件名が「対応が必要:アカウントで同期の問題が検出されました」のメールは、ロリポップ公式が自社から送っていないと公表したフィッシングメールです。
メール内のボタンやURLには触れず、いったん受信箱から離れてください。
すでに操作した場合も、慌ててメールへ返信する必要はありません。
リンクを開いただけか、認証情報やカード情報まで入力したかを分けると、次に取るべき行動が見えてきます。
確認の入口をメールから公式サイトへ切り替える
不審メールを見分ける最も安全な方法は、メール内リンクを詳しく調べることではありません。ブックマークまたは自分で入力した公式URLからロリポップへアクセスし、必要な確認を進めます。
ロリポップの「同期の問題が検出」はフィッシングメール
ロリポップは2026年8月31日、同社を装う不審メールについて注意喚起を公開しました。
そこで示された件名が、今回の「対応が必要:アカウントで同期の問題が検出されました」です。
公式が確認した件名と注意喚起
ロリポップ公式は、この件名のメールを「当社からは送信していない」と明記しています。
つまり、利用状況を確認するためにメール内の「修復」ボタンを押す必要はなく、記載された連絡先へ問い合わせる必要もありません。
出典: ロリポップ!公式「【注意喚起】当サービスを騙った不審なメールに引き続きご注意ください」
公式発表と同じ件名であれば、真偽を確かめるためにボタンを押す行為そのものを止めるのが先です。
内容を読み直すより、メールを閉じて操作状況を整理してください。
最初に止めるべき操作
- メール内のボタンやURLを押さない
- メールへ返信せず、記載された電話番号にも連絡しない
- 公式サイトはブックマークまたは自分で入力したURLから開く
- すでに入力した情報があれば、その種類をメモする
受信しただけで、リンクも開いていないなら、メールを破棄して同じ件名への注意を共有すれば初動はそろいます。
「念のため」とメール内URLを開き直さないことが大切です。
ロリポップを装う偽物のメールとURLを確認する注意点
ロリポップ公式は、不審メールの判別材料としてドメイン、金銭要求、通知先などを挙げています。ただし、これらは安全を保証する条件ではなく、あくまで立ち止まるための材料です。
公式が挙げる不審メールの特徴
ロリポップ公式が示す特徴には、誘導先が「●●.lolipop.jp」と異なるドメインであることや、アカウント停止・凍結の解除を理由に支払いを求めることが含まれます。
また、重要なお知らせはロリポップに登録した連絡先メールアドレスへ送られ、ロリポップで作成した独自ドメインのメールアドレスへは送信されません。
「至急」「停止」などの言葉で急がせる内容ほど、メールから離れて確認しましょう。
注意特徴に当てはまらないから本物とは限らない
差出人表示やリンク文字は、本物らしく見せられる場合があります。メールの見た目を合格判定に使わず、公式画面を別に開くと覚えておくほうが安全です。
差出人名とURLの見た目だけでは判断しない
警察庁も、送信者名や送信元メールアドレスは偽装できるため、表示だけで真正性を判断しないよう案内しています。
URLに「lolipop」の文字が含まれるかを調べるために、リンクを押す必要はありません。
出典: 警察庁「フィッシング対策」
似た手口は他のサービスでも使われます。
お名前.comを装うフィッシングメールの対処や、XServerを装うメールの確認方法でも、メール外の公式画面へ移る考え方は共通です。
出典: ロリポップ!公式サポート「ロリポップを騙ったなりすましメールの見分け方や注意点」
ロリポップのフィッシングメールを受け取った直後の対応
ロリポップのフィッシングメールへの初動は、自分がどこまで操作したかを正確に分けることから始まります。
受信しただけの人と情報を入力した人を同じ対処にすると、必要な変更が抜けやすくなります。
メールを受け取っただけの場合
メールを開いて本文を読んだだけでURLを押していないなら、メールを破棄して同じ件名への注意を共有します。
迷惑メール報告の機能があるメールサービスなら、報告してから削除しても構いません。
この段階でロリポップのパスワードを慌てて変更するより、誤ってURLを押した人や入力した人がいないかを先に確認するほうが、社内対応の優先順位をそろえやすくなります。
URLを開いたが情報は入力していない場合
URLを開いたものの何も入力していない場合は、そのページを閉じ、あとから入力し直さないでください。
「開いただけだから必ず安全」とも、「開いただけで乗っ取られた」とも断定せず、公式画面に見覚えのない変更がないかを確認します。
- フォームへメールアドレスやパスワードを入力していないか
- カード番号や本人確認情報を入力していないか
- ロリポップの公式画面に見覚えのない変更がないか
- 同じ端末を使った人へ操作状況を確認したか
リンクを開いた後の一般的な切り分けは、スパムメールを開いた後の対応も参考になります。
ただし、ロリポップ固有の受信設定は後述の手順で別に確認してください。
入力後の対処は認証情報とカード情報で分ける
フィッシングサイトへ情報を入力した場合は、入力した情報と同じ種類の情報を、正規の窓口から守り直すのが基本です。メールに書かれた窓口ではなく、ロリポップ公式やカード発行会社へ直接アクセスします。
操作状況ごとの最初の行動
| 状況 | 最初の行動 | 次の確認 |
|---|---|---|
| 受信のみ | メールを破棄 | 社内へ共有 |
| URLのみ | ページを閉じる | 公式設定 |
| 認証情報 | 公式で変更 | 使い回し先 |
| カード情報 | 発行会社へ連絡 | 利用明細 |
ロリポップのIDやパスワードを入力した場合
ロリポップのIDやログインパスワードを入力した場合は、メールのリンクを使わず公式のユーザー専用ページを開き、該当パスワードを再設定します。
入力した文字列を使う他サービスも洗い出してください。
同じパスワードを複数サービスで使っていると、ロリポップ側を変更しても別サービスへの不正ログインを防げません。
使い回し先は、それぞれ異なる新しいパスワードへ変更します。
メールアドレスとメールパスワードを入力した場合
入力したのが独自ドメインのメールアドレスとメールパスワードなら、メールパスワードを公式手順で変更します。
ロリポップのログインパスワードとは別の認証情報なので、どちらを入力したか曖昧なまま片方だけ変えないようにしましょう。
出典: ロリポップ!公式サポート「メールパスワードを変更したいです」
変更後は、パソコンやスマートフォンのメールソフトで新しいパスワードが必要になる場合があります。
利用端末を一度書き出してから変更すると、「一部の端末だけ受信できない」という混乱を減らせます。
カード情報を入力した場合
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力した場合は、カード発行会社へ速やかに連絡してください。
連絡先は不審メールや偽サイトではなく、カード裏面、公式アプリ、カード会社の公式サイトから確認します。
警告カード会社への連絡をパスワード変更で代用しない
カード情報はロリポップのパスワードとは別の問題です。カード発行会社へ状況を伝え、停止や再発行など必要な対応を確認してください。
メールが届かないときはロリポップの受信設定を確認
当該フィッシングサイトへメールアドレスとパスワードを入力した場合、ロリポップ公式は新Webメーラーの受信設定が「受信しない」に変更される事例を案内しています。
パスワード変更後もメールが届かないなら、受信設定まで確認してください。
新Webメーラーで受信設定を戻す手順
- ロリポップの新Webメーラーを公式の入口から開く
- 画面右上のアイコンから「設定」を開く
- 「受信設定」を選ぶ
- 「メールを受信する」にチェックがあるか確認する
- チェックが外れていれば戻し、保存後に受信をテストする
要点受信設定は入力した人が優先して確認する
メール不達の原因は複数あります。今回の受信設定確認は、当該偽サイトへメール情報を入力した場合の優先確認であり、すべての不達原因をフィッシングと決めつけるものではありません。
設定を戻した後に確認すること
設定を戻したら別のメールアドレスからテストメールを送り、新Webメーラーと普段のメールソフトの両方で受信を確認します。
片方だけ届かない場合は、端末側へ新しいメールパスワードが反映されているかを見直してください。
受信できても、それだけで影響確認が完了したとは限りません。
パスワードの使い回し先と、見覚えのない設定変更をもう一度確認し、社内利用なら管理担当にも結果を共有します。
会社で同じメールが届いたときの管理手順
会社の共有アドレスや複数の担当者へ同じメールが届いた場合は、受信者全員へ一斉に「パスワードを変えて」と送る前に、操作状況を分類します。
誰が何を入力したかが分かれば、変更範囲を過不足なく決められます。
受信者・クリック・入力情報を分けて集約する
受信者が行うこと
管理担当が行うこと
管理担当は、受信のみ/URLを開いた/認証情報を入力した/カード情報を入力したの4区分で回答を集めます。
氏名、受信日時、入力した情報、実施した対処を1行ずつ記録すると、未対応者を見つけやすくなります。
社内周知と使い回しパスワードを確認する
社内周知では、偽メール本文をそのまま転送してリンクを再配布しないようにします。
件名、受信日時、押してはいけないこと、管理担当への連絡方法だけを新しいメールや社内チャットで共有してください。
再発防止は個人の注意力だけに任せないほうが続きます。
中小企業のメールセキュリティ対策となりすましメール対策をもとに、公式画面への入口、報告先、使い回し禁止を社内ルールへ落とし込みましょう。
ロリポップのフィッシングメールでよくある質問
最後に、ロリポップの迷惑メール対策で迷いやすい点を、操作状況と次の行動がすぐ分かる形でまとめます。
Q「同期の問題が検出されました」はロリポップの公式メールですか?
A件名が「対応が必要:アカウントで同期の問題が検出されました」のメールは、ロリポップ公式が自社から送信していないフィッシングメールとして注意喚起しています。メール内リンクを押さず、メールを破棄してください。
Qロリポップのフィッシングメールを開いただけなら何もしなくてよいですか?
Aロリポップのフィッシングメールを開いただけで情報を入力していない場合は、ページを閉じ、あとから入力し直さないでください。公式画面で登録情報や設定に見覚えのない変更がないかも確認します。
QURLが「lolipop.jp」に見えれば安全ですか?
AURLの表示だけで安全とは判断できません。ロリポップの確認が必要な場合はメール内リンクを使わず、ブックマークまたは自分で入力した公式URLからアクセスしてください。
Qロリポップのパスワードはどこから変更しますか?
Aロリポップのパスワードは、メール内リンクではなく公式のユーザー専用ページから変更します。ログインパスワードとメールパスワードは別なので、入力した認証情報に合う変更手順を選んでください。
Qメールが急に届かなくなったときは何を確認しますか?
A当該偽サイトへメール情報を入力した場合は、ロリポップの新Webメーラーで右上アイコンから「設定」→「受信設定」と進み、「メールを受信する」のチェックを確認します。
Qクレジットカード情報を入力した場合はどうすればよいですか?
Aクレジットカード情報を入力した場合は、カード裏面、公式アプリ、カード会社の公式サイトで連絡先を確認し、カード発行会社へ速やかに相談してください。不審メールに記載された連絡先は使いません。
確認経路と復旧手順のまとめ
ロリポップのフィッシングメール対策とは、メールの外に確認経路を置き、入力情報ごとに復旧行動を分けることです。確認のために不審メールへ戻る必要はありません。
出典: フィッシング対策協議会「利用者向けフィッシング詐欺対策ガイドライン2026年度版」
補足自社だけで影響範囲を整理できない場合
アカウントとメールの管理者が分かれている、複数端末の設定変更が必要、社内周知まで手が回らない場合は、現在分かっている操作状況をまとめてから専門家へ相談すると話が進みやすくなります。
Webサイトとメール運用をまとめて見直したい場合は、ノーサイドのお問い合わせ窓口へご相談ください。
送信時はパスワードやカード番号そのものを書かず、発生日時と操作状況だけをお知らせいただければ十分です。
着手操作状況を4区分で書き出す
受信のみ、URLを開いた、認証情報を入力した、カード情報を入力したの4区分で担当者ごとに記録し、入力した情報と同じ種類の情報だけを正規の窓口から守り直します。

