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病院ホームページのリニューアルは何から始める?診療科・外来案内・採用ページの準備

病院サイトの診療科と外来案内と採用の整理

病院ホームページのリニューアルで最初に決めるのは、色や写真ではなく、患者と求職者が必要な情報へ迷わず進めるかです。診療科の説明を直しても外来担当表が古ければ受診前の判断は難しく、採用ページを新しくしても募集条件が分からなければ応募に進めません。

現行ページを棚卸しし、診療科、外来案内、採用の順に原稿の責任者を決めると、制作会社への依頼範囲も明確になります。その依頼範囲を具体化するため、何を載せるか、誰が確認するか、公開後に誰が直すかまで先に整理しましょう。

要点まず原稿の所在と承認者を決める

病院ホームページのリニューアルは、現行URLと原稿の棚卸しから始めます。患者向けの診療案内は医療側、募集条件は採用担当、サイト全体の公開判断は広報や管理部門というように、事実確認と承認の担当をページ単位で決めることが出発点です。

病院ホームページのリニューアルは現行ページの棚卸しから始める

最初に今のサイトにあるページ、PDF、フォームを一覧にすると、更新が必要な場所を見落としにくくなります。
トップページから見つけにくくても、検索結果や院内の印刷物から閲覧されている古いページがあるため、URL、内容、更新日、担当部署を一行ずつ記録します。

一覧ができたら、診療日・受付時間・担当医のように変更が患者の行動に直結する情報を先に確認します。写真や文章の好みを議論する前に、古い案内で来院を迷わせる場所を特定できるからです。

棚卸し項目確認する内容確認担当の例
診療科・部門診療対象、医師、紹介・予約の条件診療科と医事課
外来案内初診・再診、受付時間、休診外来部門と医事課
採用募集中の職種、条件、応募方法人事と各部門
共通住所、交通、電話、フォーム、PDF広報と情報システム

全ページを同じ深さで作り直す必要はありません。更新頻度が高く誤案内の影響も大きいページから着手し、制作期間を組む際にはホームページのリニューアル期間と進行表を参考に、院内確認の時間も工程へ入れます。

患者と紹介元と求職者を分けるサイト導線
閲覧者別に必要な案内の入口を分ける

病院ホームページのリニューアルで診療科ページに用意する原稿

診療科ページは、科の紹介文より先にどのような患者が、どう受診するかを示します。病名や治療法を広く列挙するだけでは、初診の予約が必要か、紹介状を持参するかが分からず、外来案内へ移っても判断し直すことになります。

診療科の担当者に確認する項目

  • 診療の対象と、案内できる主な症状・疾患の範囲
  • 初診・再診・紹介患者それぞれの受診方法
  • 診療曜日、担当医、受付窓口の更新元
  • 検査や治療の説明を確認する医師・部門
  • 変更が生じたときの原稿修正者と承認者

担当医や診療日が頻繁に変わる場合は、固定の紹介文と更新する予定表を分けて管理します。
どの情報を診療科で直し、どの情報を外来全体のページで直すかを決めておけば、同じ変更を複数ページへ手作業で反映する漏れを減らせます。

治療内容や実績を載せる際は、医療側の事実確認と医療広告の確認を原稿承認に組み込んでください。厚生労働省の医療広告等ガイドラインは病院等のウェブサイトを規制対象として扱い、虚偽・誇大な表示や他院との比較優良表示などに注意を求めています。

出典: 厚生労働省「医療広告等ガイドライン」(2026年3月30日最終改正)

診療科の情報を整えた後の検索流入については、病院ホームページの集客と地域検索も参考になります。リニューアル時は検索語を増やす前に、診療科の説明と実際の受診条件を一致させましょう。

外来案内は初診から受付まで一続きで設計する

外来案内は、患者が「受診できるか」を確かめてから「いつ、どこへ行くか」を決める順で組み立てます。初診・再診・紹介・予約の条件が一つのページで混ざっている場合は、入口を分けて、それぞれの次の行動を明示してください。

来院前の状況ページに必要な答え次の行動
初めて受診紹介状や予約の要否、受付時間、持ち物予約または受付窓口へ
再診予約変更、担当医、休診時の扱い再診の連絡先へ
紹介を受けた紹介元からの手続き、資料、連絡窓口地域連携・予約窓口へ

外来担当表をPDFだけで公開している場合は、スマートフォンで読み取れるか、必要な曜日を見つけられるかも確認します。
PDFを残す場合でも、受付時間と連絡先のような基本情報はページ上でも読める形にしておくと、ファイルを開けない閲覧者にも案内が届きます。

このように複数の表示を揃えるには、変更の連絡経路も先に決めておく必要があります。診療科目、診療日、診療時間などの基本情報が変わった場合、厚生労働省は医療情報ネット「ナビイ」への随時報告を案内しています。サイトだけを更新して終わらせず、院内掲示、予約画面、ナビイの情報も確認する運用が必要です。

出典: 厚生労働省「医療機能情報提供制度について(医療機関向けページ)」

注意同じ受付情報が複数箇所にあるなら更新元を一本化

トップ、診療科、外来予定表、PDFで受付時間を重複表示する場合、どこを正本として更新するかを院内で指定します。変更を受け付ける担当と確認する担当を決め、公開前に表示先を一括照合してください。

採用ページは職種別の募集条件から組み立てる

採用ページには患者向けの受診案内とは別の情報が要ります。求職者は理念だけでなく、どの職種が募集中で、どこで何を担い、どう応募するかを知りたいので、看護師、医療事務、技師などの募集を職種ごとに分けて示します。

各職種の原稿は、採用担当が仕事内容、勤務場所、勤務時間、賃金、休日、応募資格、選考の連絡先を現行の求人票と照合します。
自院ホームページでの募集も労働条件明示の対象であり、従事する業務や就業場所の変更範囲などを含めて確認してください。

出典: 厚生労働省「労働条件の明示」

看護部の紹介や職員インタビューは、募集要項にたどり着ける構造を作った後で充実させます。応募者が先に確かめたい条件については採用サイトの募集要項に必要な情報、入力負担については応募フォームに必要な項目を参照し、採用ページから応募完了まで通して確認しましょう。

補足採用原稿の承認は医療内容の承認と分ける

職場紹介は各部門、募集条件は人事が確認し、応募フォームの受信先は採用担当が検証します。患者向け診療ページと同じ承認者にすべてを集めず、原稿の種類ごとに責任者を決めると公開後の修正も続けやすくなります。

病院ホームページのリニューアル前に医療広告・個人情報・見やすさを点検する

原稿を揃えた後の公開前確認では、文章の誤字に加えて表示と情報の取扱いも点検します。病院ホームページでは、医療広告としての表現、フォームで扱う情報、読み手が情報に到達できるかを別々の担当で確かめる必要があります。

医療広告は最新の事例解説書で表現を確認する

「地域で一番」「必ず治る」のような断定や、患者の治療体験談を使った訴求は、診療科の原稿を整える際に特に確認したい表現です。厚生労働省の2026年3月作成の事例解説書は第6版で、虚偽・誇大、比較優良、体験談などを具体例で示しています。そこで個々の表示についても、実際の文言と掲載方法に照らして院内で審査してください。

出典: 厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)」

問い合わせフォームは集める情報を絞る

症状の詳細や受診歴を一般の問い合わせフォームへ自由記入させる設計は、取得後の管理まで含めて検討します。個人情報保護委員会は、診療情報だけでなく病院等を受診した事実も要配慮個人情報に該当すると説明しているため、取得の必要性と送信後の取扱いを院内の個人情報担当と確認してください。

出典: 個人情報保護委員会「診療又は調剤に関する情報は、全て要配慮個人情報に該当しますか。」

スマートフォンと支援技術でも案内にたどり着けるか試す

小さな文字の画像だけに診療時間を載せる、リンク名を「詳しくはこちら」だけにする、といった構成は情報を探しにくくします。デジタル庁のウェブアクセシビリティ導入ガイドブックもスマートフォンや読み上げなどを考慮した実務を示しており、受付時間・電話番号・道順を実機と読み上げの両方で点検するのが有効です。

出典: デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」

病院ホームページのリニューアル費用は同じ依頼範囲で比べる

見積もりを比べる前に、病院ホームページのリニューアルで何を依頼するかを決めます。原稿の取材・執筆、診療科ごとの確認、写真、更新システム、フォーム、予約システムとの接続、旧ページの移行まで、見積もりに含む作業を揃えてから比較します。

見積項目病院側が決めること制作会社へ確認すること
原稿と写真院内提供か取材・撮影を依頼するか修正回数と承認後の変更費
機能と移行更新画面、フォーム、既存PDF・URL予約連携と旧URL転送の範囲
公開後の保守外来表と募集要項の更新担当更新支援、障害対応、保守範囲

片方の見積もりに原稿制作と旧URL転送が含まれ、もう片方には含まれなければ、金額だけでは比較できません。
同じ費目集合で再見積もりを依頼し、院内で用意する作業も含めて負担を見てください。その際、院内と制作会社の原稿分担はホームページの原稿を誰が用意するかも参考に決められます。

公開前後は旧URLと更新担当を確認する

公開直前には新ページを見るだけでなく、旧URLから必要な新ページへ移動できるかを確認します。診療科のURLを変更するなら、旧ページへのリンクが院内資料や地域の紹介元に残っている可能性を踏まえ、対応先を一覧にして転送とリンク切れを点検してください。

  • 診療科・外来・採用の原稿について担当部署の承認がある
  • 初診・再診・紹介の入口をスマートフォンで操作できる
  • 電話番号、住所、受付時間、休診情報が一致する
  • 旧URLの転送先と院内資料のリンクを確認した
  • フォーム送信先と自動返信を実際の担当で試した
  • 公開後の変更受付・承認・反映担当が決まっている

これらを公開時に揃えても、診療日や採用条件はその後に変わります。更新を依頼できる人と承認する人を決め、定期的に外来担当表・募集要項・ナビイとの整合を確認することで、リニューアル時の正確さを保てます。

病院ホームページのリニューアルでよくある質問

Q病院ホームページのリニューアルは何から始めますか?

A現行のURL、PDF、フォームを一覧にし、診療科・外来案内・採用ページの古い情報と確認担当を特定するところから始めます。デザインの検討は、その後に必要な情報と導線を決めて進めます。

Q診療科ページには何を載せればよいですか?

A診療の対象、初診や紹介の条件、予約方法、診療曜日、担当医の確認先を、実際の運用に合わせて示します。治療内容や実績の表現は医療側と医療広告の担当で確認してください。

Q外来案内で優先すべき情報は何ですか?

A初診・再診・紹介患者がそれぞれ何を準備し、いつどこで受付するかが最優先です。受付時間と休診情報は診療科ページや予約画面とも一致させます。

Q採用ページは患者向けページと分けるべきですか?

A病院サイト内でも、採用の入口と職種別募集要項は患者の受診案内と分けて設計できます。求職者が仕事内容、勤務条件、応募窓口へ進める構成にしてください。

Q医療広告等ガイドラインは病院サイトにも関係しますか?

A病院等のウェブサイトによる情報提供も医療広告規制の対象になり得ます。治療内容や実績の表現は、厚生労働省の現行ガイドラインと事例解説書を確認し、個別の文言を院内で審査してください。

Q病院ホームページのリニューアル費用はどう比較しますか?

A情報設計、原稿、写真、更新システム、フォーム、予約連携、旧ページ移行、保守を同じ範囲に揃えて見積もりを比べます。条件が異なる金額を一般相場として単純比較しないでください。

Q公開するとき旧ページはどう扱いますか?

A旧URLと新URLの対応表を作り、閲覧者が必要な案内へ移動できるよう転送先とリンク切れを確認します。公開後も診療日や募集条件の更新担当を決めておきます。

まとめ:病院ホームページのリニューアルは棚卸しと確認担当から始める

病院ホームページのリニューアルは、現行情報の棚卸し、診療科と外来の事実確認、採用条件の整理、公開後の更新責任をつないで進めると、目的がぶれにくくなります。まずは現在のURLを一覧にし、外来の受付情報から院内の確認担当を決めてください。

院内でページ構成や原稿分担を整理する段階なら、ノーサイドへの相談窓口で現状のページ一覧と困っている導線を共有してください。弊社では診療案内と採用ページの目的を分け、制作範囲と更新体制を一緒に整理します。