「BASEの海外販売代行は月額約980円」「Appを入れれば海外へ売れる」といった口コミを見かけても、その情報を現在の申込判断へそのまま使わないでください。旧「海外販売代行App」は2026年6月30日に終了しています。
現在のBASE海外販売は、標準機能の「かんたん海外販売」へ移りました。2026年8月2日時点では、ショップ側の固定費は約0円、海外注文が入ったときに商品代金と国内送料の合計に対して5%がかかります。
ただし、5%だけを見て採算を決めるのは危険です。BASEの通常手数料、購入者側の海外送料や代行手数料、商品ページの英語情報、国内倉庫への発送まで分けて見れば、自社に向くか判断しやすくなります。
旧口コミは「投稿日・名称・料金・提供会社」で見分ける
月額約980円は旧Appの料金です。現行機能は固定費約0円+海外注文時5%+BASE通常手数料という別の費用構造になっています。
BASE海外販売代行の口コミは何が旧情報なのか
BASE海外販売代行の口コミを読むときは、まず旧Appについての情報か、現行機能についての情報かを分けます。サービスの仕組みが変わったため、過去の投稿が当時は正しくても、現在の料金や設定を示すとは限りません。
旧「海外販売代行App」は2024年1月25日に始まり、株式会社ネオ・ウィングが海外購入者の代理購入を受ける仕組みでした。機能利用料は月額約980円で、提供開始時には初回90日間無料と案内されています。
出典: BASE株式会社「海外販売代行App」提供開始のお知らせ
一方、現行の「かんたん海外販売」は2026年3月18日から全ショップ向けの標準機能になり、旧Appは同年6月30日に終了しました。したがって、「Appをインストールする」「月額約980円」と書かれた情報は旧仕様です。
出典: BASEヘルプ「海外販売代行Appからかんたん海外販売への切り替え方法を教えてください」
注意検索結果の見出しだけで判断しない
検索結果には古いページが残るため、本文を開き、公開日だけでなく更新日と正式なサービス名まで確認してください。
検索見出しだけで現行仕様と決めないことが大切です。
旧Appと現行「かんたん海外販売」の違い
旧Appと現行機能には、海外購入者とのやり取りや海外配送をショップだけで抱えにくいという共通点があります。ただし、導入方式・費用・提携先が変わったため、同じサービスの値上げや名称変更として扱わないでください。
旧Appと現行機能の比較(2026年8月2日時点)
| 比較項目 | 旧App | 現行機能 |
|---|---|---|
| 提供状況 | 終了済み | 標準提供 |
| 導入方式 | App利用 | 標準機能 |
| 固定費 | 月額約980円 | 約0円 |
| 注文時費用 | 月額中心 | 注文合計の5% |
| 提携先 | ネオ・ウィング | want.jp |
| ショップ発送 | 国内指定先 | 国内指定倉庫 |
現行の「かんたん海外販売」は、海外向けカートの表示、複数の決済方法、購入者対応、海外配送を、代行事業者のwant.jp株式会社(BASEのグループ会社)が担います。ショップは通常の国内注文とは別の海外注文を確認し、指定された国内倉庫へ商品を送ります。
出典: BASE株式会社「かんたん海外販売」標準提供のお知らせ
BASE自体が自社の運用に合うか迷っている場合は、ShopifyとBASEの違いも先に確認しておくと判断しやすくなります。海外販売機能だけでプラットフォーム全体を選ばないことが、後の作り直しを減らす考え方です。
BASEかんたん海外販売の手数料を負担者別に分ける
BASEかんたん海外販売の手数料は、ショップ側と購入者側を別々に見ると分かりやすくなります。同じ注文に関係する費用でも、負担者と計算の基準が異なるためです。
ショップ側にかかる費用(2026年8月2日時点)
| 費目 | 計算 | 発生時 |
|---|---|---|
| 固定費 | 約0円 | 常時 |
| 機能手数料 | 注文合計の5% | 海外注文時 |
| BASE通常費用 | プラン所定 | 注文時 |
ここでいう注文合計は、商品代金と国内送料の合計です。商品代金約10,000円、国内送料約500円なら、かんたん海外販売手数料は約525円になります。
この約525円に、ショップが利用するBASE料金プラン所定の決済手数料やサービス利用料等が加わります。「海外注文は売上の5%だけ」と見積もらないでください。
海外購入者側にかかる費用(2026年8月2日時点)
| 費目 | 目安 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 海外送料 | 注文ごと | 商品・配送先 |
| 購入代行 | 10% | 最低約500円 上限約3,000円 |
| 支払手数料 | 2〜3% | 決済方法 |
購入者側の購入代行手数料は、2026年8月2日時点で商品代金と国内送料の合計の10%です。同じ約10,500円の注文なら約1,050円となり、さらに海外送料と支払手数料が加わります。
警告ショップの5%と購入者の10%を足さない
負担者が違うため、単純に「手数料15%」とは表現できません。ショップの粗利計算と、購入者が見る総額を別の表で確認します。
購入者側の総額が高くなれば、カートまで進んでも注文を迷う可能性があります。決済手段を含む購入体験を見直すときは、ネットショップの決済方法と選び方もあわせて確認してみてください。
ショップが担当する作業と見落としやすい注意点
かんたん海外販売は、ショップの海外発送と購入者対応を軽くする機能です。一方で、商品情報、在庫、国内倉庫までの発送、梱包条件まで自動になるわけではありません。
商品説明は自動翻訳されない
BASEの公式ヘルプでは、商品名と商品説明が自動翻訳される機能ではないと案内されています。購入者がブラウザ翻訳を使う場合はありますが、サイズ・素材・使い方・注意事項はショップ側でも英語を併記した方が誤解を減らせます。
商品情報を増やす前に、表記の元になる商品台帳を整えておくと更新が楽になります。入力作業と判断作業の分け方は、ECサイトの商品登録代行を頼む範囲で詳しく整理しています。
対象国や対象商品を個別に選べない
現行機能では、ショップ側が特定の国・地域だけを対象にする、あるいは一部商品だけ海外販売するといった個別設定はできません。販売範囲を細かく制御したいショップにとって、ここは料金より大きな判断材料です。
販売できない商品と運用条件がある
予約販売、抽選販売、デジタルコンテンツ販売、定期便など、一部Appや商品は海外販売の対象外です。サイズ・重量・注文金額・禁制品にも条件があり、梱包や同梱物の扱いも通常注文と同じとは限りません。
出典: BASEヘルプ「かんたん海外販売」について教えてください、BASEヘルプ「かんたん海外販売」で販売できない商品について教えてください
- 販売対象にできない商品やAppがないか確認した
- 英語情報としてサイズ・素材・注意事項を用意した
- 国内倉庫への発送担当と締切確認の担当を決めた
- 梱包・同梱物が海外注文の条件に合うか確認した
- キャンセル時に誰が管理画面を操作するか決めた
ネットショップ全体の運用準備から見直したい場合は、ネットショップ開業で先に決める項目も参考になります。機能を有効にする前の台帳づくりが、注文後の混乱を抑えます。
旧口コミを現行のBASE海外販売へ読み替える方法
BASE海外販売代行の口コミは、良い・悪いの結論だけでなく、どの仕組みについて書かれた評価かを読み取ります。投稿日だけで判断せず、本文に出る名称や料金まで確認します。
月額約980円
ネオ・ウィング
海外注文時5%
want.jp
「海外発送を任せられて便利」という感想は、現行機能にも近い部分があります。しかし、月額料金・設定手順・提供会社への評価は現行へ引き継げません。
また、BASEの公式ページに掲載された利用ショップの声は、導入イメージを知る材料にはなります。一方で、運営会社が選定して掲載する公式事例であり、無作為に集めた第三者口コミとは別物です。
見方口コミより自社条件を先に置く
商品単価、粗利、海外需要、国内出荷、英語情報の5項目が自社に合うかを見ます。他店の成功や不満は、その後に読む参考情報です。
- 口コミの投稿日・更新日を見る
- 「海外販売代行App」か「かんたん海外販売」かを分ける
- 月額約980円か注文時5%か、料金の型を見る
- ネオ・ウィングかwant.jpか、提供体制を見る
- 公式事例か独立レビューか、掲載主体を見る
かんたん海外販売が向くショップ・慎重に考えるショップ
かんたん海外販売が向くのは、固定費を増やさず海外需要を試し、海外配送と購入者対応を外へ出したいショップです。特に、国内倉庫への発送を既存の出荷業務へ組み込めると始めやすくなります。
利用判断の目安
| 向きやすい | 慎重に判断 |
|---|---|
| 固定費を抑えたい | 薄利商品が中心 |
| 国内出荷で対応可能 | 国を限定したい |
| 英語情報を追加できる | 一部商品だけ売りたい |
| 対象商品が明確 | 対象外Appが中心 |
| まず需要を試したい | 梱包を厳密管理したい |
判断前には、売れ筋3商品だけで粗利を試算します。商品代金・国内送料・かんたん海外販売の5%・BASE通常手数料を同じ注文単位で並べ、追加費用を引いても残したい利益が残るかを確認してください。
さらに、購入者が払う海外送料や代行手数料を含めても選ばれやすい商品かを考えます。ここで「海外向け価格を分けたい」「国別に売り方を変えたい」と分かったなら、EC-CUBEとBASEの自由度・運用負荷の違いも比較対象になります。
試算売れ筋3商品から始める
全商品を一度に見直す必要はありません。売れ筋3商品で費用・商品情報・梱包・出荷を確認すると、現行機能との相性が見えます。
BASE海外販売代行でよくある質問
QBASEの海外販売代行Appは終了しましたか?
A旧「海外販売代行App」は2026年6月30日に終了しました。2026年8月2日時点のBASE海外販売は標準機能「かんたん海外販売」へ移行しています。
Qかんたん海外販売のショップ側手数料はいくらですか?
A2026年8月2日時点のかんたん海外販売は固定費約0円で、海外注文時に商品代金と国内送料の合計の5%がかかります。BASE通常手数料は別です。
Q月額約980円という口コミは間違いですか?
A月額約980円は旧Appについては当時の公式情報と合っていますが、現行機能の料金ではありません。口コミの投稿日とサービス名を確認してください。
QBASEショップが海外へ直接発送しますか?
ABASEショップは指定された国内倉庫へ発送します。その後の海外配送と購入者対応は現行提携先が担当します。
Q商品名や商品説明は自動翻訳されますか?
Aかんたん海外販売は商品名や商品説明を自動翻訳する機能ではありません。ショップ側で英語情報を追加すると、購入前の誤解を減らせます。
Q海外販売する国や商品を選べますか?
Aかんたん海外販売では、ショップ側で特定の国・地域や商品だけを選ぶ機能はありません。対象外商品や利用条件も公式ヘルプで確認してください。
Q海外購入者が払う費用はショップ側の5%と同じですか?
A海外購入者の費用はショップ側の5%とは別です。海外送料、購入代行手数料、支払手数料等が購入画面に表示されます。
まとめ|BASE海外販売は粗利と運用で判断する
BASE海外販売の判断とは、旧口コミを現行仕様へ読み替え、粗利と出荷条件を自社商品で確かめることです。
旧Appは2026年6月30日に終了し、2026年8月2日時点では標準機能「かんたん海外販売」が使われています。月額約980円ではなく、固定費約0円・海外注文時5%・BASE通常手数料は別という費用構造です。
まず売れ筋3商品の粗利を計算し、英語情報・対象外条件・国内倉庫への出荷を確認してください。口コミの星や感想より、自社の注文1件を具体的に試算する方が判断に直結します。
次の一歩売れ筋3商品で確認する
商品代金、国内送料、現行機能手数料、BASE通常手数料、英語情報、梱包、国内出荷を1枚に並べます。始めるか見送るかを、感想ではなく条件で決められます。

