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EC-CUBE構築の費用はどこまでかかる?自社で始める時と制作会社へ頼む時の内訳

EC-CUBE構築費用を比べる図

EC-CUBEは無料と聞くと、ネットショップもほぼ費用をかけずに作れそうに見えます。
ところが、無料なのは主にソフトウェア本体であり、販売できる状態まで整える費用は別です。

2026年8月時点の公式情報では、オープンソース型ECの初期費用目安は約300万円から約数千万円と幅があります。
自社で構築する場合も、制作会社へ依頼する場合も、設計、実装、テスト、サーバー、決済、保守を同じ物差しで見ることが、必要な予算を整理するための基本です。

「本体が0円」と「構築費用が0円」は別の話です。
この記事では、EC-CUBE構築費用の相場と内訳を確かめ、自社構築と外注のどちらが合うかを判断できるところまで進めます。

結論

先に同じ費目を並べ、誰が作業を負担するか決める

EC-CUBE構築費用は、ソフトウェア代だけで比べません。初期費用と運用費用を分け、自社と制作会社の両方で同じ10費目を確認します。

EC-CUBE構築費用は本体0円だけでは決まらない

GPLなら本体利用料は0円

EC-CUBEはオープンソースのEC構築パッケージで、GPLライセンスの条件に従う場合は本体利用料が0円です。
ただし、商用ライセンスが必要かどうかは、ソースコードの配布や開示方法など利用形態によって変わります

ただし、ソースコードを開示せず第三者へ配布するなど、利用形態によっては商用ライセンスの確認が必要です。
ライセンス条件は費用だけで決めず、開発会社やEC-CUBE公式窓口へ利用方法を伝えて判断してください。

出典: EC-CUBE公式「EC-CUBEライセンスについて」

公開までには別の契約と作業がある

商品を販売できるECサイトにするには、サーバー、ドメイン、SSL、決済サービスなどを用意します。
さらに、要件定義、デザイン、商品登録、テスト、公開後の保守も必要で、EC-CUBE本体をダウンロードしただけでは開店できません

注意無料なのは費用表の一部

本体利用料、構築作業、外部サービス、公開後の運用を分けてください。「EC-CUBE無料」という言葉だけで予算を決めると、後から必要費用が増えて見えます。

EC-CUBE構築費用の相場は約300万円から約数千万円

EC-CUBE公式の2026年版記事では、オープンソース型ECの初期費用目安を約300万円から約数千万円、開発期間の目安を約2か月から約4か月としています。
これは定価ではなく、制作手法を比較するための参考レンジです

実際のEC-CUBE構築費用は、標準機能中心の小さな構成か、独自業務に合わせた開発かで変わります。
価格帯だけを先に当てはめず、必要な機能と連携を決めてから見積を取るのが安全です。

出典: EC-CUBE公式「【2026年最新版】ECサイト構築の費用はいくら?構築方法別の相場とコストを抑える秘訣」

金額に幅が出る3つの理由

費用差を生みやすいのは、デザイン、機能・外部連携、インフラ・セキュリティの3領域です。
同じ「EC-CUBE構築」でも、次の実装深度が違えば見積額も変わります。

デザイン

既存テーマの調整か、独自の購入導線まで設計するか。

機能・連携

標準機能か、在庫・基幹・POSなどと連携するか。

基盤・安全性

小規模な共有環境か、負荷と復旧まで設計するか。

元銀行員として事業計画を見る時も、私は総額より前提条件を先に確かめます。
EC-CUBEの見積も同じで、安いか高いかは、何を作り、何を含み、公開後に誰が守るかが揃って初めて判断できるからです。

出典: EC-CUBE公式「ECサイト制作の依頼ガイド」

EC-CUBE構築の初期費用と運用費用の内訳

EC-CUBE構築費用は、公開までにかかる初期費用と、公開後に続く運用費用に分けます。
この2つを混ぜると、初年度の予算と翌年以降の固定負担が見えません。

初期費用の内訳

費目確認する内容
要件定義目的・機能・業務
デザインテーマ・独自設計
実装・連携設定・個別開発
データ商品・画像・移行
テスト決済・在庫・受注
公開作業切替・初期設定

見落としやすいのは、商品画像、説明文、既存データの整備です。
サイトの枠を作る費用とは別に、商品を登録できる形へそろえる作業があり、商品画像の準備はECサイトの商品画像デザインと撮影指示書も参考になります。

公開後に続く運用費用

費目確認する内容
サーバー等名義・更新・容量
決済初期・月額・手数料
プラグイン価格・対応版
保守更新・障害対応
運営業務登録・受注・改善

決済は、初期費用や月額費用だけでなく、決済手数料と日々の問い合わせ対応も含めて確認してください。
決済方法ごとの運用差はネットショップの決済方法と選び方で確認しておくと、構築後の負担まで想像しやすくなります。

サーバーは価格だけでなく、EC-CUBEの対応環境、バックアップ、障害時の復旧方法を確かめます。
EC-CUBE 4.3ではPHPやデータベースの対応版が公式に示されており、契約前にサーバー要件との適合確認が必要です。

出典: EC-CUBE開発ドキュメント「システム要件」

分け方作る費用、使う費用、守る費用の3つに分けると、初年度と翌年以降の予算を説明しやすくなります。

EC-CUBEを自社で構築する時と制作会社へ頼む時の費用比較

自社構築と制作会社への依頼は、払う相手が違うだけで、必要な仕事は消えません
自社構築では担当者の時間として負担し、制作会社へ依頼する場合は見積や保守契約として負担します。

自社で構築
現金支出を抑えやすい一方、設計・実装・テスト・保守の責任を社内で持つ。
VS
制作会社へ依頼
専門作業を任せやすい一方、見積範囲と公開後の保守条件をそろえて比べる。

同じ10費目で比較する

共通費目自社構築制作会社
本体・ライセンスGPLなら0円条件は同じ
要件定義社内工数見積範囲
デザイン社内・外注方式確認
実装・連携社内工数範囲確認
商品・移行社内・外注件数確認
テスト・公開社内工数範囲確認
サーバー等別契約内外確認
プラグイン別途別途確認
決済別契約内外確認
保守・更新社内工数契約確認

この表の目的は、片側だけを安く見せることではありません。
自社構築だけを本体0円、制作会社だけを開発総額で比べるのは不公平で、同じ10費目を埋めると負担の置き場所が見えてきます。

自社構築で見落としやすい社内工数

自社構築では、担当者が要件を決め、環境を用意し、実装とテストを進めます。
エラー調査や公開後の更新も含むため、担当者名、使える時間、代替要員まで決めないと、本業の合間に作業が止まりかねません。

現金支出だけを抑えても、公開が遅れたり、更新できる人がいなくなったりすれば事業コストは増えます。
私は経営判断として、誰が責任を持つかを金額より先に置くことが確認項目です。

制作会社の見積に含まれる範囲

制作会社へ依頼する場合は、要件定義、デザイン、開発、テスト、保守のどこまでが含まれるかを確認します。
総額が近くても、商品登録やデータ移行が別料金なら、自社で担う作業量は変わるでしょう。

さらに、サーバーやドメインの契約名義が自社か、制作会社かも確認してください。
将来の管理会社変更まで考えるなら、会社のドメイン管理と名義の守り方を先に押さえておくと安心です。

比較総額ではなく、含まれる仕事と残る仕事を見る

見積書の「一式」をそのまま比べず、成果物、除外項目、追加料金、契約名義、保守範囲へ分けるのが先です。同じ依頼内容で比較して初めて差が分かります。

自社構築が向く会社と制作会社への外注が向く会社

自社構築か外注かは、会社の大きさではなく、技術、独自要件、公開期限、保守体制で決めてください。
担当者が一人でも、必要な技術と時間があり、標準機能中心なら自社で進められる場合があります。

自社構築を検討

PHPやDBを扱える
標準機能が中心
検証時間を取れる
保守担当を置ける

外注を検討

独自機能が多い
基幹・在庫と連携
公開期限がある
保守も任せたい

特に、在庫や基幹システムとの連携、BtoB向けの承認や掛率、独自の定期購入がある場合は、実装とテストの範囲が広がります。
「作れるか」だけでなく「更新し続けられるか」まで含めて外注の必要性を判断してください。

EC-CUBE以外の方式も含めて迷う場合は、EC-CUBEとShopifyの機能・料金比較を読むと、自由度と運用負担の違いを切り分けられます。
カート選定を終えてから制作会社を探す必要はなく、要件に合う方式から相談して構いません。

EC-CUBE構築費用の見積前に決める項目

見積の精度を上げる近道は、細かな画面仕様を書くことではなく、何を売り、どの業務をどう変えたいかを揃えることです。
次の7項目を一枚にまとめ、候補の制作会社へ同じ内容を渡します。

  • 目的:新規開店か、既存ECのリニューアルか
  • 商品:点数、種類、定期・セット販売の有無
  • 必要機能:必須と公開後に追加する機能
  • 外部連携:在庫、基幹、POS、配送、会計
  • データ:商品、画像、顧客、受注の移行範囲
  • 公開条件:希望日、停止可能時間、テスト方法
  • 保守:更新、障害、バックアップの担当分担

ここで全機能を確定できなくても、必須、できれば欲しい、公開後でよいの3段階に分ければ十分です。
制作会社は優先順位を前提に提案でき、予算超過時も削る機能を判断しやすくなります。

EC運営は、公開後にも商品登録や受注対応が続く業務です。
社内で担う範囲を決める際は、ECサイト運営代行の費用相場と委託範囲も合わせて確認すると、構築と運営を別々に設計できます。

準備同じ依頼メモを複数社へ渡す

要件が同じなら、見積差を価格差ではなく提案範囲の差として読めます。口頭説明だけで比較せず、前提を一枚に固定してください。

制作会社のEC-CUBE見積を比べる方法

見積比較は、範囲をそろえる、除外を読む、公開後を確かめるの順で進めます。
担当者の説明が分かりやすく、質問に対して費目と成果物を結び付けて答えられるかも見てください。

前提をそろえる
費目をそろえる
公開後を読む
総額の比較は範囲と条件をそろえた後

見積では、成果物の名称、修正回数、テスト項目、追加費用が生じる条件を確認します。
「開発一式」「保守一式」だけの行は、何が含まれ、何が含まれないかを書面で補ってもらいましょう。

制作会社の実績数や会社規模だけで決める必要はありません。
担当者の判断力と説明の透明性を見たい時は、良いWeb制作会社を見分ける質問集をそのまま初回面談に使えます。

また、認識違いを防ぐには、完成イメージだけでなく、仕様と確認方法を共有します。
制作会社とのトラブルを防ぐ伝え方も先に読んでおくと、見積後の打ち合わせを進めやすくなるでしょう。

EC-CUBEは公開後も、セキュリティ情報の確認、検証環境での更新、本番反映が必要です。
2026年3月にも公式のセキュリティ告知が出ており、保守契約に更新判断と復旧作業が含まれるかを確認してください。

出典: EC-CUBE公式「【重要】EC-CUBE 4.1/4.2/4.3におけるMFAバイパスが可能な脆弱性とパッチバージョンリリースのお知らせ」

警告保守を更新作業だけで判断しない

バックアップ、検証環境、障害時の連絡先、復旧作業まで確認します。契約に含まれない作業は、発生時の料金と対応時間も先に決めてください。

EC-CUBE構築費用に関するFAQ

QEC-CUBEは本当に無料で使えますか?

AEC-CUBE本体は、GPLライセンスの条件に従う場合、利用料0円で使えます。ただし、サーバー、ドメイン、決済、構築作業、保守は別に必要です。

QEC-CUBE構築費用の相場はいくらですか?

AEC-CUBE公式の2026年版記事では、オープンソース型ECの初期費用目安は約300万円から約数千万円です。要件、規模、連携、依頼先で実際の見積は変わります。

QEC-CUBEを自社で構築すれば制作費はかかりませんか?

AEC-CUBEを自社で構築しても、担当者の設計・実装・テスト・保守の工数と、サーバーや決済などの外部費用は残ります。現金支出と社内工数を分けて見積もってください。

QEC-CUBE制作会社の見積には何が含まれますか?

AEC-CUBE制作会社の見積範囲は会社と要件で変わります。要件定義、デザイン、実装、データ移行、テスト、公開、保守を分け、除外項目も書面で確認してください。

QEC-CUBEの公開後には毎月どの費用がかかりますか?

AEC-CUBEの公開後には、サーバー、ドメイン、決済、保守、プラグイン、運営業務などの費用が続きます。契約先と要件で金額が変わるため、初期費用と分けて確認してください。

Q有料プラグインと個別開発はどちらを選べばよいですか?

A有料プラグインで要件を満たし、現行のEC-CUBE版に対応しているなら候補になります。業務固有の処理や外部連携が必要な場合は、個別開発と更新保守の費用を比べてください。

Q制作会社へEC-CUBEの見積を頼む前に何を決めればよいですか?

AEC-CUBEの見積前には、目的、商品、必須機能、外部連携、移行データ、公開条件、保守分担を決めます。同じ依頼メモを複数社へ渡すと比較しやすくなります。

まとめ

EC-CUBE構築費用の判断とは、本体利用料だけでなく、初期と運用の同じ費目を並べ、負担する人と範囲を決めることです。

まず、自社構築と制作会社依頼の両側で、本体、設計、デザイン、実装、移行、テスト、基盤、プラグイン、決済、保守の10費目を埋めてください。
次に、必須機能と公開後に追加する機能を分け、同じ依頼メモで見積を取ります。

最初の一歩社内工数も費用表へ入れる

自社構築を0円として扱わず、誰が何時間を使い、公開後に誰が守るかを記入してください。そこで不足する作業だけを外注すると、見積範囲が明確になります。

独自機能やデータ移行が多く、費目を自社だけで整理しにくい場合は、株式会社ノーサイドへご相談ください
作る機能を増やす前に、公開時に必要な範囲と後から追加できる範囲を分けて、EC-CUBE構築の進め方を整えます。