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ホームページの事業内容の書き方と文例【製造業・商社の強みを伝える原稿】

製造業と商社の事業内容を原稿にする考え方

ホームページの事業内容は、「誰の、何を、どこまで引き受ける会社か」が分かるように書くと、初めて訪れた人も相談先を選びやすくなります。「高い技術力」「幅広い商品」だけで終わらせず、扱うものと担当範囲を具体的に示しましょう。

製造業なら加工する部品や工程、商社なら取扱商品や調達の仕事を言葉にすると、会社概要の短い紹介文と、事業内容ページの詳しい原稿を作り分けられます。まずは営業資料や設備一覧を手元に置き、文例を自社の事実に置き換えてみてください。

要点文章にする前に、頼める仕事をそろえる

事業内容の原稿は、対象となるお客様・提供するもの・担当する範囲・裏付け・相談時に必要な情報をそろえてから作ります。以下の文例はすべて架空の設定なので、実際の対応範囲を確認して使ってください。

ホームページの事業内容は「何をどこまで頼めるか」で書く

ホームページの事業内容で先に答えたいのは、訪問者の仕事を自社が引き受けられるかという問いです。会社として大切にする姿勢に加え、製品名や加工名、任せられる作業があると、取引を検討する人が自社との接点を見つけられます。

会社概要には要約、事業内容ページには判断材料を置く

会社概要は社名や所在地などの会社の基本情報を確認する場所で、事業内容の欄も短い紹介にとどめられます。一方、事業内容ページでは、その仕事を依頼するために知りたい範囲まで説明すると役割が分かれます。

掲載する場所伝えること原稿の形
会社概要何の会社か短い紹介文
事業内容ページ何を頼めるか範囲と強み
製品・技術ページ条件が合うか仕様や工程

たとえば、会社概要には「産業機械向け金属部品の切削加工」と記し、事業内容ページには材質、試作から量産までの対応、検査の内容を続ける形です。同じ説明を何度も載せる必要はなく、会社の基本項目は会社概要のテンプレートと掲載項目でそろえられます。

冒頭は対象・提供物・担当範囲の順に組み立てる

事業内容の冒頭は、「誰に向けて」「何を提供し」「どこまで対応するか」をつなげると書き出しやすくなります。たとえば「設備メーカーに向けて、搬送装置用の金属部品を、図面の確認から加工・検査まで提供する」という形から、自社らしい文章へ整えます。

中小機構が運営するJ-GoodTechでも、自社の技術や製品について、どのようなお客様の、どのような場面に、どのような価値を提供するかを簡潔に記すよう案内しています。この考え方を手がかりに、社内で使う業務名をお客様の依頼内容へ言い換えましょう。

出典:中小機構J-GoodTech「よくあるご質問」

誰の仕事か

顧客の業種や、製品を使う場面を示す。

何を提供するか

製品・加工・調達など、具体的な仕事を書く。

どこまで担うか

自社の担当範囲と、相談の入口を伝える。

事業内容の原稿は営業・技術への質問から集める

事業内容の原稿を書き始める前に、営業が説明している仕事と、現場が実際にできる仕事を合わせます。書き手だけで強みを考えるより、過去の提案書や製品資料を見ながら担当者に聞くほうが、具体的な材料を集めやすいからです。

製造業は加工品と担当工程、商社は調達する場面を聞く

製造業では「技術力の強みは何ですか」と広く聞くと、高品質・短納期といった抽象的な言葉が返ることがあります。その場合は、最近受けた依頼を思い出してもらい、次のように仕事を区切って聞いてみてください。

  • 何に使われる部品か、依頼元はどの業種か。
  • 材質・加工方法・形状のうち、どの条件を得意としているか。
  • 図面確認から出荷までの自社内で行う工程と、協力先へ依頼する工程は何か。
  • 検査で何を確かめ、どのような記録を渡せるか。
  • 受注前に必要な図面・数量・希望納期と、対応しにくい条件は何か。

商社なら、同じ質問を「どの商品を、どのような調達の困りごとに対して供給するか」へ置き換えます。品番を指定して注文する仕事と、用途から候補を探す仕事では説明が変わるため、営業担当には普段受ける相談も聞きましょう。

  • 問い合わせの多い商品群・用途・取引先の業種は何か。
  • 品番指定の手配、代替品の選定、複数商品の調達のうち何を担うか。
  • 自社在庫・メーカー取寄せ・個別調達をどのように分けているか。
  • 配送先、納品方法、継続発注など、事前に相談してほしい条件は何か。

原稿の材料と確認資料を一緒に残す

聞き取りの回答は、そのまま公開する文章にせず、裏付けとなる資料と確認者を付けて残します。
「対応できます」という一言も、対象の材質や設備、協力先によって条件が違うため、原稿にする前に範囲を確かめる作業が要ります。

書きたい内容見る資料確認する人
対応する加工設備・加工記録技術担当
検査や品質検査手順・記録品質担当
取扱商品商品台帳営業担当
在庫・配送運用ルール出荷担当
掲載する実績掲載許可の記録窓口責任者

特に過去に一度できた加工を、常に対応できる仕事として書かないようにします。自社が事実を出す範囲と制作会社が文章を整える範囲は、ホームページの原稿作成を分担する考え方も参考にして決められます。

製造業のホームページに使える事業内容の文例

製造業の事業内容は、製品の用途と加工する内容を先に示し、対応工程と検査を続けると依頼する仕事が伝わります。
以下は、産業機械向けの金属部品を加工する会社を想定した架空の文例であり、実在企業の実績や仕様を示すものではありません。

会社概要に載せる短い文例

産業機械向けの金属部品を中心に、切削加工を行っています。アルミやステンレスなどの材質に対応し、図面の確認から加工・検査まで、部品の用途とご希望の数量に合わせてご相談を承ります。

短い紹介文でも、産業機械用の部品・切削加工・対応材質・担当工程が分かれば、単に「金属加工業」と書くより依頼内容を想像できます。ただし、対応材質や検査までの範囲は、自社で確認できたものだけに置き換えてください。

事業内容ページに載せる詳しい文例

当社は、産業機械に使用される金属部品の切削加工を行っており、アルミやステンレスの試作品から継続してご使用になる部品まで承ります。
ご相談の際は、図面と使用目的、必要数量を伺い、加工方法と検査内容を確認します。表面処理など当社外で行う工程がある場合も、担当範囲を確認せずに手配を進めることはありません。
仕様が固まっていない段階でも、まずは用途やお困りの点をお知らせください。図面や条件を確認したうえで、協力先への手配も含め、対応できる内容と納品までの進め方をご相談します。

この文例では、加工できる内容→依頼時に聞くこと→相談の始め方を順につないでいます。設計や表面処理まで自社で行うように見せず、内製する工程と、協力先へ手配する工程を分けると、受注後の認識違いも避けやすくなります。

メモ文例は自社の対応範囲に置き換える

試作・継続供給・協力先への手配・仕様未確定の相談も、すべての加工会社が行うとは限りません。対応していない内容は削り、受付できる条件を営業・技術の両方で確認します。

「高品質・短納期」を確認できる事実へ直す

製造業の強みは「高い技術力」と褒める言葉を重ねるより、どの作業で、何を確かめているかへ直すと伝わります。たとえば検査の説明なら、測る項目や使う設備、記録の提出範囲を確認し、依頼者が品質を判断できる材料にします。

一方、設備の最大性能を、そのまま全製品の加工精度として載せることは避けます。材質や形状によって受けられる条件が変わるなら、その条件も添えるか、図面を確認したうえで回答する旨を明記しましょう。

実際の説明方法として、スガツネ工業の事業部紹介は家具金物・建築金物と産業機器用の部品を分け、使用する場所も示しています。自社でも「何に使われるものか」を補うと、専門の加工名を知らない人が用途から理解しやすくなります。

出典:スガツネ工業「事業部紹介」

商社のホームページに使える事業内容の文例

商社の事業内容は、取扱商品と、その商品を届けるまでに担う仕事を組み合わせて書きます。
以下は、製造現場向けの機械部品や消耗品を扱う商社を想定した架空の文例なので、自社の商品群や取引条件に合わせて直してください。

商品群と調達の仕事を伝える短い文例

工場で使用する機械部品や工具、作業用品を取り扱う専門商社です。お客様の用途や使用条件に合わせた商品選定から、複数メーカー品の手配、納品方法の調整まで、製造現場の調達を支援します。

この原稿は、何を売る会社かに加え、選定や手配を相談できるかまで説明しています。品番指定での販売が中心なら「商品選定」を削るなど、実際には提供していない支援を文例から引き継がないことが前提です。

注意供給条件は確認してから伝える

納期や在庫の案内は、商品・数量・納品先の条件と合わせて確認します。

在庫品と取寄せ品の違いも伝える詳しい文例

当社は、製造現場で使われる機械部品、工具、作業用品の調達を支援しており、品番が決まっている商品の手配から、用途や使用環境に応じた候補の選定まで承ります。
取扱商品には自社在庫から出荷するものとメーカーから取り寄せるものがあり、一律に同じ納期ではありません。数量やご希望の納品日を確認したうえで、在庫状況と手配の可否をご案内します。
複数メーカーの商品を継続して購入される場合は、納品先や発注方法も含めてご相談ください。品番が分からない場合は、使用目的と現在お使いの製品情報をお知らせいただくと、候補を確認できます。

商社の説明で気を付けたいのは、取扱商品に掲載していることと、常に在庫を持っていることを混同させない点です。在庫品・取寄せ品・個別に調達する商品を分けると、「幅広く対応」の中身を取引前に示せます。

情報が足りない表現
幅広い商品を迅速にお届けします。
比較
仕事が見える表現
機械部品と工具を扱い、品番確認・手配・納品の相談を受け付けます。

実在する説明例として、トラスコ中山は、プロツールを仕入れ、機械工具商やネット通販企業などへ販売する商流を事業内容に示しています。自社でも「どこから、何を、誰へ届けるか」を確認すると、商品名の羅列では伝わりにくい役割を原稿にできます。

出典:トラスコ中山「事業内容(ビジネスフロー)」

商品分類や問い合わせ先まで含めてホームページを整えるときは、商社のホームページに載せる情報と照らすと、原稿とページ構成の抜けを一緒に確認できます。

事業内容ページは概要・詳細・問い合わせをつなぐ

事業内容ページの原稿ができたら、全体像を知る説明から、条件を確かめる情報へ進める順番に並べます。冒頭に概要、続いて製品やサービスの分類、担当範囲、裏付けとなる資料、相談先を置くと、文章の役割も定まります。

何を頼める会社か
→
製品・工程・仕様
→
必要な情報と窓口
概要の近くに、対応する詳細ページと相談先を置く

複数事業は、顧客と依頼内容が違うかで分ける

複数の事業がある場合は、訪問者が同じ目的で読むかを基準に整理します。
同じ設備メーカーに加工と組立を提供するなら、一つのページで担当範囲を示し、各工程の詳細へつなぐ構成も使えます。

これに対して、法人向けの部品調達と一般消費者向けの店舗販売のように、相手や相談内容が異なる事業は入口を分けると探しやすくなります。組織図の部署名だけで分類すると、社外の人には違いが伝わらないため、取扱商品や利用目的も見出しに添えましょう。

写真と資料は、原稿で約束したことの確認に使う

事業内容ページに写真を載せるなら、製品の用途、担当工程、検査や出荷の様子など、説明を確かめられる素材を選びます。設備の写真にも「この設備で何をするか」を添えると、見慣れない機械の名前だけで終わりません。

また、詳しい寸法や製品一覧は、本文へ詰め込むより、製品ページやカタログへ役割を分ける方法が取れます。製品カタログのPDFとWebページの使い分けを踏まえ、概要から必要な資料へ進めるようにしましょう。

要点相談先には、最初に伝えてほしい情報を添える

「お問い合わせ」だけで終わらせず、製造業なら用途・図面の有無・数量、商社なら品番・使用目的・納品先など、最初の相談に必要な情報を案内します。図面などの機密資料は、送付方法を確認してから受け取る形にできます。

ただし、すべての情報を最初から入力必須にすると、仕様が決まっていない相談を受けにくくなります。受付時に必要な項目と、相談後に確認できる項目は、問い合わせフォームの必須項目を決める基準に沿って分けてください。

ホームページ公開前に原稿の事実と条件を照合する

ホームページに載せる事業内容は、営業が引き受ける条件と、現場が実行できる条件の両方に合っているか確かめます。
文章として自然でも、「一貫対応」「短納期」「全国対応」といった言葉が実際の受付条件より広くなっていれば、原稿を直す必要があります。

強みの表現と、公開してよい情報を別に確認する

強みを示す材料がそろっていても、顧客名や図面、仕入先のロゴをそのまま公開してよいとは限りません。写真の背景に映る製品番号や図面の寸法も含め、社内の掲載判断と、必要な相手先の確認を済ませてから素材を選びます。

仕事としてできるか

材質・加工・検査の条件
在庫・調達・納品の条件
内製と協力先の担当範囲

公開してよいか

顧客名・写真の掲載許可
図面や資料の機密情報
商品名・ロゴの使用条件

こうした公開範囲を考える際は、経済産業省が公開する秘密情報の保護資料も確認できます。自社の技術を伝える情報と外へ出せない情報を分け、担当者が迷う素材は原稿への掲載をいったん保留する運用にします。

出典:経済産業省「営業秘密を守り活用する」

文字数を増やすより、依頼の判断に足りる情報をそろえる

ホームページの事業内容に、検索で上がるための一律の文字数はありません。
Googleも、優先する文字数の設定はないと説明しているため、長くすることを目的に、理念や同じ強みを繰り返す必要はありません。

出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」

その代わり、何を頼めるか、条件が合うか、相談をどう始めるかが読んで分かるかで原稿を見直します。「何でも対応」「必ず間に合う」など、確認できない約束を加えて文章を埋めることは避けてください。

  • 商品名や加工名が、実際の取扱範囲と合っている。
  • 自社内の作業と外部への手配が区別されている。
  • 納期や在庫は受付時に確認する条件が分かる。
  • 図面・写真・顧客名は公開範囲の確認を終えている。
  • 問い合わせ先と最初に伝える情報が近くにある。
  • 取扱終了や窓口変更の際に原稿を更新する担当者が決まっている。

事業内容の書き方でよくある質問

Q事業内容と会社概要は、どう書き分けますか?

A事業内容は、提供する製品・サービスと対応範囲を説明し、依頼できる仕事を判断するための情報にします。会社概要には社名や所在地などの基本情報と、事業の短い紹介を載せると役割を分けられます。

Q製造業の事業内容には、設備名をすべて載せるべきですか?

A製造業の事業内容では、まず用途・加工内容・担当工程を示します。設備名や詳細な仕様が多い場合は、設備一覧や技術ページへ分け、概要から必要な情報へ進める構成にできます。

Q商社の事業内容は、取扱商品の一覧だけでもよいですか?

A商社の事業内容では、取扱商品の分類に加え、自社が担う選定・調達・手配・納品の仕事を示すと相談内容が伝わります。在庫品と取寄せ品も分け、実際の供給条件に合う原稿にします。

Q複数の事業内容を一つのページにまとめてもよいですか?

A複数の事業内容は、顧客や依頼する目的が共通なら、一つのページで見出しを分ける形でも説明できます。相手や問い合わせ先が異なる場合は、概要から事業別の詳細ページへ案内すると探しやすくなります。

Qホームページの事業内容は、何文字くらい書けばよいですか?

Aホームページの事業内容に、Googleが優先する一律の文字数はありません。会社概要は短い紹介にし、事業内容ページでは対象顧客・提供物・対応範囲・相談条件が分かる情報をそろえます。

Q取引先や加工実績を公開できない場合は、何を書きますか?

A取引先や加工実績を公開できない場合は、許可された範囲で対応材質・工程・検査・相談条件などを示します。実績の代わりに架空の取引先や成果を作らず、写真や資料の公開範囲も確認します。

手元の資料から事業内容の冒頭を作る

ホームページの事業内容は、営業資料・製品や設備の一覧・最近受けた相談を見比べるところから作れます。最初から立派な文章を完成させようとせず、次の手順で自社が提供できる仕事を一文にしてください。

  1. 対象と提供物を決める。誰に、どの製品や加工、調達の仕事を提供するか書き出します。
  2. 担当範囲を確かめる。社内で行う工程と外部への手配、対応しない条件を担当者と合わせます。
  3. 根拠と相談先を足す。公開できる資料や写真を選び、問い合わせ時に伝えてほしい情報を添えます。

この一文を土台に短い紹介と詳しい説明を作り分ければ、会社概要から事業内容、製品情報、相談先までをつなげられます。原稿にしたい材料はあるものの、どこまで載せるか決まらない場合は、現在の文章や資料を添えてノーサイドへご相談ください。