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ホームページの相見積もりで条件をそろえる依頼文 ページ数・原稿・保守の記入例

ページ数・原稿・保守をそろえる相見積もり

ホームページの相見積もりは、依頼文を1枚そろえるだけで比較しやすくなります。
各社へ同じページ数、原稿分担、機能、保守条件を渡すと、見積金額が違う理由を社内でも説明できます。

反対に「会社サイトを新しくしたいので見積もってください」だけでは、A社は原稿作成込み、B社は完成原稿の支給前提ということもあり得ます。
条件が違う総額を並べても、安い会社は判断できません

この記事には、初回問い合わせ用の短い依頼文と、提案依頼用の詳細文を用意しました。ページ、原稿、写真、機能、保守の記入例と、見積書を同じ表へ直す手順まで順に使えます。

ホームページの相見積もりは条件をそろえて初めて比べられる

ホームページの相見積もりでそろえるのは、金額の書式ではなく見積もりの前提です。
制作会社ごとに前提が違うままでは、総額の差が提案力によるものか、作業範囲の差によるものかを切り分けられません。

要点

固定するのは成果と比較条件、提案方法は残す

目的、公開期限、ページ種別、素材分担、必須機能、保守項目は全社へ同じく伝えます。一方、構成や実現方法は提案希望として残すと、金額だけでなく考え方も比較できます。

比較しにくい
総額だけを並べる
作業範囲が違い、除外項目や追加費用を読めない。
VS
比較できる
同じ条件へ直す
含む作業と対象外をそろえ、追加単価を確認する。

相見積もりは何社へ頼むか

ホームページの相見積もりは、2〜3社から始めると扱いやすいでしょう。これは統計や法則ではなく、各社へ同じ密度で説明し、質問へ答え、提案を読み込むための実務上の目安です。

既存システムとの複雑な連携や特殊な業界要件がある場合は、候補選びの前に情報収集が必要です。
社数だけを増やすと、回答の質より比較作業の量が増えます。担当者が同じ基準で評価できる範囲から始めてください。

総額より先に前提と除外項目を見る

見積書が届いたら、最初に合計欄だけを見るのは避けます原稿、撮影、入稿、テスト、公開作業、保守のどこまでを含むかを確認します。

BtoBサイトで必要なページを目的から整理したい場合は、BtoBホームページ制作の依頼範囲も合わせて確認すると、営業導線と制作範囲をつなげやすくなります。

ホームページの相見積もり前に固定する条件

ホームページの相見積もり前に、目的、対象読者、公開希望日、予算条件を一文ずつ書きます。すべてを細かく決める必要はありませんが、各社が別のゴールを想定する状態は避けなければなりません。

  • 目的: 問い合わせ、採用応募、来店予約など、優先する成果を1つ決める
  • 対象読者: 誰が、どの場面で、何を判断するサイトかを書く
  • 公開希望日: 制作完了日だけでなく、社内確認と素材提出の日程を含める
  • 予算条件: 上限または想定範囲を全社へ同じ形式で伝える
  • 選定方法: 回答期限、提案日、判断項目、選定予定日をそろえる

デジタル庁は、要件定義書と調達仕様書の標準テンプレートを別に公開しています。行政システム向けの資料ですが、発注側が必要とすることと、依頼先へ求める作業を分ける考え方は、ホームページ制作にも応用できます。

出典: デジタル庁「利用者視点の行政サービスづくりを実践するために」

IPAの要件定義ガイドでも、利用者側と開発側の認識を合わせ、要求を文書化して合意する工程が示されています。
口頭で伝えたつもりの条件は、比較表へ残りません。依頼文と質問回答を共通記録にしてください。

出典: IPA「ユーザのための要件定義ガイド 第2版」

必須・希望・提案希望へ分ける

発注側で固定する

公開に欠かせない必須条件
社内都合による期限
守るべき運用と権限

制作会社へ提案を求める

目標を満たすページ構成
機能の実現方法
公開後の改善方法

必須条件だけで仕様を埋め尽くすと、各社の提案が似てしまうため、成果は固定し、方法は提案希望として残すのが分かれ目になります。たとえば「問い合わせを増やしたい」は固定しつつ、フォームの項目や導線設計は提案を受ける余地があります。

フォーム項目をどこまで必須にするか迷うなら、ホームページの問い合わせフォーム項目を減らす基準を読むと、入力負担と営業確認の境界を整理できます。

ページ数は種別とテンプレートで伝える

ホームページ制作の相見積もりで「全20ページ」とだけ伝えるのは不十分です。
同じ20ページでも、すべて個別デザインする場合と、共通テンプレートへ情報を登録する場合では作業が違います

注意ページ数だけを合計しない

トップ、一覧、詳細、フォームなどのページ種別を分けます。さらに、個別デザイン数、共通テンプレート数、データ登録件数を別々に書いてください。

ページ構成の記入例

ページ種別数量作り方
トップ1個別設計
サービス一覧1個別設計
サービス詳細1型・6件共通型へ登録
会社情報2個別設計
問い合わせ1フォームあり
ページ種別、テンプレート数、登録件数を分けた記入例

「1型・6件」は、詳細ページ用の共通テンプレートを1種類作り、6件の情報を登録する意味です。デザイン工数と登録工数を混ぜないため、他社の内訳とも比べやすくなります。

ページ台帳に追加する項目

ページ原稿担当更新担当
サービス詳細自社たたき台公開後は自社
導入事例制作会社が取材追加は別途
問い合わせ共同制作会社
ページごとに制作時と公開後の担当を分けます。

ページ台帳へは、目的、必要素材、原稿担当、公開後の更新担当も添えます。ページが必要か迷う場合は「必須」と決めつけず、提案希望欄へ理由を書けば十分です。

原稿・写真・素材の担当を工程で分ける

「原稿は自社で用意します」という一文も、ホームページの相見積もりでは解釈が分かれます。
構成、取材、執筆、校正、CMS入稿へ分け、どこからどこまでを自社が担うかを書いてください。

工程担当納品状態
構成案制作会社見出し案
取材共同録音とメモ
本文執筆自社確認済み文書
写真撮影提案希望Web用データ
CMS入稿制作会社公開前画面
原稿と素材を工程単位で分けた記入例

写真も「支給」だけでは条件がそろわないため、既存写真を渡すのか、新規撮影するのか、トリミングや明るさ調整を含むのかを明記します。ロゴ、図版、動画、翻訳が必要な場合も、同じ表へ足してください。

権利納品物と利用条件を分けて確認する

デザインデータ、写真、文章、フォント、素材サイト、有料テーマ、プラグインは同じ扱いではありません。著作権の譲渡か利用許諾か、編集できる範囲、第三者ライセンス、解約後の利用を見積依頼時に質問します。

文化庁の著作権契約マニュアルでは、制作を依頼して代金を支払っただけで、依頼者が著作権を当然に取得するわけではないと説明されています。
納品されたから自由に改変・再利用できるとは限りません。重要な権利条件は契約書で確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。

出典: 文化庁「誰でもできる著作権契約マニュアル」

保守・更新の範囲を同じ項目でそろえる

ホームページの相見積もりで「保守込み」と書かれていても、内容が同じとは限りません監視、バックアップ、復旧、更新代行、軽微修正、機能改修へ分け、回数、上限、対応時間、対象外をそろえます。

監視

停止や異常を何で検知し、誰へ連絡するか。

保存

何を、どの頻度で、いつまで残すか。

復旧

障害時の初動、復元作業、連絡時間を決める。

更新

文章・画像・機能改修の境界と回数を示す。

保守項目確認する条件記入例
バックアップ対象・頻度・保管データとDB・毎日
障害対応受付・初動・復旧平日受付・時間明記
更新代行回数・分量・期限月2回・文章と画像
機能改修含有・別見積原則別見積
保守一式を作業と対応条件へ分けた比較例

保守の契約範囲を詳しく確認したい場合は、ホームページ保守会社へ頼める作業で、障害対応、更新、バックアップの境界を先に整理できます。

問い合わせフォーム等で個人データの取扱いを委託する場合、委託元には委託先の選定、契約、取扱状況の把握が求められます。
フォームを作れるかだけでなく、誰がデータへアクセスし、再委託や事故時対応をどう管理するかも確認項目です。

出典: 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」

ドメイン、サーバー、CMS、解析、広告アカウントの契約名義と管理者権限も書き出します。制作会社だけが管理者権限を持つ状態を残さないよう、操作研修、マニュアル、権限引渡しまで納品物へ入れてください。

そのまま使えるホームページ相見積もり依頼文

ホームページの相見積もり依頼文は、最初から長い仕様書にする必要はありません。初回は対応可否を確認し、候補が絞れたら同じ詳細条件を送る二段階にすると、依頼先ごとの情報差を減らせます。

初回問い合わせの短縮版

依頼文対応可否を確認するメール

件名: コーポレートサイト制作の見積相談
株式会社〇〇の△△と申します。弊社コーポレートサイトの制作を検討しており、ご提案とお見積もりをお願いできるか確認したく連絡しました。

目的
主力サービスの内容を伝え、法人からの問い合わせにつなげること。

現時点の想定
トップ、サービス、会社情報、事例、問い合わせを含む約〇ページ。原稿と写真の分担、公開後の保守は相談希望です。

予定
公開希望: 〇年〇月
ご回答希望: 〇月〇日

今回は複数社へ同じ条件で相談しており、対応可能な場合は詳細資料をお送りします。どうぞよろしくお願いいたします。

短縮版では、相見積もりであること、回答期限、次に詳細資料を送ることを伝えます。価格だけを先に聞かず、今回の案件を対応できるか確認する文面です。

提案依頼の詳細版

依頼文条件をそろえる提案依頼

件名: ホームページ制作のご提案・お見積もり依頼
株式会社〇〇の△△です。下記条件で、ホームページ制作のご提案とお見積もりをお願いいたします。

目的と対象
目的: 法人からのサービス相談を増やす
対象: 〇〇に課題を持つ企業の担当者
公開希望: 〇年〇月〇日

ページ
トップ1、一覧1、詳細テンプレート1型・登録6件、会社情報2、問い合わせ1。サイトマップとページ台帳を添付します。

原稿・素材
構成案は制作会社、本文たたき台は自社、校正とCMS入稿は制作会社が担当し、写真撮影の実施方法は提案してください。ロゴデータは自社支給とします。

機能
必須: 問い合わせフォーム、更新機能、アクセス解析設定
希望: 導入事例の絞り込み
提案希望: 問い合わせまでの導線とフォーム項目

保守・権限
監視、バックアップ、障害時の初動、月次更新の範囲と対象外を項目別に示してください。ドメイン、サーバー、CMS、解析ツールは自社が管理者権限を持つ前提です。

見積書への記載希望
初期費用、継続費用、追加費用を分け、含む作業、含まない作業、追加単価、修正回数、納品物、権利条件、支払条件、見積有効期限をご記載ください。

選定予定
質問期限: 〇月〇日
回答共有: 〇月〇日
提案・見積期限: 〇月〇日
選定予定: 〇月〇日

複数社へ同じ資料をお送りしており、条件に関する回答や変更も各社へ同様に共有しますので、ご不明点は質問期限までにお知らせください。

この詳細版へ、ページ台帳と素材分担表を添付すれば、依頼条件の正本になります。会社名や日付を入れるだけでなく、案件に不要な項目は削除し、追加した条件は全社へ同じく送ってください

  • 質問期限、提案期限、選定予定日を全社でそろえた
  • ページ台帳と素材分担表を同じ版で送った
  • 必須、希望、提案希望を分けた
  • 追加質問への回答を全社へ共有する担当を決めた
  • 評価担当者と選定基準を社内で共有した

制作会社へ確認する質問を増やしたい場合は、初回相談で制作会社へ聞く質問を参照すると、体制、実績、保守、契約条件の抜けを補えます。

届いたホームページ制作の見積書を比較する

届いた見積書は書式が違うため、そのまま横に並べて総額を比べないでください初期、継続、追加の3群へ転記し、含有範囲と除外項目を合わせると、金額差の理由が見えてきます。

同じ費目へ移す
不明欄を埋める
差の理由を見る
条件込みで決める
総額の比較は、条件差を埋めた後に行う
費用群そろえる項目確認内容
初期設計・制作・公開成果物と回数
継続環境・保守・更新範囲と上限
追加超過・追加・緊急単価と条件
契約検収・権利・返却終了時の扱い
各社の見積内訳を共通表へ再分類します。

「一式」を空欄の代わりにしないでください。何を含む一式なのか、修正回数はいくつか、対象外は何かを質問し、回答を比較表へ追記します。

IPAのモデル契約は、当事者の協力、変更管理、契約不適合、セキュリティ、保守運用などの論点を扱っています。ホームページ制作で同じ契約書を使うという意味ではありませんが、見積書だけでなく、変更時と納品後の条件を見る確認軸になります。

出典: IPA「情報システム・モデル取引・契約書(第二版)」

条件差を埋めた後は、目的への理解、提案の理由、進行体制、質問への回答、公開後の運用も評価します。最安値だけを選定理由にせず、必要な範囲を無理なく実行できるかで選んでください。

相見積もりで失敗しやすいケース

相見積もりの比較条件は、送信時にそろえれば終わりではありません。質問への回答で条件が変わった時も、全社へ同じ補足を送る必要があり、一社だけへ伝えた条件は比較の前提から外れます

回避比較条件を崩す4つの進め方

一社だけへ追加情報を渡す
他社には同じ提案機会がなくなります。

値引き後の総額だけを比べる
除外された作業と公開後の費用を見落とします。

社内確認の日数を書かない
発注側の承認待ちを含まない日程になります。

仕様を固定しすぎる
目的を満たす別案まで排除してしまいます。

トラブルを防ぐには、口頭の期待ではなく依頼書、質問回答、比較表、契約書へ役割を分けます。ホームページ制作会社とのトラブルを防ぐ契約確認も、発注前の点検に使えます。

また、制作会社から代替案が出たら、すぐ全社の固定条件へ追加する必要はありません。
必須条件の変更なのか、その会社独自の提案なのかを分け、提案内容を共通仕様へ混ぜないことで、公平な比較を保てます。

ホームページの相見積もりでよくある質問

Qホームページの相見積もりは何社へ依頼すればよいですか?

Aホームページの相見積もりは2〜3社から始めると、各社へ同じ密度で説明し、提案内容を比較しやすくなります。ただし、専門性や納期によって候補の絞り方は変わります。

Q相見積もりであることを制作会社へ伝えてもよいですか?

A相見積もりであることは、回答期限や選定基準と合わせて事前に伝えて構いません。各社へ同じ条件と補足情報を渡してください。

Qホームページのページ数はどのように数えればよいですか?

Aホームページのページ数はトップ、一覧、詳細、フォームなどの種別に分け、共通テンプレート数とデータ登録件数も別に書くと見積条件をそろえやすくなります。

Q原稿を自社で用意すると書けば十分ですか?

Aホームページの原稿は構成、取材、執筆、校正、入稿へ分け、どこまで自社が担当するかを明記してください。「自社支給」だけでは各社の想定作業がずれることがあります。

Qホームページの保守費は何をそろえて比較しますか?

Aホームページの保守費は監視、バックアップ、復旧、更新代行、軽微修正、機能改修、対応時間を分け、含まれる回数と対象外作業をそろえて比較します。

Q一番安いホームページ制作の見積もりを選んでもよいですか?

Aホームページ制作の総額だけで選ばず、制作範囲、除外項目、追加単価、公開後の支援を同じ表へ整理してください。条件差を埋めた後で価格と提案内容を判断します。

Qデザインデータや写真の著作権は発注側のものになりますか?

Aホームページ制作を依頼しただけで著作権が自動的に移るとは限りません。譲渡または利用許諾の範囲、第三者素材のライセンス、編集可否を契約で確認してください。

ホームページの相見積もりを依頼書1枚から始める

ホームページの相見積もりとは、複数社へ同じ成果条件と作業範囲を渡し、差の理由を比較する方法です

  • 目的、対象、公開希望日、予算条件を一文ずつ書く
  • ページ種別、テンプレート数、登録件数を分ける
  • 原稿と写真は工程ごとに担当を決める
  • 保守は作業、回数、上限、対象外をそろえる
  • 見積書を初期、継続、追加の共通表へ転記する

今日の着手は、記事内の詳細版を埋め切ることではありません。目的とページ構成だけを書き、社内で赤字修正するところから始めれば、曖昧なまま見積依頼を送る事態を避けられます。

相談依頼条件から一緒に整理したい場合

株式会社ノーサイドでは、ホームページの目的整理、サイト設計、制作、公開後の運用まで対応しています。ページ数や原稿分担を自社だけで決めにくい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください