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WordPressのPHPバージョンアップは8.3以上へ 上げる前の確認と表示が崩れた時の戻し方

PHP更新と復旧準備を表すサーバーの図

WordPressのPHPバージョンアップは、PHP8.3以上を候補に、バックアップと動作確認を準備してから進めます。古いテーマやプラグインが残っていると、サーバーの設定を変えた途端に表示やフォームが動かなくなる場合があるためです。

制作会社へ管理を任せているなら、先にそろえたいのは現在のPHP番号、切り替え先、失敗した時に戻す担当です。
この3点を共有すれば、「とりあえず更新してください」という依頼から、復旧まで含めた作業の相談に進められます。

要点切り替える前に、復旧まで決める

WordPressの更新とPHPの更新は別の作業です。PHP8.3以上という目安だけで終えず、修正版の適用状況とサイトの互換性も確かめてください。

WordPressのPHPバージョンアップは8.3以上を候補にする

WordPressが推奨するPHPは、2026年10月25日時点でバージョン8.3以上です。
ただし、8.3以上なら何でも同じように使えるわけではなく、契約サーバーが提供する版と、利用中のWordPress・テーマ・プラグインが対応する版を重ねて選びます。

出典:WordPress公式「必須要件」

PHP8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日まで

PHP8.2のセキュリティ修正は2026年12月31日で終了予定のため、今から更新計画を立てるなら8.3以上への移行も含めて検討します。
8.3と8.4以降では残るサポート期間が違うので、互換性を確かめられる範囲で移行先を選ぶと、次の更新時期も見通せるでしょう。

PHPの系統セキュリティ修正期限選定時の扱い
8.22026年12月31日移行計画が必要
8.32027年12月31日推奨条件を満たす
8.42028年12月31日対応確認して候補に
8.52029年12月31日対応確認して候補に

この表はPHP開発元のセキュリティサポート期限で、個々のサーバー会社が提供を続ける期限や、サイトが動くことを保証する期間とは異なります。
期限は2026年10月25日時点の公式情報を基にしているため、実施日には最新の一覧も確かめてください。

出典:PHP公式「Supported Versions」(英語)

「8.3以上」と「脆弱性への修正済み」を分けて確かめる

2026年10月21日に公表されたPHPの脆弱性への対応では、8.3系などの系統名に加え、修正版が適用されているかをサーバー会社に確かめます。サポート期間内のPHP8.2であっても、年末まで修正を待ってよいという意味にはなりません。

また、提供元から追加の対応が案内されることもあるため、番号だけで「対策完了」と判断しないことも必要です。今回の緊急対応と確認先はPHPの脆弱性とWordPress更新の違いで確認し、通常のバージョン移行とあわせて管理会社へ依頼しましょう。

WordPressのPHPバージョンを確認し、更新する担当を決める

古いPHPを使い続けると、公式のセキュリティサポート終了後は、問題が見つかっても通常の修正を受けられなくなります。ホームページが今も表示されていることだけでは、更新を先送りする判断材料にはなりません。

一方で、サーバー会社が古い版の提供を続ける場合もあり、さくらの提供ポリシーでは、サポート終了版の継続提供と例外的な提供終了の両方が案内されています。管理画面で選べることと、安全に使い続けられることは別と考え、最新のお知らせと契約環境を照合します。

出典:さくら公式「PHPの提供ポリシーを知りたい」

管理画面の「サイトヘルス」で現在の番号を控える

WordPressに管理者として入れる場合は、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」を開き、「PHPバージョン」の番号を控えます。「8.3」までの系統と、その後に続く番号も含めて残せば、管理会社が修正状況を照合しやすくなります。

ただし、権限や環境によってこの情報を見られない場合は、制作会社へ番号の確認を依頼すれば足ります。公開フォルダに確認用のファイルを新しく置いたり、分からない設定を書き換えたりする必要はありません。

メモサーバーとWordPressの担当が同じかも確認する

制作会社にWordPressの更新を頼んでいても、PHPの切り替えやサーバーの修正確認まで契約に含まれるかは別の話です。作業前に窓口と復旧担当をそろえておきます。

この分担が曖昧なままだと、エラーが出てから連絡先を探すことになるため、保守会社へ頼める作業と契約範囲に照らして、今回の更新で誰が何を行うかを先に決めておくと進めやすくなります。

WordPressのPHPバージョンアップ前に整えること

WordPressのPHPバージョンアップ前は、バックアップ、互換性、検証環境、復旧手順を順に整えます。設定変更の操作が少なくても、その後にサイトを戻せるかどうかは、準備の内容によって変わるためです。

ファイルとデータベースを、復元できる形で保存する

バックアップは、画像・テーマ・プラグインなどのファイルと、記事・設定などを保存するデータベースを組にして取得します。
サーバーの自動バックアップがある場合も、取得日時と保存範囲を確認し、誰がどの画面で復元するのかまで決めておきましょう。

ここで残したいのは「バックアップあり」という回答だけでなく、取得日時・保存先・復元担当・復元手順です。
保存データがあっても復元する権限が分からなければ、その場で元に戻す段取りが成立しません。

問い合わせや注文を受けるサイトでは、バックアップ取得後にも新しいデータが増えるため、データベースを丸ごと戻すと、その間の受付情報を失うおそれがあります。作業時間帯や受付の扱い、復元前に保全する情報も、業務側と制作会社で共有します。

WordPress本体・テーマ・プラグインの対応を確かめる

新しいPHPへの対応は、WordPress本体、テーマ、プラグイン、独自に加えたプログラムまで確認します。
本体が対応していても、更新が止まったプラグインや制作時の独自修正が、変更先で動くとは限りません。

特に古いサイトでは、現PHPで動かない最新版へ本体やプラグインを一括更新する操作も避けたいところです。現在の版と移行先の両方を制作会社に確認してもらい、必要なら検証用の環境で段階的に更新します。

配布元の更新が止まった部品が見つかった場合は、代替への入れ替えや独自コードの改修も作業に含めます。PHPを上げるだけでは対応が難しい時は、古いホームページを見直すタイミングも参考に、使い続ける機能と直す範囲を分けて考えてください。

テスト用の環境で、切り替え後の動作を試す

本番とは別の検証用環境を用意できるなら、本番の構成を基にPHPを切り替え、表示と機能を先に試します。
その際は外部メールの送信や決済、アクセス計測が本番に混ざらないよう、テスト環境の設定も制作会社に任せます。

✓
版と担当を記録
→
✓
復元と互換を確認
→
✓
表示と機能を見る
不具合時の連絡先と、元へ戻せる条件も先に決める

この検証を済ませたうえで、本番の作業日時、確認するページ、失敗時に戻す条件を合意します。サーバー側の緊急メンテナンスや切り替え制限が出ている時は、通常手順よりも最新の案内を優先しましょう。

WordPressのPHPバージョンアップ手順と変更後の確認

PHPの切り替えはサーバー会社の管理画面で行うため、WordPress管理画面の「更新」だけでは完了しません。管理を委託している場合は自社で同時に操作せず、作業担当へ一本化して変更履歴を残します。

契約サーバーの対象ドメインだけを変更する

本番作業では、準備済みの内容をもう一度照合してから今回更新するドメインだけを変更します。
同じ契約に複数のサイトがある場合、まとめて設定を変えると、準備していないサイトまで影響を受けるためです。

  1. 変更前のPHP番号と対象ドメインを、作業記録と管理画面で照合する。
  2. 直前のバックアップを取得し、復旧担当へ連絡できる状態にする。
  3. 合意したPHPの版を対象ドメインに設定し、変更日時と設定結果を記録する。
  4. 提供元の反映案内に従って、表示と業務機能を確認する。

操作場所の例として、エックスサーバーではサーバーパネルの「PHP Ver.切替」、ロリポップではユーザー専用ページの「サーバーの管理・設定」内の「PHP設定」を使います。
ただし、画面や選択肢は契約環境で異なるため、現在の公式手順に沿って操作してください。

出典:エックスサーバー公式マニュアル「PHPのバージョンについて」、ロリポップ公式「PHP設定」

トップページの表示だけで完了にしない

切り替え後は、トップページが開くことに加え、問い合わせや予約など、仕事につながる機能も確認します。
見た目が戻っていても送信処理が動かない状態は、会社側で気づきにくいからです。

確認場所確かめる内容残す記録
主要ページ文字・画像・配置URLと表示結果
スマホ表示メニューとボタン端末と表示結果
問い合わせ送信と通知受信実施者と結果
予約・注文受付と管理側反映対象機能と結果
管理画面ログインと編集確認日時と結果

ただし、フォーム送信や予約・注文の試験は、実際の通知や受付データを発生させるため、担当者とテスト方法を合意してから行います。確認結果を残し、不具合があれば「どこで何が起きたか」を同じ作業窓口へ戻してください。

WordPressのPHPバージョンアップでエラーが出た時の戻し方

PHPを変更した直後に表示が崩れた場合は、変更前後のPHP番号、作業時刻、該当URL、エラー文を残して担当者へ連絡します。テーマやプラグインの互換性は原因候補ですが、表示崩れのすべてをPHPだけの問題とは決めつけません。

元の版を選べる場合は、復旧方針に沿って一時的に戻す

エックスサーバーの公式FAQでは、テーマやプラグインが選択したPHPに対応していない可能性を挙げ、サーバーパネルの「PHP Ver.切替」から別のPHPへ変更して表示を確認する方法を案内しています。元の版が現在も利用でき、担当者が復帰を適切と判断できる場合は、変更前の版へ戻して動作を確認します。

出典:エックスサーバー公式「PHPバージョンを切り替えてから、サイトが正常に表示されなくなりました。」

注意PHPを戻す操作と、データの復元は別

PHPだけを戻して表示が回復するなら、ファイルやデータベースの復元まで必要とは限りません。更新したプログラムも戻す必要があるかは、変更履歴とエラー内容を見て判断します。

この時、未修正の版やサポート終了版へ戻して、そのまま公開を続ける判断は避けます。
サーバー会社へ修正状況を確認したうえで、公開継続の可否と、互換性の改修・再切り替えの予定まで決めましょう。

ロリポップはPHP7.1未満から上げると元に戻せない

ロリポップのPHP設定マニュアルには、PHP7.1未満からアップグレードすると、変更前の版へ戻せないと明記されています。
「失敗したら戻せばよい」と考えて、準備なしに本番の切り替えを試すことはできません。

また、別の公式FAQではPHP7.1以下を新たに選べないとも案内されているため、7.1を含む古い環境では、変更前にサポートへ再選択の可否を照会します。マニュアルに記載がある7.1未満の環境は、特に検証と復旧方法を先に確定してください。

出典:ロリポップ公式「PHP設定」、ロリポップ公式「PHPバージョン変更について気をつけることはありますか」

警告元の版が選べない時は、別の復旧手段が必要

旧PHPへ戻せない環境では、同じサーバーでバックアップを復元するだけでは動かない場合もあります。事前の検証、互換性の修正、必要な移行の可否まで制作会社とサーバー会社に確認します。

PHPの更新を自分で行う範囲と、制作会社への依頼文

PHPの更新で自社が担いたいのは、対象サイトと業務への影響を伝え、作業範囲と結果を確認することです。設定変更や復旧に不安があるなら、操作だけを切り離して自分で引き受けるより、調査から復旧までまとめて依頼するほうが担当を明確にできます。

自社で決めること

作業対象と社内窓口
受付を止められる時間帯
優先して守る業務と確認者

制作会社へ依頼すること

互換性の調査と検証
バックアップと切り替え
修正状況の照会と復旧

兼務の担当者しかいない場合も、すべての技術を覚える必要はなく、社内の窓口と確認者を決めるところから始められます。担当が引き継がれても運用を続けられるよう、Web担当者がいない会社の運営ルールに沿って、契約先と作業記録の保存場所も共有しておきましょう。

制作会社へ送る依頼文の例

依頼文PHP更新前の確認と作業のお願い

弊社ホームページのPHP更新について、現在のPHP番号、修正版の適用状況、PHP8.3以上で利用できる移行先を調べていただけますか。

あわせて、WordPress本体・テーマ・プラグイン・独自修正の対応状況、バックアップの取得範囲、検証環境での確認、切り替え後の動作確認まで含めた作業内容をお知らせください。

不具合が出た場合に元のPHPへ戻せるか、戻せない場合はどの方法で復旧するかも事前に確認したいと考えています。問い合わせなどの受付への影響、必要な追加作業と費用、作業候補日を含め、ご回答をお願いします。

この文面に自社のサイトURL、希望時期、止められない受付機能を添えると、担当者が調査対象を絞れます。サーバー会社から届いた案内も共有しますが、パスワードや認証コードを通常のメールに書き足すことは避けてください。

作業後は「更新しました」の一言で終わらせない

制作会社からは、作業後のPHP番号、修正適用の確認結果、変更した部品、動作確認の結果を受け取ります。
残る不具合があれば対応担当と予定日も記録し、次のサポート期限まで含めて管理できる状態にしましょう。

WordPressのPHPバージョンアップでよくある質問

QWordPressのPHPバージョンアップはどの版を選べばよいですか?

AWordPressのPHPバージョンアップでは、2026年10月25日時点の推奨であるPHP8.3以上を候補にします。契約サーバーの提供範囲と、本体・テーマ・プラグインの対応を確認して選びます。

QWordPressで現在のPHPバージョンはどこから確認できますか?

AWordPressのPHPバージョンは、管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」で確認できます。権限などで見られない場合は、制作会社やサーバー管理者へ確認を依頼します。

QPHP8.2のサポート期限はいつですか?

APHP8.2の公式セキュリティサポートは2026年12月31日までです。ただし、期限前でも脆弱性の修正版の適用は必要なため、年末まで放置せず移行準備とあわせて確認します。

Q古いWordPressでも、先に本体を最新版にすればよいですか?

A古いWordPressでは、現在のPHPと更新先の本体が対応するかを先に確認します。ファイルとデータベースを保存し、必要なら検証環境で段階的に更新してから本番へ反映します。

QPHPを変更して表示が崩れたら元に戻せますか?

APHPを元に戻せるかは、サーバー会社と変更前の版によって異なります。ロリポップではPHP7.1未満から上げると元に戻せないため、切り替え前に復旧方法を決めます。

QWordPressを更新するだけでPHPの脆弱性にも対応できますか?

AWordPress本体の更新だけでは、サーバー側のPHPの修正適用まで確認できません。サーバー会社か管理会社に、PHPの修正状況と追加対応の要否を確かめます。

QPHP更新を制作会社に頼む時は何を伝えますか?

APHP更新を制作会社に頼む時は、対象のサイトURL、希望時期、止められない機能を伝えます。そのうえで、互換性の調査・バックアップ・検証・切り替え・復旧・作業後の報告を依頼範囲に含めます。

WordPressのPHP更新は、バックアップと復旧担当をそろえて進める

WordPressのPHPバージョンアップは、サーバー上で動くPHPを、サイトとの互換性と復旧方法を確認しながら新しい版へ移す作業です。現在の番号を控え、PHP8.3以上から移行先を選び、切り替える前にバックアップと作業担当をそろえます。

次の一歩依頼前にそろえるもの

現在のPHP番号、サイトURL、止められない機能、作業を頼む窓口を一つのメモにまとめます。復元できるかが分からない時は、その確認から依頼できます。

その後も同じ判断を繰り返さずに済むよう、更新履歴と次の期限を保守の記録に残します。PHP以外も含めたホームページのセキュリティ対策と一緒に点検すれば、何を誰が確認するかを見直しやすくなるでしょう。

弊社では、こうした更新作業も予算と必要な対応範囲に合わせて進め方を組み立てています。予算が未定でも、現在のPHPや管理状況を確かめるところからご相談いただけます。