月1日から数量が変わる 手元在庫数と販売可能数の違い

Shopify在庫レポートの指標変更図

Shopifyの在庫レポートを9月1日以降に開き、「昨日までより数量が多い」と感じても、在庫が突然増えたとは限りません
2026年9月1日から、対象レポートが測る数量は販売可能(Available)から手持ち(On hand)へ変わりました。

手持ちには販売可能だけでなく、引当済みと販売不可も含まれます
そのため、注文できる数を見たいのか、倉庫に物理的にある数を見たいのかで、使う在庫数量を分けなければなりません。

先に結論

受注は販売可能、棚卸しは手持ちを見る

発注では入荷予定を別に確認し、8月31日以前と9月1日以降の推移は同じ指標として単純接続しないことが要点です。

ここでは、どの数字が何を表すかを先に揃え、Shopifyの在庫数が合わないときの確認順序まで落とし込みます。

Shopify在庫レポートは2026年9月1日から手持ち数量へ変わった

Shopifyは2026年8月14日付のChangelogで、2026年9月1日から在庫分析モデルを手持ち数量へ変更すると告知しました。
変更対象は在庫分析です。2026年9月2日に確認した商品管理の在庫ページでは、販売可能を含む各在庫状態を別々に確認できます

境界日の扱いもはっきりしています。
9月1日より前のレポート履歴は販売可能数量のままで、9月1日以降に手持ち数量が使われます。

出典: Shopify Changelog「Inventory reports now show on-hand quantity」(英語)

つまり、8月31日と9月1日の間で数量が動いていても、入出庫による増減と指標変更による差が混ざっている場合があります。
レポートだけを見て仕入れや棚卸し差異を確定しないのが安全です。

注意レポート名が同じでも境界日前後は中身が違う

8月31日以前は販売可能、9月1日以降は手持ちです。前年比や前月比へ使う前に、日付と指標名を注記してください。

Shopifyの手持ち数量と販売可能数量の違い

Shopifyの手持ち(On hand)は、ロケーションに物理的に存在する総数量です。
販売可能(Available)は、その中から注文への引当や販売不可の確保を除いた、いま販売できる数量を指します。

手持ちを見る業務

倉庫の物理在庫
棚卸しと在庫資産
保有数量の把握

販売可能を見る業務

受注できる数量
欠品の予防
販売停止の判断

両者の関係は、手持ち = 販売可能 + 引当済み + 販売不可です。
入荷予定(Incoming)はまだロケーションへ届いていないため、受領前は手持ちに含まれません

出典: Shopifyヘルプ「在庫状況を理解する」

同じ商品でも55個と40個のどちらも正しい

在庫状態数量意味
販売可能40個いま売れる
引当済み10個注文へ確保
販売不可5個販売から除外
手持ち55個物理的な総数

この例では、手持ち55個と販売可能40個の差は15個です。
15個は引当済み10個と販売不可5個の合計であり、販売できる在庫が15個増えたわけではありません

手持ちと販売可能の包含関係図
販売可能は手持ちの内側にある一部分

販売可能

いま注文を受けられる数量。

引当済み

未発送注文などへ確保した数量。

販売不可

破損、品質管理、安全在庫など。

手持ち

ロケーションにある物理的な総数。

入荷予定

移動中で、受領前は手持ちに含まれない。

私なら、社内資料で「在庫」だけとは書かず、販売可能・手持ち・入荷予定のどれかまで記載します。
言葉を1つ足すだけで、販売担当と倉庫担当が別の数字を見て議論する状態を避けやすくなります。

変更対象になった8つのShopify在庫レポート

ShopifyのChangelogが変更対象として列挙したのは、8つの在庫レポートです。
売れ行きだけでなく、月末評価や在庫転送も含まれるため、経営資料へ転記しているレポートがないか確認してください。

  • 販売率別の商品
  • 商品別の在庫日数
  • 在庫調整の変更
  • 商品別の1日の在庫販売数
  • ABC分析(商品別)
  • 月末の在庫評価額
  • 在庫転送の注文と出荷
  • 月末の在庫スナップショット

また、ShopifyQLでFROM inventoryまたはFROM inventory_by_locationを使うレポートも確認対象です。
標準レポートだけでなく、自社で保存したカスタムレポートやダッシュボードの元データまで見てください。

出典: Shopifyヘルプ「在庫レポート」

対象レポートの数字を別システムへ自動連携している場合は、とくに注意が必要です。
列名が同じまま中身だけ変わると、発注ロジックや月次比較が動き続けても、判断基準だけがずれる可能性があります。

確認レポート名より元データを見る

保存済みレポート、ShopifyQL、CSV連携、社内ダッシュボードを並べ、販売可能と手持ちのどちらを使うかを1つずつ記録します。

8月31日以前と9月1日以降を同じグラフで比べない

月次推移を読むときは、8月31日以前と9月1日以降を同一指標としてつながないことが基本です。
境界日に手持ちが増えて見えても、実在庫の増加と断定できません

8月31日以前
販売可能数量
いま売れる数を基準にした履歴。
境界
9月1日以降
手持ち数量
物理的にある総数を基準にした履歴。

比較が必要なら、期間を8月31日以前と9月1日以降に分けてエクスポートします。
ファイル名や表の注記には「9月1日以降は手持ち」と残し、1本の折れ線にする場合も境界線を入れましょう

出典: Shopifyヘルプ「レポートのエクスポート」

  • 対象期間を境界日前後で分ける
  • 使用指標を販売可能または手持ちと明記する
  • SKUとロケーションの範囲を揃える
  • 境界日の注記をグラフと会議資料へ残す

同じ月の売上や手数料と照合するなら、Shopifyペイメントの支払い照合レポートも別に確認してください。
在庫数量の定義変更と売上計上の差を分けると、原因の切り分けが速くなります。

比較前年差がそのまま在庫増減ではない

境界をまたぐ比較では、実際の入出庫、販売可能から手持ちへの変更、ロケーション範囲を別々に確認します。

Shopifyで在庫数が合わないときの確認順序

Shopifyの在庫数が合わないときは、数量を手動修正する前に、比較条件を1つずつ揃えるのが先です。
指標差だった場合に修正すると、正しい実在庫へ余計な増減を加える二重調整になりかねません。

SKUと倉庫
差分を分解
注文と調整
原因を特定してから修正するか、そのままにするかを決める

同じSKUと同じロケーションに絞る

まず、商品名だけでなく同じSKU、同じバリエーション、同じロケーション、同じ時点を揃えます。
全倉庫合計と特定倉庫の数量を比べていれば、在庫状態を見る前から条件が違います

手持ちと販売可能の差を分解する

次に、在庫ページで未発送と表示される引当済みと、利用不可と表示される販売不可を確認します。
手持ちと販売可能の差が両者の合計と合うなら、データ欠損ではなく在庫状態の違いと考えられます。

引当済みには未発送注文や予約済み数量が関係します。
予約注文の扱いが曖昧なら、Shopify予約販売と在庫切れ販売の違いも照らし合わせ、注文済みの数を販売可能へ戻さないようにしてください。

入荷予定と調整履歴を別に見る

入荷予定は受領前のため手持ちに含まれません
転送や発注書の数量まで加えて比較していたなら、入荷予定を別枠へ戻すだけで差が説明できる場合があります。

2026年9月2日に確認したShopify公式ヘルプでは、商品管理の在庫ページから各状態を確認できます。
原因が分からないまま販売可能や手持ちを上書きしないで、調整履歴、注文、参照元アプリまで追いましょう。

出典: Shopifyヘルプ「在庫の表示」

  • SKU・バリエーションが同じか
  • ロケーションが同じか
  • 手持ち・販売可能のどちらを比べているか
  • 引当済み・販売不可が差分と合うか
  • 入荷予定を誤って加えていないか
  • 調整履歴・注文・アプリに変更元があるか

外部アプリが販売不可や安全在庫を作っている場合は、Shopify在庫管理アプリを選ぶ条件も確認してください。
CSVで一括修正する前には、Shopify在庫CSVで上書きを防ぐ手順に沿って、更新元を1つに決めると再発を防ぎやすくなります。

警告数が違うだけで手動修正しない

指標、SKU、ロケーション、在庫状態、履歴を揃え、実地在庫との差だと確認できた場合だけ数量を調整します。

業務ごとにShopify在庫の見る数量を決める

Shopifyの在庫数量は、業務ごとに見る指標を固定すると迷いません。
同じ「在庫」という言葉でも、販売、倉庫、発注、経理では知りたい数字が違うからです。

目的別に使う在庫数量

業務見る数量判断
受注販売可能何個売れるか
棚卸し手持ち何個あるか
発注手持ち・入荷予定保有数と未着数
出荷引当済み何個確保済みか
品質管理販売不可何個除外中か

発注では手持ちと入荷予定を同じ合計欄に混ぜず、現在庫と未着在庫を別々に表示します。
入荷遅延が起きたときも、何が倉庫にあり、何がまだ届いていないかを説明できます。

受注から出荷までの担当が分かれているなら、EC受注管理で注文と在庫を揃える考え方も役立ちます。
部署ごとに別の表へ転記する前に、Shopify上の状態を共通語にするほうが、差分の原因を追いやすくなります。

運用社内レポートに指標名まで残す

「在庫数」ではなく「販売可能」「手持ち」「入荷予定」と書き、日付・SKU・ロケーションも同じ行に置きます。

私なら、9月の最初の月次資料だけでなく、以後のテンプレートにも指標名を残します
担当者が変わった後も、数字の意味を推測せずに済むからです。

Shopify在庫レポートでよくある質問

QShopifyの在庫レポートはいつから手持ち数量に変わりましたか?

AShopifyの変更対象レポートは2026年9月1日以降、手持ち数量を使います。9月1日より前の履歴は販売可能数量のままです。

QShopifyの手持ち数量と販売可能数量の違いは何ですか?

AShopifyの手持ちはロケーションに物理的にある総数で、販売可能・引当済み・販売不可の合計です。販売可能は、いま販売できる数量だけを表します。

Q入荷予定の在庫はShopifyの手持ち数量に含まれますか?

AShopifyの入荷予定は、受領前には手持ち数量へ含まれません。受領後に販売可能などの状態へ変わると、手持ちにも算入されます。

Q9月1日以降にShopify在庫レポートの数量が増えて見えるのはなぜですか?

AShopifyの手持ちには引当済みと販売不可が含まれるためです。販売可能との差は、同じSKUとロケーションで引当済みと販売不可を確認してください。

Q8月と9月のShopify在庫推移をそのまま比較できますか?

AShopify在庫の単純比較は避けてください。8月31日以前は販売可能、9月1日以降は手持ちなので、期間を分けて指標名を注記します。

QShopifyで販売できる数量はどの数字を見ますか?

AShopifyで販売できる数量は販売可能を見ます。手持ちには未発送注文への引当や販売不可も含まれるため、受注上限には使いません。

QShopifyの在庫数が合わない場合はすぐ手動修正してよいですか?

AShopifyの在庫数は、先にSKU、ロケーション、引当済み、販売不可、入荷予定、調整履歴を確認します。指標定義の差なら手動修正は不要です。

Shopify在庫の定義を社内で1枚に揃える

Shopify在庫レポートの読み方とは、業務目的に合わせて手持ち・販売可能・入荷予定を使い分ける判断方法です
9月1日の境界を覚えるだけでなく、社内の表や会議資料へ指標名を残してこそ、数字の意味が揃います。

翌日から3つの列を資料へ追加する

販売可能、手持ち、入荷予定を分け、SKU・ロケーション・対象日を同じ行へ置きます。

最初に、月次資料と発注表で「在庫数」とだけ書かれた列を探してください。
その列が受注用なら販売可能、棚卸し用なら手持ちへ名称を変え、入荷予定は別列に分けます。

複数ロケーション、外部アプリ、予約注文、CSV連携が重なり、どこを正本にすべきか社内だけで決めにくい場合は、ノーサイドへShopifyの在庫運用をご相談ください
数字を修正する前に、販売・倉庫・発注で見るべき状態と更新元を切り分けます。

着手まず1SKUで差分を説明できるようにする

手持ち、販売可能、引当済み、販売不可、入荷予定を並べ、なぜ数字が違うかを担当者同士で説明できる状態を作ってください。