コンテンツへスキップ

ホームページのリニューアル期間はどれくらい?社内準備から公開までの進行表

リニューアル期間を逆算する図

ホームページリニューアルは、制作会社へ発注した日ではなく、社内で目的を決める日から始まり
公開日だけを先に置くより、担当者と承認期限まで逆算したほうが、現実的な期間を見積もれます。

15〜30ページ程度で特殊なシステム開発がない企業サイトなら、社内準備から公開まで約14〜20週間を一つの進行モデルにできます。
ページ数、原稿、承認回数、機能、URL移行によって前後するため、全案件に共通する納期ではありません。

要点

期間より先に、期限と担当を置く

公開希望日から工程を戻し、各段階に担当者と承認者を置くと、誰の返事を待っているかが見える進行表になり、遅れを早めに修正できます。

ホームページリニューアルの期間は約14〜20週間が一つの進行モデル

ホームページリニューアルの期間は、会社やサイトの条件によって変わります。
「10ページなら何か月」とページ数だけで決めるのは避けてください

本記事の約14〜20週間は、15〜30ページ程度、既存ドメインを継続、特殊な業務システム開発なしという企業サイトを想定した進行モデルです。
工程は一部を並行するため、後述する各期間を単純に足した数字ではありません。

× 発注日から数える
社内の目的、担当、原稿が未確定のまま制作へ進む
VS
○ 準備日から数える
目的と承認者を決めてから公開日を逆算する

期間モデルの想定条件

  • ページ数は15〜30ページ程度
  • 既存ドメインを継続して使う
  • 主要原稿と素材の社内担当を決められる
  • 問い合わせフォームなど一般的な機能が中心
  • 承認会議を予定日に開ける

会員機能、予約、EC、CRM連携、多言語、商品データ移行が加わると、設計とテストの量が増えます。
公開日を動かせない場合は、機能を段階公開できるかも検討対象です。

依頼範囲を決めるときは、BtoBホームページ制作の依頼範囲も照らし合わせてください。
自社で用意するものと制作会社へ任せるものを先に分けると、見積条件と期間をそろえやすくなります

ホームページリニューアルの期間を左右する5条件

ホームページリニューアルの期間を左右するのは、ページ数だけではありません
作る量、決める量、移す量の三つに分けると、自社のボトルネックが見えてきます。

リニューアル期間を左右する要因
制作・意思決定・移行の負荷が全体期間を左右する

ページ

新規作成と移行対象を分ける

原稿・素材

担当と提出日をページ別に置く

社内承認

決裁者と確認回数を決める

機能・連携

フォームと外部サービスを試す

移行

URLとデータの対応を作る

ページ数と機能だけでなく承認回数を見る

ページ数が少なくても承認者が複数部門に分かれれば、ページ数が多くても承認者が少ない案件より長くなることがあり、
私は期間を考えるとき、制作作業と同じ重さで確認待ちの日数を見ます。

原稿も同様で、誰が書くかより誰が事実確認し、誰が公開を承認するかが大切です。
部署ごとの確認を公開直前にまとめて行うと、修正が全ページへ波及します

注意期間を出す前に未確定事項を数える

「仕様は相談しながら」と残した機能が多いほど、設計と見積もりは揺れます。未確定事項、決定者、決定期限を一つの表へ並べてください。

制作会社との認識ずれを減らす伝え方は、制作会社とのトラブル事例と対策で詳しく整理しており、
仕様変更の窓口を1人に絞るだけでも、連絡の食い違いを抑えやすくなります。

ホームページリニューアルのスケジュールを公開日から逆算する

ホームページリニューアルのスケジュールは、公開日の約20週間前を起点にして作ります。
日付を左から積み上げるのではなく、公開判定に必要なものを右から戻してください。

公開日から社内準備へ戻る逆算図
公開日を固定し、承認と準備の期限を逆向きに置く

公開までの進行表

時期会社側制作会社側完了条件
約20〜16週前目的・担当現状確認希望日合意
約16〜12週前範囲承認構成・要件仕様を確定
約12〜8週前原稿・素材画面設計構成を承認
約8〜3週前内容確認実装・移行追加を停止
約3〜1週前公開承認総合テスト切戻し確認
公開〜約4週受信確認計測・監視不具合収束

この進行表では、設計中に原稿準備を始めるなど、工程を一部重ねており
すべてを順番待ちにすると、約14〜20週間には収まりにくくなります

社内と制作会社の役割分担

会社側が決めること

目的と対象顧客
原稿の事実確認
公開の承認

制作会社が進めること

情報と画面の設計
実装と移行
テストと監視

制作会社はサイトを作れますが、事業上の正しさと公開判断まで代行できるとは限りません。
原稿の正誤や法務確認を制作会社任せにしないよう、内容責任者を社内に置きます。

補足承認日は会議予定とセットにする

「月末まで」ではなく、会議日、資料提出日、回答期限まで決めます。承認者の予定が取れない期間は、制作期間から先に除外してください。

候補会社との初回打ち合わせでは、実績数だけでなく、承認の進め方と変更時の扱いも確認しましょう。
質問の組み立ては良いWeb制作会社を見分ける質問集にまとめています。

遅れやすい3場面と先回り

ホームページリニューアルが遅れやすいのは、制作技術より原稿、承認、要件追加の三つが止まる場面です。
どれも着手前にルールを決めれば、遅れを小さいうちに見つけられます。

原稿と素材がそろわない

全ページの原稿を同じ日に集めると、担当部署の多いページで進行が止まります。
トップ、主要サービス、問い合わせ前に読むページから順に締切を置きましょう

写真撮影が必要なら、撮影日だけでなく、撮る場所、出演者、使用許可、雨天時の扱いまで決めます。
素材の「提出日」と「内容確定日」は別です。

社内承認が止まる

確認者全員の意見を同じ重さで集めると、修正の優先順位が決まりません。
最終決裁者を1人決め、意見の取りまとめ役と分けるのが安全です。

元銀行員として稟議を見るなら、承認依頼には何を決めてほしいか、選択肢、期限、未承認時の影響を添えます。
画面URLだけを送り「ご確認ください」で終えないことが、意思決定を進めるコツです。

制作中に要件が増える

制作中に出たアイデアをすべて今回へ入れると、デザイン、実装、テストが連鎖して戻ります。
公開に必要、公開後でよい、今回は見送るの三つへ分けてください。

追加要件を三つに分ける判断図
追加要件を公開への影響で三つの扱いへ分ける
× その場で追加
影響範囲と期限を見ず、今回の制作へ入れる
VS
○ 変更票で判断
目的、影響、追加日数、担当を確認して決める

回避公開日を守るために品質を削らない

テストやリダイレクトを省くのではなく、公開後でもよい機能を分けます。安全確認を短縮する変更は避けてください。

公開前後に確認すること

ホームページリニューアルは、画面が完成した時点では終わりません
公開可否、切り戻し、公開後監視まで予定に入れて、初めて公開日を決められます。

公開前の判定項目

  • 主要ページをパソコンとスマートフォンで確認した
  • フォームの送信、受信、自動返信を確認した
  • 旧URLと新URLの対応表を確定した
  • 内部リンク、正規URLを示すcanonical、XMLサイトマップを確認した
  • 計測タグと主要イベントの動作を確認した
  • バックアップと切り戻しの担当を決めた
  • アクセシビリティとセキュリティを人とツールで確認した

URLを変える場合、古いURLと新しいURLを1対1で対応させ、恒久的な転送には301または308を使います。
リダイレクトは、古い住所への訪問を新しい住所へ案内する設定です。

出典: Google Search Central「サイトを移転する方法」

出典: Google Search Central「リダイレクトとGoogle検索」

既存URLと更新体制を一緒に整理する具体例として、クリニックのホームページリニューアルも参考になります。
業種は違っても、導線、URL、公開後の担当を同じ台帳で管理する考え方は共通です。

Googleタグを使っている場合は、Tag Assistantでタグが検出され、主要イベントが送信されるかを確かめます。
管理画面にタグ名があるだけで、計測できていると判断しないでください。

出典: Google Analyticsヘルプ「Googleタグを検証する」

アクセシビリティは公開直前の自動検査だけではなく、設計の早い段階から確認します。
キーボード操作、見出し順、代替テキスト、色だけに頼らない表示は、人による確認も必要です

出典: W3C WAI「Webアクセシビリティの評価」(英語)

外部委託では、脆弱性対策を要件に含め、公開前に問題がないかを確認します。
対策を依頼したことと、テスト結果を確認したことを分けて記録しましょう。

公開判断を支える三つの安全策
移行・切り戻し・監視を一つの安全網として準備する

出典: IPA「安全なウェブサイトの作り方」PDF

公開後約4週間の監視項目

主要URLを開く
フォームを試す
変化を記録
不具合は影響・担当・修正期限を決めて収束させる

本記事の進行モデルでは、公開後約4週間を初期監視期間として確保し、
毎日すべてを見るのではなく、公開直後、翌営業日、1週間後、その後の定例日へ確認頻度を落としていきます。

警告公開直後に旧サイトを消去しない

バックアップ、旧URL対応表、切り戻し手順を残し、問題時に戻せる状態を確保します。復旧経路を確認する前の削除は避けてください。

公開後の更新頻度と担当を決めるときは、ホームページの更新頻度を分ける考え方も使えます。
リニューアルを一度きりのイベントで終わらせず、更新体制へつなぐことが大切です。

ホームページリニューアルの期間に関するFAQ

Qホームページのリニューアルには何か月かかりますか?

Aホームページのリニューアル期間に一律の標準はありません。15〜30ページ程度で特殊なシステム開発がない企業サイトなら、社内準備から公開まで約14〜20週間を一つの進行モデルにできます。

Qホームページリニューアルの期間を短くするには何を先に決めますか?

Aホームページリニューアルの期間を短くするなら、目的、公開希望日、決裁者、対象ページ、原稿担当、必須機能を先に決めます。確認期限と仕様変更の扱いも制作会社と共有してください。

Qホームページリニューアルの原稿はいつまでに用意しますか?

Aホームページリニューアルの原稿は、サイト構成の承認後に主要ページから用意します。本記事の進行モデルでは公開の約12〜8週間前が目安ですが、ページ数と撮影の有無に合わせて調整します。

Qホームページリニューアルの公開日はどう決めると安全ですか?

Aホームページリニューアルの公開日は、繁忙日や休業日を避け、社内担当者と制作会社が公開直後を監視できる日から選びます。公開可否の判断時刻と切り戻し条件も事前に決めます。

QホームページリニューアルでURLを変えると検索順位は下がりますか?

AホームページリニューアルでURLを変えると、一時的に検索表示が変動する場合があります。旧URLと新URLの対応表、301または308の転送、内部リンク、canonical、XMLサイトマップ、Search Consoleを確認します。

Q現在のホームページを公開したままリニューアルできますか?

Aホームページリニューアルは、現行サイトを公開したまま別のテスト環境で進められる場合があります。ただし、サーバー、CMS、ドメインの構成によって切り替え方法が異なるため、着手前に制作会社へ確認します。

Qホームページリニューアルの公開後はどれくらい確認しますか?

Aホームページリニューアルの公開後は、本記事の進行モデルでは約4週間を初期監視期間にします。フォーム、計測、404、リダイレクト、Search Console、更新運用を継続して確認してください。

ホームページリニューアルを制作会社へ相談する前に用意する1枚

制作会社へ相談する前に、長い要件書を作る必要はありません。
次の6項目を1枚にまとめるだけで、初回打ち合わせの質問が具体的になります。

  • 目的: 誰のどんな判断を助けたいか
  • 公開希望日: 動かせる日と動かせない日
  • 対象ページ: 残す、直す、削る、新しく作る
  • 必要機能: フォーム、予約、EC、外部連携
  • 社内体制: 担当、確認者、最終決裁者
  • 移行条件: ドメイン、サーバー、CMS、URL

最初から完璧に埋める必要はなく、分からない欄は「未確認」と書き、
空欄のまま進めるより、未確定だと共有するほうが見積もりの前提を守れます

相談前の一枚が進行へつなぐ図
未確認事項を一枚に置き、条件と次の期限をそろえる

準備初回相談で持ち帰るもの

概算日程だけでなく、次回までに誰が何を確認するかを持ち帰り、宿題、担当、期限が決まれば、相談後も社内で進められます。

フォームを見直す予定なら、問い合わせフォーム項目を減らす判断基準も先に確認してください。
入力項目は画面だけでなく、営業や受付が回答に必要とする情報から決めます。

ホームページリニューアルの進め方とは、公開日から担当・承認・移行・監視を逆算するプロセスである
まずは公開希望日から約20週間戻し、社内準備の開始日をカレンダーへ入れてみてください。

次の一歩公開希望日と承認者を1行で決める

ページ一覧より先に、いつ公開し、誰が最終判断するかを書けば、逆算表の起点が決まります。

サイト規模、外部連携、URL移行が絡み、御社だけでは期間を整理しきれない場合は、ノーサイドへご相談ください。
現在のページ、社内の締切、公開後の運用を確認し、無理のない進行単位へ分けます。