飲食店の求人写真は、募集する人が実際に担当する仕事から選ぶと、撮る場面を決めやすくなります。厨房なら仕込みや盛り付け、ホールなら配膳や席の準備など、働く姿が分かる写真を候補にしましょう。
料理や内装の写真はすでにあっても、「入店後に何をするか」が写っているとは限りません。職種別の撮影候補と説明文を組み合わせることで、手持ちの写真から使えるものと、撮り足すものを分けられます。
飲食店の求人写真は募集する仕事から選ぶ
飲食店の求人写真で先に決めたいのは、その写真でどの作業を伝えるかです。たとえば同じ料理の写真でも、完成品だけでは、調理を任せる募集なのか、盛り付けの補助を任せる募集なのかまでは伝わりません。
ハローワークも、文章を補う画像として会社の外観や作業風景、取扱商品などを案内しています。求人原稿に書いた仕事内容と写真を並べ、文章だけでは想像しにくい動作を写すと、選定の理由がはっきりします。
要点写真の役割を募集業務に合わせる
厨房・ホールのどちらの募集か、未経験者に最初に任せる仕事は何かを決めてから選びます。集合写真や料理写真は、その仕事の説明を補う位置に置きましょう。
担当する動作
手元と道具を写し、どんな仕事をするかを見せる。
教わる場面
説明を受ける様子を写し、仕事の覚え方を補う。
働く場所
作業台や客席を写し、動く範囲と設備を見せる。
この役割分けは、全部を同じ割合で載せるための枚数ルールではありません。掲載枠が少なければ、似た写真を重ねるより、説明が足りない作業を優先するのが私たちの考えです。
求人媒体とは別に採用ページ全体の写真を用意する場合は、採用サイトの撮影カット一覧も使い、今回募集する仕事を先に撮る順番で組み立ててください。
厨房の求人写真は手元・設備・教わり方を写す
未経験の補助業務は、最初に任せる作業を見せる
厨房の求人写真は、仕込み、盛り付け、洗い場などの担当範囲に合わせて選びます。未経験者の募集なら、作業を教えてもらう場面を加えると、高度な調理だけを見せるより入店後の仕事を説明できます。
たとえば盛り付け補助を任せる店では、皿と手元が分かる角度を選び、隣で見本を示す人も写せるか検討します。ただし、撮影のために危険な作業を止めたり、不慣れな人に包丁や火を扱わせたりしないでください。
私たちは、未経験者向けの求人ほど、完成した料理より、完成までのどこを担当するかを先に示したいと考えています。華やかな調理写真を使う場合も、補助の仕事との違いを説明文で添えれば、任せる範囲を混同しにくくなります。
経験者の募集は、任せる調理と設備まで写す
経験者に調理を任せる求人では、実際に使う設備と作業する場所が判断材料になります。調理台に立つ姿だけで終わらせず、どの工程を担当するかが分かる写真を選びましょう。
一方、写真にある設備を応募先の店舗でも使えるとは限らないため、複数店舗で写真を使い回す場合は撮影店舗を確かめます。別店舗の作業場をその店の厨房として見せず、実際の配属先に合う写真へ差し替えるのが基本です。
厨房で撮る場面の候補
| 撮る場面 | 写す範囲 | 説明で補うこと |
|---|---|---|
| 仕込み補助 | 食材と手元 | 任せる下準備 |
| 盛り付け | 皿と作業台 | 見本・指導の有無 |
| 洗い場 | 洗浄機と動作 | 片付けの担当範囲 |
| 調理 | 設備と担当者 | 経験に応じる業務 |
| 教える場面 | 見本と教わる人 | 最初に覚える仕事 |
上の表は自店の業務と照合するための撮影候補です。洗い場を別職種が担当する店なら、その写真を調理スタッフの主な仕事として載せる必要はなく、求人原稿と実際の役割が一致するものを残します。
ホールの求人写真は接客と準備・片付けを見せる
配膳や注文受付は、人と道具の動きが分かる角度で撮る
ホールの求人写真は、料理を運ぶ、席へ案内する、注文を受けるといった動作が見えるものを選びます。客席の全景だけでは仕事が分からないため、スタッフの手元や使う道具も入る角度で撮影します。
たとえば注文端末を使う店なら、スタッフが端末の操作を教わる場面が候補になります。その際はお客様の注文や個人情報が読める画面を写さず、実際の接客を妨げない場所で撮影しましょう。
セルフオーダーの店でも、配膳、操作案内、食器の回収など、スタッフが担当する範囲は店ごとに違います。セルフという言葉から仕事内容を決めつけず、求人で任せる動作を一つずつ確認する必要があります。
開店前と閉店後の仕事も候補にする
ホール業務に席の準備や清掃が含まれるなら、接客の前後を写した写真も候補です。笑顔で立つ写真に加え、テーブルを整える手元や食器を下げる場面があると、仕事の説明を補えます。
ただし、営業前の写真は撮影時の場面を添えて使うことをおすすめします。誰もいない客席の写真だけで「落ち着いて働ける」と説明するより、混む時間帯や接客の担当範囲は文章で示したほうが実態に沿います。
ホールで撮る場面の候補
| 撮る場面 | 写す範囲 | 説明で補うこと |
|---|---|---|
| 席の準備 | 卓上と手元 | 開店前の担当作業 |
| 配膳 | トレーと動線 | 運ぶもの・担当席 |
| 注文受付 | 操作と教える人 | 注文方法と研修 |
| 片付け | 食器を下げる動作 | 接客以外の作業 |
| 客席・入口 | 店内の配置 | 勤務する店舗 |
厨房で伝えること
ホールで伝えること
厨房とホールを同時に募集するときも、それぞれの仕事内容が分かる写真を用意します。兼務がある店では兼務する作業を原稿に明記し、写真から別々の仕事だと誤解されないようにします。
飲食店の求人写真の撮り方|スマホで準備から確認まで
飲食店の求人写真は、スマホでも明るさ、ぶれ、作業の見やすさを確かめながら用意できます。撮影前に募集する職種と掲載先を決めておけば、その場で何でも撮るより、必要な場面を選びやすくなります。
- 撮る仕事を決める。厨房かホールか、未経験者か経験者かを確認し、伝えたい作業を書き出します。
- 協力する人と場面を決める。掲載先を説明して了承を得たうえで、お客様や営業の妨げにならない時間を選びます。
- レンズと背景を整える。レンズは柔らかい布で拭き、伝票、予約台帳、私物などは画角から外します。
- 明るさとぶれを確かめて撮る。人物が逆光で暗くならない位置を選び、スマホを両手で支え、撮影後に手元を拡大して見ます。
- 掲載枠に合わせて選ぶ。原本は残し、管理画面のプレビューで顔や手元が切れないか、説明文と一致するかを確かめます。
撮影中は熱源や刃物の近くへ入り込まず、通路をふさがない位置を優先しましょう。作業を安全に写せる場所がなければ、動作の撮影をやめ、設備の写真と仕事内容の文章で補う判断もできます。
また、横長と縦長のどちらで使うかは掲載先で変わるため、元の写真を大きく切り抜く前に表示枠を確認します。被写体の周囲に余裕を持たせた写真も残しておくと、切り方を調整しやすくなります。
補正は傾きや明るさを整える範囲から始めます。店内を広く見せる極端な加工や、設備・人員を足した画像を実際の職場として使うと、見学時の実物と説明が食い違うため、原本と見比べて選びましょう。
飲食店の求人写真に添える説明文の例
飲食店の求人写真には、何をしている場面で、応募者はどこを担当するかが分かる説明文を添えます。「アットホームな職場です」だけでは写真を見ても分からないため、仕事の動作や教わり方へ置き換えると具体的になります。
文例自店の事実に合うものだけ使う
盛り付け補助の例
盛り付けの見本を見ながら、料理を皿へ並べている場面です。入店後は器の準備と簡単な盛り付けから教えます。
ホールの研修の例
注文端末の使い方を先輩が説明している場面です。操作を練習してから、お客様の注文受付を担当します。
開店前の準備の例
開店前にテーブルを整えているところです。ホール担当は、接客に加えて席の準備や食器の片付けも行います。
これらは実在店舗の紹介ではなく、書き方の例です。自店で行っていない指導や担当業務をそのまま使わず、実際に教える人と原稿を照合してから載せてください。
とくに、写真に写った人数を、そのまま通常の配置人数として説明しないようにします。撮影時に人が集まっただけなら、説明は「撮影時の場面」にとどめ、勤務体制は確認済みの情報を別に記載します。
同じ理由で、まかないや制服の写真を使う場合も、提供する条件や対象者を文章で補います。労働条件の整理には採用サイトの募集要項に必要な情報を使い、写真、説明文、条件表が同じ内容を伝えているか見比べましょう。
飲食店の求人写真は掲載前の了承と写り込みまで確認する
人物の了承は、撮影と公開を分けて確かめる
飲食店の求人写真で人物を使う場合は、どこに、どの範囲で、いつまで載せるかを本人に伝え、了承を記録しておきます。撮影への協力を、そのまま求人媒体やSNS広告などすべての用途への了承として扱わないためです。
個人情報保護委員会は、本人を判別できる写真が個人情報に当たるとし、不特定多数への提供では自主的な同意取得などの取組が望ましいと案内しています。法律上の扱いを一律に決めつけず、公開先と本人の意向を合わせて確かめましょう。
出典:個人情報保護委員会「会社の行事で撮影された写真などを、当社内で展示する場合、写真に写っている本人からあらかじめ同意を得る必要がありますか」(Q7-11)
顔の掲載を望まない人には、手元や人物を入れない設備写真などの代案を出し、掲載を断った人へ協力を強制しない運用にします。後ろ姿でも名札や服装から本人が分かる場合があるため、顔が見えないことだけで確認を省かないでください。
人物の話を補いたい場合も、写真の顔出しとは別に本人の了承を取り、社員インタビューの質問と構成を使って仕事内容を言葉で説明する方法があります。写真だけで人柄や働き方を語り切る必要はありません。
外注写真・素材写真と店内の写り込みを見直す
外注した写真や素材写真は、求人掲載、公式サイト、広告への利用が認められるかを契約や利用条件で確かめます。文化庁も他者の著作物の利用について原則として権利者の許諾が必要となる場合を示し、肖像権など別の権利の確認も案内しています。
そのため、撮影代を支払ったことだけで、広告への転用や加工まで自由にできると判断しないことが必要です。人物の了承と写真の利用条件は分け、追加用途があるなら依頼先にも確認します。
- お客様、名札、伝票、予約台帳、端末画面に、公開してはいけない情報が写っていない。
- 写っている人の了承範囲と、今回の掲載先・使い方が一致している。
- 厨房の設備、制服、働く場所が、現在の募集内容と合っている。
- 素材写真、他店舗の写真、完成予想図を、実際の勤務先と誤認させていない。
- 元画像と掲載先を控え、差し替えや削除を担当する人が決まっている。
開店前で実写がない場合は、完成予想図、既存店、研修場所などの区別を説明に入れ、店舗が完成したら実際の写真へ更新します。厚生労働省は求人情報の虚偽表示や誤解を生じさせる表示を禁じているため、写真と文章を合わせて実態を伝える必要があります。
確認画像の見栄えより、公開してよい内容を優先する
お客様や帳票が入った写真は、まず掲載候補から外し、安全な画角で撮り直すことを検討します。無理なぼかしや加工で使い続けず、本人の了承と権利関係を確認できる素材を選びましょう。
掲載後も、人の退職、設備の変更、担当業務の変更があったときは写真を見直します。私たちは、見直す日だけを決めるより、何が変わったら差し替えるかまで決めるほうが、古い写真を残さない運用につながると考えています。
管理写真と掲載先を一緒に控える
元画像の名前、撮影日、了承した用途、掲載した媒体、更新担当を一緒に残すと、変更時に探す場所を決められます。
飲食店の求人写真でよくある質問
Q飲食店の求人写真は何を載せればよいですか?
A飲食店の求人写真は、募集する職種の作業、教わる場面、働く場所を候補にして選びます。厨房補助なら盛り付けや洗い場、ホールなら配膳や席の準備など、実際に任せる仕事に合わせてください。
Q飲食店の求人広告は料理の写真だけでもよいですか?
A料理の写真は扱う商品を示せますが、担当する作業までは分からないため、仕事の写真や説明文を補うことをおすすめします。掲載枠が少ない場合は、似た料理写真を重ねるより不足する業務説明を優先します。
Q飲食店の求人写真はスマホでも撮れますか?
A飲食店の求人写真はスマホでも用意できますが、明るさ、ぶれ、顔や手元の見やすさを撮影後に確かめます。営業と安全を妨げない場面を選び、掲載先のプレビューで写真の切れ方も見てください。
Qスタッフの顔を出さずに求人写真を用意できますか?
Aスタッフの顔を出さない求人写真には、作業する手元や設備、人物を入れない店内写真などを使えます。ただし、後ろ姿や名札から本人が分かることもあるため、写す範囲と公開先は本人と確かめます。
Q飲食店の求人写真は何枚載せるべきですか?
A飲食店の求人写真の枚数は、掲載先の上限と伝えたい仕事内容に合わせて決めます。一律の枚数にそろえるより、同じ役割の写真を減らし、担当作業や教わり方の説明が足りているかを確かめましょう。
Q求人写真を変えれば応募は増えますか?
A求人写真の変更だけで応募が増えるとは限りません。募集条件や掲載量、応募までの進みやすさも影響するため、写真を変えた日と他の変更点、確認できる閲覧数や応募数を記録して判断します。
足りない作業の写真から撮り足す
飲食店の求人写真の選び方とは、応募者に任せる仕事と、写真から分かる内容を照合することです。いま使っている写真を並べ、厨房・ホールのどの作業が見えていないかを確かめてから、撮り足す場面を決めましょう。
まずは募集する仕事を説明できる写真を一つ選び、事実に合う説明文を添えるところから始められます。写真を載せる場所も見直すなら、飲食店のアルバイト募集方法と求人サイト・店頭・SNSの使い分けで、募集内容を届ける経路まで確かめてください。

